施工事例
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雨漏りを止めるための板金工事|築50年住宅の大屋根 大阪市平野区
2024.03.26
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地域 :大阪市平野区
建物の種類:木造2階建て
築年数 :約50年
工事の種類:雨漏り補修・板金工事
施工箇所 :屋根
作業人員 :約6人工
基本情報
- 費用
- 約25万円
- 工期
- 約2日間
施工内容
- 板金処理
- 新しい排水口・竪樋(たてどい)の取り付け
- 既存の排水口を改修
- 板金処理(仕上げ)
大阪市平野区にて、雨漏りを止めるための板金工事を行いました。
雨漏りがしているのは木造2階建ての木造住宅で、築50年とのことでした。
お客様によると、「以前は強い雨の時に雨漏りしていましたが、最近は普通の雨の時にも雨漏りしてしまう」とのお話でした。
雨漏りは2階の天井からしていて、直下の1階まで被害が及んでいました。
築50年ということで、お客様は将来的に建て替えを検討されていました。
よって、今回の工事は費用を抑えて、雨漏りを止めることに目標を絞り込むことにしました。
2階のバルコニーから大屋根に上がることができ、確認したところ、屋根はカラーベストで、排水側には板金による立ち上げが設けられていました。
大屋根に降った雨水は、排水溝を流れていく仕組みでしたが、排水溝に流れた水を、竪樋(たてどい)につなげる排水口が片側に1つしかありませんでした。
よって雨量が多い時には排水が追いつかず、カラーベストのほうに雨水が逆流してしまうことが考えられました。
排水溝の溝は狭く(=雨水を流す容量が少ない)、劣化が進んでおり、排水口が1箇所のみで、屋根の面積・排水溝の長さに対して不足していることが、雨漏りの原因だと判断しました。
上記の対策として、立ち上げ天端部からカラーベスト屋根の40cm程度までに、鋼板を使った板金処理を行い、排水口をもう1つ設けることにしました。
雨漏りを止めるための板金工事の流れ
それでは以下で、今回の雨漏りを止めるための板金工事の流れを説明します。
【1】板金処理
既存の小さな溝をなくして、大きな溝を新たに作る形状に鋼板を加工して、端から設置していきました。
【2】新しい排水口・竪樋(たてどい)の取り付け
新しい排水口を作りました。
新しい排水口を通ってきた水を逃がすための、竪樋(たてどい)を新たに設けました。
【3】既存の排水口を改修
元々あった排水口は劣化が進んでいたので、改修用ドレーンを差し込んで改修しました。
【4】板金処理(仕上げ)
隙間から水が入ってこないように、板金のジョイント・ビス頭・板金とカラーベストの境目に、シーリング処理を施しました。
以上の工程をもって、今回の板金工事は完了です。
まとめ
雨漏りを止めるための板金工事完了後、雨漏りは無事に止まりました。
工事から約2年が経った今も、雨漏りは発生していません。
建て替えの予定がない場合、カラーベストの間に板金を差し込む工事を行うことが理想的ですが、今回の住宅は建て替えを検討中だったので、今回のような工事になりました。
元の溝の形に合わせた板金処理も定番ですが、今回のように、溝の容量を増やす板金処理も有効です。
外壁が屋根から立ち上がっている建物形状において、雨漏りしていない場合であっても、築数十年が経過しているのであれば、今回のような対策工事・屋根自体のやり替え工事・排水溝のやり替え工事などが必要です。