施工事例
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バルコニーの塩ビシート防水をやり替え|破れる前に塗り防水にしたい 大阪府堺市
2020.05.29
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バルコニーのシート防水が傷んできたので塗り防水にやり替えしたい
大阪府堺市の戸建て住宅バルコニーの防水やり替え事例です。
ご依頼いただいたS様邸は築20年程度の木造2階建て住宅。
バルコニーは塩ビシート防水で、家を建ててから一度も替えていなかったとのことです。
現時点で雨漏りなどはないけれど、表面が硬くなって突っ張ってきており、このまま放っておいたら破れそうなので、やり替えたいと思い業者を探されていたそうです。
S様は、傷んできた塩ビシートの様子を見て次は別の防水にしたいとお考えでした。
いくつかの業者に問い合わせたところ、塩ビシートのやり替えしかできない業者や、重ね工法(シートを上に重ねる工事)しか無理という業者ばかりだったそうです。
弊社ではじめて他の防水を提案してもらえたとのことでお見積もりにお伺いすることになりました。
現場を拝見すると、おっしゃる通り、まだ致命的な劣化はありませんでしたが、物置や複数の植木鉢などが置かれており、その部分が特に傷んでいる状態でした。
ご要望をお聞きすると、次はシートではなく塗物の防水の方が良いとのことで、コスト的に安いウレタン防水を選ばれました。
長持ちさせるために、施工時に専用シートを挟み込んで防水の通気性を高める“通気緩衝工法”をご提案し、実際に工事を行うことになりました。
基本情報
- 費用
- 約25万円 約15㎡
- 工期
- 約5日間 約7人工
施工内容
- 清掃
- 既存塩ビシート捲り
- 通気シート貼りとドレーン取り付け
- メッシュクロス貼り
- 立ち上がりの防水
- 床面のウレタン防水
- ウレタン防水2層目塗布
- トップコート材塗布
塩ビシート防水をウレタン防水にやり替える工事の作業内容
工事の工程を紹介していきます。
作業にあたり、室内は通らず、外からハシゴをかけてバルコニーに入らせていただきました。
1.清掃
まずは工事前に簡単な清掃を行います。
物置や植木鉢などはできるだけ室内に移動させてもらい、室外機は架台に乗せて床面が見える状態にしました。
また、植木鉢がたくさんあった影響で土や泥が多いので、それらも掃除しました。
2.既存塩ビシート捲り
新たに防水を行うにあたり、既存の塩ビシートを一旦剥がします。
端っこにバールを引っ掛けて、浮かせて、カッターで切り目を入れて取り除きました。
まだ丈夫でしっかりへばりついている部分もあり、取れにくかったですが、そういった箇所は細切れにして根気よく撤去しました。
この時、面倒でもきっちり捲っておくことで通気シートを平滑に貼り付けられ、仕上がりが安定します。
3.通気シート貼りとドレーン取り付け
プライマー材という下地を塗った後、専用の通気シート貼りを行います。
裏の接着テープで床面に貼り付け、端部やシート同士を専用のジョイントテープで固定して行きます。
写真に写っている青いテープは立ち上がりの防水の目安となる養生です。
また、排水溝に鉛製の改修ドレーンを取り付けました。
改修ドレーンは排水溝の補修に使う部材で、今回は補強のために使用しました。
4.メッシュクロス貼り
傷みやすい端部や立ち上がり部分の補強のため、あらかじめメッシュクロスという素材を貼り付けました。
5.立ち上がりの防水
まず立ち上がり部分から防水材を塗布して行きます。
端部から作業を行うのは、後から液が垂れてくるのを防ぐためです。
立ち上がり用の少し硬いウレタン防水材をローラーや刷毛で満遍なく塗布しました。
6.床面のウレタン防水
床面にウレタン防水材を塗布していきます。
こちらもムラがないようにローラーで満遍なく塗布します。
7.ウレタン防水2層目塗布
防水層に厚みをつけるためにウレタン防水材を重ね塗りします。
8.トップコート材塗布
最後に防水の表面を保護するトップコート材を塗布して作業は完了です。
傷んできたシート防水がキレイな塗り防水になって安心
工事後S様は「キレイになって安心です。希望通りにしていただいてありがとうございます」とお喜びでした。
弊社からは、物干しの下にクッションを敷いて防水を傷めないようにするほか、植木鉢も減らしていただくなど、防水を長持ちさせるためのアドバイスもさせていただきました。
多くの防水は10〜15年でやり替えを行うことが望ましいとされています。
施工方法や素材によってはさらに長持ちする場合もありますが、環境によっても変わるので、点検は早めにしておいたほうが良いでしょう。
少しでも不安がある場合は、専門業者に相談することがおすすめです。
大阪府堺市で塩ビシート防水を塗り防水にやり替えるならヤマナミまで!