施工事例
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外階段にエフロレッセンス(白い汚れ)が発生!除去とクリアー防水工事 八尾市
2022.05.26
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八尾市にお住まいのK様より、「家の外階段のタイルにエフロレッセンスが発生しているので、見てもらいたい」とご連絡をいただきました。
「エフロレッセンス」とは、上の写真の赤枠内に見られるような、白っぽい付着物のこと。
コンクリートの中の可溶成分が表面へと溶けだして、水分が蒸発して濃縮します。
そして、濃縮された可溶成分が、空気中の炭酸ガスと結合してコンクリート表面に沈着すると、上の写真のようになってしまいます。
一般の人は「よく分からない水っぽい白い汚れ」と思いますが、K様はご家族に建築関係の仕事の方がおり、エフロレッセンスについてご存じだったようです。
「エフロレッセンスが発生しているということは、中に雨水が入っているということでは? 建物の今後が心配……」と仰られましたので、外階段のエフロレッセンス除去およびクリアー防水、およびすき間のシーリング補修・手すり天場の防水工事を提案させていただきました。
基本情報
- 費用
- 約30万円
- 工期
- 約1週間 約12人工
施工内容
- エフロレッセンスを除去(および全体的に洗浄)
- 手すり天場の表面のめくり作業
- 手すり天場にプライマー材・ポリマーセメント防水材・トップ材を塗る
- 天場取り合い部・階段取り合い部などをシーリング処理
- 階段タイルにシーラー材・クリアー防水材・トップ材を塗る
外階段のエフロレッセンス除去&クリアー防水工事の流れ
では以下で、今回の工事の流れを説明していきます。
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エフロレッセンスの除去(ならびに全体的に洗浄)
まずは、階段のタイルに発生したエフロレッセンスを除去しました。
酸性の洗剤をかけた後に時間を置き、汚れが浮いてきたらブラシでこすっていきます。
エフロレッセンスが発生していない部分も、全体的に洗浄を行います。
エフロレッセンスが綺麗に落ち、後にクリアー防水を行うための下地が整いました。
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手すり天場の表面のめくり作業
階段の手すりの天場は、ところどころ塗装が剥げていました。
表面を滑らかにするため、脆弱な部分をヘラでめくっていきます。
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手すり天場にプライマー材・ポリマーセメント防水材・トップ材を塗る
既存塗膜のめくり作業が完了したら、後に塗る防水材のプライマー材を、天場全体に塗布していきます。
プライマー材の塗布後は、ポリマーセメント防水材を塗布します。
工事前の塗装の材料が分からなかったので、(もしも相性が悪い場合)ウレタン防水材だと浮きやすいと判断しました。
そのため、もとの素材に関わらず浮きにくい水性ポリマーセメント防水材を、今回は採用しています。
仕上げのトップ材を塗っている様子です。
手すり天場の塗布作業は、床やタイルなどを汚さないように気を付けて行いました。
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天場取り合い部・階段取り合い部などをシーリング処理
壁際のタイルの目地が深く、水の浸入経路になりやすいだろうと思われます。
ですので、床のタイルから立ち上がっている目地に、1つ1つシーリング処理を施しました。
手すり天場と壁との取り合い部にも、シーリング処理を施し、隙間から水がまわってくることを防ぎます。
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階段タイルにシーラー材・クリアー防水材・トップ材を塗る
階段の床タイル全体に、シーラー材を塗布しました。
シーラー材の塗布後、クリアー防水材を塗布しました。
今回塗っているクリアー防水材には、タイル目地からの水の浸入を防ぐという役割があります。
クリアー防水材の塗布後は、トップ材を塗布して仕上げます。
階段への塗料の塗布は、厚みを均一にすることを意識して行いました。
また、塗料をテープ養生の上までべったり塗ってしまうと、養生を剥がした時に、思っているよりも内側の塗装まで一緒に取れてしまいます。
これを防ぐため、養生しているとはいえども端のほうは慎重に、養生へはみ出しすぎないように気を付けて塗り進めていきました。
まとめ
この後、養生テープを剥がしたところで、今回の外階段エフロレッセンス除去&クリアー防水工事は完了しました。
部分的な補修ではなく、全体的にクリアー防水工事を行ったことで、お客様は「安心できる」と仰られていました。
外階段のタイルの耐用年数は、タイルの種類や使用状況、建物の立地などによる差が大きいので、一概に「○○年」とは言えません。
ただ、今回のようにエフロレッセンス(白く溶けたような汚れ)が発生している場合や、階段を上り下りしていて軽い音がする(=タイルが浮き始めている)場合は、早めにプロに相談して、必要な補修を行うのがよいでしょう。
建物の防水工事・補修工事のことなら『ヤマナミ』にご相談ください!