施工事例
works
台風で倒れた屋上の室外機を撤去して防水やり替え 大阪市阿倍野区
2019.04.17
-
before
-
after
台風で屋上の室外機が倒れた
大阪市阿倍野区のM様からのご依頼でビル屋上の室外機の撤去と防水のやり替えを行った事例です。
M様は台風の後、ビルの屋上の様子が心配で見に行かれたところ、室外機がいくつも倒れているのを発見されました。
室外機は現在使用されておらず、なくても問題がないので撤去することにされ、さらに新築当時から40年ほどそのままだった屋上防水のやり替えもしておきたいと、以前別の箇所の雨漏り工事を行った弊社にご連絡いただきました。
室外機は全部で17基あり、室内からの撤去は難しかったので、クレーンの玉掛け資格を持つ空調設備会社さんに来てもらって、屋上から地上に直接降ろすことになりました。
防水は、既存のアスファルト防水を剥がし、ウレタン塗膜防水(通気シート工法)を行うことをご提案しました。
基本情報
- 費用
- 約100万円(撤去:約30万円・防水75㎡:約70万円)
- 工期
- 約2週間 約26人工
施工内容
- 配線・配管の解体
- 玉掛け
- クレーン車で地上に降ろす
- 既存防水撤去
- プライマー塗布
- 通気シート貼り
- ドレーン取り付け
- ウレタン防水1層目
- ウレタン防水2層目
- トップコート剤塗布
室外機の撤去と防水やり替えの作業内容
室外機の撤去
1.配線・配管の解体
室外機に付属する配線や配管を取り除き、建物から取り外せるようにします。
その際、通電していないか、本当に使用されていないかなど、しっかりと確認してから、安全に作業を行いました。
2.玉掛け
玉掛け(クレーンに物を掛け外しする作業)の資格を持つスタッフが、室外機にずれないようにバンドを巻いてクレーンに掛けます。
3.クレーン車で地上に降ろす
1つ1つ室外機をクレーン車で地上に降ろして、トラックに積み込みました。
不要な室外機は空調設備会社が引き取って処分することになっています。
防水やり替え|アスファルト防水からウレタン防水へ
1.既存防水撤去
既存のアスファルト防水を剥がします。継ぎ目部分を狙ってはつり機で割り剥がして行きました。廃材は袋につめ、室内を通って下まで運びました。
下地のコンクリートには目立った傷みはなくそのまま施工できる状態でした。
2.プライマー塗布
下地に通気シートを貼る前に、シートの接着をよくするためのプライマー(下地)を塗布します。
3.通気シート貼り
ウレタン防水の通気性をよくして強度を高める、専用の通気シートを貼り付けます。
複雑な屋上の形に合わせてカットし、継ぎ目をジョイントテープで固定していきます。
4.ドレーン取り付け
シートに切り目を入れて、排水口を補強するために鉛製の改修ドレーンを設置しました。周囲はウレタン防水材でシール処理しています。
5.ウレタン防水1層目
ウレタン防水材を塗布します。ムラができないように均等にローラーでのばします。
立ち上がり部分や架台の側面は液が垂れやすいので、固めの液を使います。
6.ウレタン防水2層目
防水層に厚みをつけるためにウレタン防水を二度塗りします。
7.トップコート剤塗布
最後に、防水層の表面を保護するトップコート材を塗布して作業は終了です。
屋上の不要な室外機を撤去して防水も新しくなった
M様には作業前後の様子を写真でご確認いただき、まっさらで綺麗になった屋上にお喜びいただくことができました。
今回は、屋上の笠木(立ち上がりにかぶせる部材)も傷んでいたのでシーリングと塗り替えをご提案し、工事を行いました。
【リンク】
室外機以外でも屋上の不要物は、放置すればするほど防水を傷めるなど、建物にとって害になりますので、早めに撤去して、防水も点検されることがおすすめです。