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屋上の鉄部塗装、および玄関庇の補修・塗装の事例 | サビや剥がれを改善 神戸市東灘区

2022.02.16

屋上の鉄部塗装、および玄関庇の補修・塗装の事例 | サビや剥がれを改善 神戸市東灘区
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神戸市東灘区のT様より、「外壁の塗り替えを考えているので、建物全体のメンテナンス工事をしてほしいです」とご依頼を受けました。

現地調査の結果、特に劣化が進んでいたのは、まず屋上の鉄部です。

斜めに施工された鋼板(こうはん)が、かなり錆びていました。

 

そしてもう1箇所、はっきりと劣化が見てとれたのが、玄関の庇(ひさし)です。

既存の塗膜層が、広範囲で剥がれてしまっています。下地のボードには、水が滲(し)みた形跡がありました。

 

屋上の防水工事については、最近やりかえられたそうですので、今回行うのは建物全体の改修工事のみです。

この記事では、特に劣化がひどかった、屋上鉄部および玄関庇の補修・塗装工事の流れをご紹介します。


基本情報

費用
約25万円
工期
約1週間 約8人工

施工内容

  1. 足場組み
  2. 洗浄
  3. 屋上鉄部 ケレンがけ
  4. 屋上鉄部 サビ止め材を塗布
  5. 屋上鉄部 ウレタン樹脂塗料を塗布
  6. 玄関庇(ひさし) 既存の塗膜層を捲(めく)る
  7. 玄関庇 下地材(ボード)はり
  8. 玄関庇 プライマー材を塗布
  9. 玄関庇 防水材を塗布
  10. 玄関庇~天井部 塗装

屋上鉄部塗装および玄関庇(ひさし)の補修・塗装の流れ

では、今回の工事の流れを紹介していきます。

  1. 足場組み

     

    今回の記事では特筆しませんが、外壁全体の補修工事も行うため、建物を囲うように足場を組み立てました。

     

    現場は住宅街にあり、周囲の道幅は狭めです。

    聞き込みの結果、「(建物の周りは)通勤のために、午前9時ごろまで車の通行が多くなる」とのこと。

     

    そのため、足場の材料を運び入れるためのトラックは、午前9時以降に停めました。

    “道幅が狭くなることによるご迷惑は、最小限に抑えるべき”という考えからです。もちろん、安全面の配慮でもあります。

     

    なお、駐車中はガードマンを配置し、歩行者や車を安全に誘導しました。

     
  2. 洗浄

     

    直通で雨漏りするような箇所がないことを確認してから、高圧洗浄を行いました。

    上の写真は、屋上・鉄部(鋼板)の汚れを落としている様子です。

     
  3. 屋上鉄部 ケレンがけ

     

    鋼板の表面は、サビでザラザラの状態。やすりをかけて、サビを落としながら表面を磨いていきます。これが「ケレンがけ」と呼ばれる作業です。

     

    この作業を丁寧に行うことで、後に塗るサビ止め材などの塗料の“持ち”が良くなります。

  4. 屋上鉄部 サビ止め材を塗布

     

    ケレンがけにより、表面が滑らかになった鋼板に、サビ止め材を塗布しました。

     

    今回の鋼板が特にサビていた原因ですが、“鋼板そのものが古いタイプで、サビに弱いものだったから”だと考えられます。

     

    最近の建物で使われる鋼板は、「ガルバリウム鋼板」など、サビに比較的強いものです。

     

    しかし、ガルバリウム鋼板が開発される前の鋼板については、含有されるガルバリウムの比率が少なく、どうしてもサビやすい傾向があります。

  5. 屋上鉄部 ウレタン樹脂塗料を塗布

     

    サビ止め材の塗布後は、鉄部と相性がよく、“持ち”やすいウレタン樹脂系の塗料で、表面を仕上げました。

     

    屋上鉄部の作業は、これで完了です!

  6. 玄関庇(ひさし) 既存の塗膜層を捲(めく)る

     

    続いては、玄関庇(ひさし)の補修および防水塗装作業です。

    まずは既存の塗膜層を、すでに剥がれている箇所から一旦捲(めく)れるだけ捲りました。

     

    通常、“ハの字”のように角度がついている庇は、下地をモルタルやカラーベストにして塗装することが多いです。

    しかし今回のお家では、ボードをはってそのまま普通(防水性能を持たない)の塗料で、仕上げてありました。

     

    結果、そもそも表面が水に弱いうえ、ボードと笠木・水切りの取り合い部などから水が回りやすくもなり、塗膜層はどんどん剥がれていったようです。

     

    今回の補修および塗装では、ここを改善していきます!

  7. 玄関庇 下地材(ボード)はり

     

    新しい下地材には、ケイカル板(ケイ酸カルシウム板)を採用しました。

    「またボードを下地にするなら、今までと同じように劣化するのでは?」と思われるかもしれませんが、今回は細部の仕上げや、塗布する塗料が違います。

     

    まずは、ボードをはったところの仕上げ方についてです。

    従来は、ボードと庇の笠木・水切りの間が隙間だらけでしたが、今回はシーリングできちんと隙間を埋めています。

     

    ボードを固定しているビスの穴(ビス頭)も、小さいですが雨水の浸入口になりうるので、隙間同様にシーリングで埋めました。

  8. 玄関庇 プライマー材を塗布

     

    後の塗料をよく密着させるために、庇全体にプライマー材を塗布しました。

  9. 玄関庇 防水材を塗布

     

    プライマー材の塗布後、ポリマーセメント系の防水材を塗布しました。

     

    塗膜層に、防水材が1つ入ってくることが、かつての庇の塗装から大きく改善されたポイントです。

     

    庇の表面から水が滲みて、(工事前の状態のように)べろっと塗膜層が剥がれる現象は、防水材を塗ることで防ぐことができるでしょう。

     

    なお、ポリマーセメント防水材は固めにすると、庇でもなるべく垂れてこずに綺麗に塗ることができるので、そうしています。

  10. 玄関庇~天井部 塗装

     

    庇および天井部に、通常の塗装を施します。

    これにより、見た目もすっかり綺麗に整えられました。

     

    以上をもって、屋上鉄部および玄関庇の補修・塗装工事は完了です!

    まとめ

     

    お客様は、従来の庇の塗り方と、今回の庇の塗り方の違い(防水性能があるかどうか)の説明を受け、「これならしばらく塗装が剥げることはないんですね!」と、安心してくださいました。

     

    この現場に限らず、劣化の原因を見極めて、「どうすれば同じ問題が起きにくくなるのか?」を考えて施工に工夫を加えることを、当社『ヤマナミ』は大切にしています。

    神戸市東灘区で鉄部塗装などをお考えなら実績豊富な『ヤマナミ』にお任せください!