防水工事施工

お知らせ・ブログ
2014.06.24

Aマンション屋上へ塩ビシートの機械固定防水を行いました。
工事前の北側屋上です。

屋上の床に黒い目地があります。
これは新設時に設けられた物で床コンクリートの伸縮に対応する為の部材です。
しかし今回は防水やり替え工事ですのでこの目地部材を撤去いたします。
この目地材をそのままに上から防水を施しますと後にこの部材が捲れ上り防水層を破損する恐れがあるからです。

目地部材を撤去し目地底をきれいに清掃いたします。

その後シーリング処理を施します。

まずシーリング材を既定の深さに調整する為にバックアップ材を装填いたします。
スポンジのような素材の物です。

そしてプライマー材を塗ります。接着剤のような物です。

シーリング材充填後です。

それから絶縁シートを敷き込みます。
これは床に染み込んだ油分や床の成分が塩ビシート防水層に移行するのを防ぐ効果があります。
改修工事の際は必ず必要となります。

それから専用の金物(端末部や隅部)や専用のディスク(床部)を取付ます。 
この金物やディスク部のみ接着し その他の部分は接着せずに通気層とし膨れなどを防ぐ工法です。

排水口部へは専用のドレーンを取付ます。

このドレーンは塩ビシートタイプの物で塩ビシートと接着が良好な物です。
そして塩ビシートを貼り付けていきます。

床のディスク部へは専用の機械熱伝導機により接着します。

シートの重ね幅は50㎜程度で専用の溶着液を刷毛で塗り専用の押え板にて接着させます。
その後再度チェック棒で接着を確認し接着不良の箇所へは熱風機にて再度接着します。

それから床部に通気層の空気を脱気する筒を取付ます。脱気筒と言う物です。

角の部分に専用のパッチ材を貼り周囲を専用のシーリング材で処理いたします。
床部シート重ね部等の箇所へも同様の処理をいたします。

屋上の手摺りの足元の架台部(コンクリートの重し)へは塩ビシートを貼り付けても良いのですが今回ウレタン塗膜防水を併用いたしました。

架台部の仕上りです。

機械の土台部へもウレタン塗膜防水を使用いたしました。
端末部へは専用金物を取付シーリング処理をいたします。

仕上りです。

無事完成いたしました。