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押入れの漏水は「外壁のヒビ」が原因!部分補修工事で改善 東成区マンション

2022.03.24

押入れの漏水は「外壁のヒビ」が原因!部分補修工事で改善 東成区マンション
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大阪市東成区のマンションで、外壁補修(一部)工事を行いました。

 

漏水箇所はいくつかあったようですが、例えば部屋の押入れ。退去のタイミングで、お客様が部屋の確認をすると、押入れの中に漏水の跡が見られたそうです。

 

調査の結果、押入れ内部への漏水は、外壁の塗装に入っているヒビが大きな原因ではないかと考えられました。

 

マンションは、鉄骨造・ALC外壁の6階建て。下から目視するだけでも、壁の継ぎ目を中心に黒ずみが発生しているのが分かりました。双眼鏡などで見ると、クラック(ヒビ割れ)も多いことが分かります。

 

先ほどの一角のほかに劣化が酷かったのは、ガレージがあるマンション1階の外壁です。

古くなったタイル部やサッシから、相当水が回っているようで、やはり黒ずみやクラックが目立っていました。

今回の記事では、特に劣化が酷い一角および1階外壁の補修工事をして、無事に雨漏りが改善した事例をお伝えしていきます。


基本情報

費用
約80万円
工期
約2週間 約20人工

施工内容

  1. 足場を組む
  2. 破損箇所(クラック)をハツる
  3. 破損箇所を樹脂モルタルで補修する
  4. 1階外壁 タイル部をフラットに調整する
  5. 1階外壁 サッシまわりにシーリングを充填
  6. 洗浄
  7. 補修箇所 下地材を塗布する
  8. その他の部分 下地材の塗布~中塗り~上塗り

今回のマンション外壁(一部)補修工事の流れ

では、以下で今回の工事の流れを、写真付きで詳しく説明していきます。

  1. 足場を組む

     

    今回、補修や塗装を行う範囲へ、部分的に足場を組み立てました。

    上から見ると、「L字」になっているような感じです。

     
  2. 破損箇所(クラック)をハツる

     

    外壁に発生しているクラックです。

     

     

    そのクラックをV字型にハツり、いったん溝の幅を広げます。

    後述する、樹脂モルタル補修のためです。

     

    ちなみに今回のマンションは、下階よりも上階が後退している「セットバック構造」で建っており、そのセットバック上階において、より多くのクラックが発生していました。

     

    セットバック上階の外壁は、上の写真のように“斜め”になっていて、雨が伝う表面積が広いために、劣化がより進んでしまったようです。

     
  3. 破損箇所を樹脂モルタルで補修する

     

    ハツリ調整済のクラック部へ、丁寧に樹脂モルタルを刷り込んでいきます。

     

    狭すぎる幅ではモルタルがうまく入らないので、先にV字型にハツリを行ったのは、このためでした。

     

     

    「雨漏りを改善する」という観点では、こうした下地の補修が特に大事!

    雨漏りの早期再発を防ぐために、丁寧に仕上げていきます。

     
  4. 1階外壁 タイル部をフラットに調整する

     

    続いて下地の補修を行うのは、1階外壁のタイル部分です。

    タイル材がかなり古びており、目地1つ1つからの漏水リスクは、もうほとんど避けられません。

     

    そこで、今回の補修では目地を詰め、“ほぼフラットに”調整することにしました。

    デザインの切り替えは、塗料の色で再現すれば、以前との違和感は少なくできます。

     
  5. 1階外壁 サッシまわりにシーリングを充填

     

    古くなった、サッシのシーリングの打ち替えを行いました。

     

    シーリングについてはサッシの他にも、ALC外壁の目地へも打ち増しを行っています。

    「プライマー材を塗布」⇒「シーリング材を充填」の順で補修し、目地からの漏水も防いでいきます。

     
  6. 洗浄

     

    クラックへの樹脂モルタル補修や、サッシのシーリング打ち替えなど、“雨漏り・漏水を止めるための工程”が全て済んだら、外壁塗装のための洗浄を行いました。

     

    当然と言えば当然ですが、雨漏りしていそうな箇所を先に止めてから洗浄しないと、洗浄の“せいで”雨漏りが発生してしまいます……!

     

    工事の内容によって、洗浄をするタイミングも様々というわけです。

     
  7. 補修箇所 下地材を塗布する

     

    洗浄完了後、まずは補修した箇所を重点的に、下地材の塗布を行いました。

     

    使用した材料は、塗膜に弾性・伸縮性を持たすことができる、「微弾性フィラー」です。

     

    補修箇所へ塗る微弾性フィラーは、あまり薄めず(ほぼ原液です)、しっかり厚みを持たせて塗ります。

     

    しっかり厚みを持たせることで、補修の跡が分かりづらくなり、塗装完了後の見栄えが良くなります。

     
  8. その他の部分 下地材の塗布~中塗り~上塗り

     

    補修箇所への重点的な塗装が完了したら、補修箇所も含めた、施工範囲全体への通常塗装を行います。

     

    先ほどより薄めの微弾性フィラーを下塗り材に、水性シリコン塗料を中塗り材・上塗り材に採用し、ローラーなどでムラなく塗布しました。

     

     

    中塗りの工程の様子です。

     

     

    最後に、上塗りの工程の様子です。

     

     

    上塗り材の塗布が終わったら、今回の外壁(一部)補修工事は無事に完了です!

    まとめ

     

     

    雨漏りだけでなく、美観も気になったマンションの外壁ですが、工事により無事綺麗になりました。

     

    後にお客様にマンションの様子をうかがったところ、「雨漏りは起きていません!」と仰られたので、ひと安心です。

     

    クラックへの追従性が高い下地材を使用しているので、耐用年数のうちは、新たなクラック(=雨漏りの原因)も発生しにくいと思います!

     

    大阪のマンションで雨漏りしている時は『ヤマナミ』にお問い合わせください!