施工事例
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築40年のビルの雨漏り調査と補修工事|屋上防水したのに雨漏りする原因は配管だった 大阪市北区
2018.07.27
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屋上防水したのに最上階から雨漏りがある
大阪市北区のRC造り(3階建)のTビル様の雨漏り調査・補修の事例です。
こちらの建物は以前弊社で屋上防水工事を行ったことがあり、今回雨漏りしたということで、再度ご連絡をいただきました。
最上階の3階の天井の壁から2m程度離れた箇所に雨漏りのシミができており、雨が続くと雨漏りが起きるとのこと。
念のため屋上も確認いたしましたが、特に問題はなく、天井裏の配管などに何らかの問題があると考えられました。
点検口を設置し雨漏り箇所の天井裏を調査
屋根裏状態を確認するにあたり、雨漏り部付近に点検口を設置し、そこから中を確認しました。
天井裏のスラブ下(天井裏の天井部分)にはセンチュリーボードと呼ばれる断熱材が貼られており、もし屋上からの漏水でしたら、センチュリーボードにも濡れた跡が見られますが、特にそのような形跡はありませんでした。
天井裏には屋上の排水口から続く配管が通っており、もしかするとこの配管が原因かと考えられました。
ただ、以前の工事で改修ドレーンを入れているので通っている排水管そのものが原因とは考え難い状況でした。
外壁の配管とビルの間に隙間ができている
もう一度屋上から外壁を確認すると、建物内部を通って外壁に続く配管の付け根が少し浮いたような状態で、周囲もヒビ割れている部分がありました。
このスキマから水が入り、排水管を伝い、天井に雨漏りしている可能性が考えられましたので、まずはこの部分の補修を行うことご提案しました。
基本情報
- 費用
- 約10万円
- 工期
- 1日 約2人工
施工内容
- 屋上調査
- 屋根裏に点検口を設置して調査
- 外壁調査
- 外壁配管周りのシーリング工事
雨漏り原因となっていたビル外壁の配管をチェアーゴンドラで修理
外壁の配管を修理するにあたり、ビルとビルのスキマが狭く、ハシゴを入れるのが難しかったため、チェアーゴンドラを使用して工事を行いました。
チェアーゴンドラは屋上に固定具を取り付け、吊り下げるタイプの一人乗りのゴンドラで、狭い箇所の小規模な工事に向いています。
配管の付け根は近くで見るとやはり劣化し、割れてきておりシーリングも痛んでいましたので、周囲をしっかりと変成シリコンのシーリング剤で覆い、水が入らないように施工しました。
ビルの雨漏り調査と原因の配管補修で雨漏り解消
Tビル様ではその後、大雨が降っても雨漏りしなくなったとのことで、やはり配管周りが雨漏り原因だったようです。
防水工事をしたばかりなのに…見た感じ悪いところはなさそうなのに…という状態でも雨漏りが起きることがあります。
特に築年数の古い建物は配管が複雑で、気づかない部分が破損していたり、外壁とのスキマのシーリングが痛んできたりしている恐れがあるので要注意です。