施工事例
works
ペットの散歩に使うビル屋上の防水やり替え工事 大阪市福島区 動物病院ビル
2017.11.07
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ペットの散歩に使う屋上の防水が傷んで雨漏りもしている
今回は以前よりお付き合いのある不動産業者様経由で大阪市福島区のビルの屋上防水のやり替えをご依頼いただきました。
ビルは1棟丸ごと動物病院様が借りられており、屋上の防水層表面の劣化と、雨漏りに悩まれていました。
お伺いして既存防水の状態を確認すると、全体に加硫ゴム系シート防水が施されており、部分的にウレタン防水で2度ほど補修されていました。
ゴムシートの破損が目立ったほか、補修で施されたウレタン防水もひび割れている部分がありました。
排水口部分にも補修した跡が見られます。
この屋上には使用状況や立地環境に3つの特徴がありました。
・療養のため預かっているペットの散歩に使用
・洗濯物干しに使用(洗濯機2台設置)
・建物自体が大きな道路に面しており鉄道の線路にも近い
動物の固い爪や、歩行による衝撃で床表面から防水が傷み、さらに車両通行で建物自体が揺れ、その影響でも防水が傷んでいたようです。
衝撃に強い通気緩衝工法でのウレタン防水を提案
通常ペットを飼っていらっしゃるお家などには、表面が固くしっかりしており、比較的動物の爪や尿による劣化に強いFRP防水をおすすめしております。
しかし、今回は建物の揺れや予算の問題もあった他、テナント様ご自身で、後日保護シートと人工芝を貼りたいとのことでしたので、揺れや衝撃に強い、通気緩衝工法でのウレタン防水工事を行うことをご提案しました。
基本情報
- 費用
- 約80万円 約90㎡
- 工期
- 約10日間 20人工
施工内容
- 既存加硫ゴムシート捲り
- 下地の目地とひび割れのシーリング
- プライマー材塗布
- 通気シート貼り
- ウレタン防水層1層目形成
- ウレタン防水層2層目形成
- トップ仕上げ
通気緩衝工法によるウレタン防水工事の工程
1.既存加硫ゴムシート捲り
まず、手すりは取り外せませんが、その外に設置された細かい目のフェンスを取り外し、その後、屋上全体に敷かれた加硫ゴムシートを捲ります。
ウレタン防水が施されている箇所は、ウレタン防水ごとゴムシートを捲りました。
捲った後の、赤い部分はプライマー材、その中に少し見える黄色い部分が接着剤の跡です。
2.下地の目地とひび割れのシーリング
捲った後の下地の目地と、ひび割れ部にシーリングを行ないました。
3.プライマー材塗布
屋上全体に防水材の接着を良くするプライマー材の塗布を行ないました。
4.通気シート貼り
防水材と下地の間の通気性を良くして、緩衝効果もある、通気シートを全体に貼ります。
通気シートの黒い接着面は、数センチの間隔をあけて糊がついており、密着せずに通気性が確保されています。
シートのつなぎ目は緑色のジョイント用テープで固定します。
5.ウレタン防水層1層目
通気シートの上からウレタン防水材を塗布します。
外側から順に足場を確保しながら塗ります。
6.ウレタン防水層2層目
1層目が乾いた後に、2層目のウレタン防水材を塗布して防水層に厚みを付けます。
7.トップ仕上げ
最後に防水層を保護するトップコート材を塗布し、フェンスを取付け作業は終了となります。
動物病院の業務に必要な洗濯機の配置に注意して作業を進めた
今回の屋上には、洗濯機が2台設置されていました。
この洗濯機は、動物病院の日常業務に必要なもので約10日間の工事の間、使わないというわけにはいきません。
そこで1台は作業の邪魔にならない場所に移動し、もう1台は屋上の扉の近くに設置しておき、踏板などで通り道を作って必要な時にお使いいただけるように工夫しました。
その周辺の工事も、洗濯用排水口を中心に洗濯機を移動させながら、しっかりと行ないました。
汚かった屋上がきれいになり雨漏りも解消した
今回は動物病院ビルの劣化した既存屋上防水層を一掃し、揺れや衝撃に強い通気緩衝工法によるウレタン防水工事を行ないました。
動物病院のスタッフの方々にも「汚くて気になっていたのできれいになってよかったです」と喜んでいただくことができました。
以前からお悩みだった、雨漏りも止まったようです。
ペットを散歩させる屋上やバルコニーの防水は、動物だけでなく人間も歩きますので、出来るだけ衝撃に強いものをお選びになることをおすすめします。
さらに、防水層の表面を守るための保護シート貼りも承っております。
もしペットと過ごされるベランダや屋上の防水にお困りでしたら是非一度、お気軽にご相談ください。
大阪市福島区のペットの散歩に使う屋上・ベランダの防水工事ならヤマナミへ