施工事例
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タイルが剥がれモルタルの崩落の危険性も高いビル外壁の補修工事!モルタル補修からカチオンフィラー処理まで 大阪市阿倍野区
2025.06.04


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before
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after
地域 :大阪市阿倍野区
建物の種類:鉄骨造5階建て
築年数 :約50年
施工箇所 :外壁破損部など
施工範囲 :足場約460㎡・外壁約190㎡
施工内容
- 外壁を補修する
- サッシ廻りのシーリングの打ち替えを行う
- カチオンフィラー処理を行う
先日更新した「タイルが剥がれモルタルの崩落の危険性も高いビル外壁の補修工事!足場組みからモルタル粗付けまで 大阪市阿倍野区」の続きの工程を紹介します。
ビルのオーナーさまから「ビルの外壁の一部が剥落した」とお問い合わせをいただき、足場を組んで外壁補修工事を行うことになりました。
今回の記事で紹介するのは、外壁補修・カチオンフィラー処理・シーリング処理の様子です。
今回の外壁補修工事の流れ
それでは以下で、今回のビルの外壁補修工事の流れを解説します。
【1】外壁を補修する
既存の外壁の劣化部分を、はつり終えたところです。
高所作業は、足場に落下養生をしながら進めました(この写真では作業が完了しているため、養生は撤去済み)。
1人がはつり作業を行っている間、1人は受け作業に専念しました。
補修箇所にラス張りを行いました。
ラス張りとは、外壁の左官下地として金属製の網(ラス)を張る工事のことです。
雨よけのために、透明の養生シートを張っています。
モルタルで、外壁の補修を行いました。
モルタルは1度には塗らず、少しずつ塗っていきます。1度に塗ると剥がれてしまうためです。
軒天も、モルタルで補修しました。
タイル面との段差ができないように、真っ直ぐ綺麗に仕上げます。
【2】サッシ廻りのシーリングの打ち替えを行う
既存のシーリングを撤去しました。
シーリングを抜いた溝の中に、プライマー材を塗布しました。
サッシ廻りに、新しいシーリング材を充填しました。
シーリングの仕上がりです。
【3】カチオンフィラー処理を行う
外壁に、カチオンフィラーを塗りました。
タイルを固定することができます。
見た目に統一感が出るよう、ムラのないように塗ります。
(先に、カチオン用のプライマー材を塗ってあります。)
厚く塗りすぎると剥離の懸念があるため、薄く均一に塗ります。
そのため既存の目地は見える仕上がりになります。
カチオンフィラーの仕上がりです。
この後は微弾性フィラーを塗り、塗装を行い、ビルの外壁補修は完了しました。
まとめ
補修工事の完成から2年が経過していますが、雨漏りは止まっており、外壁の剥落もありません。
工事完了後、お客さまは「何かあってからでは遅いので、何とかできてよかった」と大変安心されていました。
今回紹介した作業の範囲で気を付けたことは、粘度が高いカチオンフィラーを下に落とさないようにすることです。
特に、風が強い時は気を付けました。
タイル張りのビルのオーナーさまの中には、「新築で建てたらずっと問題ない」と思われている方もいます。
確かにタイル自体は耐久性が高く、長く美観も保たれますが、クラックの影響により剥がれて落ちてしまうことはあります。
つまりタイル張りであっても劣化は進むため、15年程度経過したら、剥落による事故を防ぐためにも、プロに1度見てもらうことをオススメします。