施工事例
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エレベーターピット内で汚れた水が約10cm溜まっている!ポンプ車で吸い上げて防水工事 大阪市天王寺区
2024.06.03
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地域 :大阪市天王寺区Rマンション様
建物の種類:RC造7階建て
築年数 :約20年
工事の種類:漏水対策の補修工事
施工箇所 :EVピット内
作業人員 :約10人工
基本情報
- 費用
- 約50万円
- 工期
- 約4日間
施工内容
- 溜まった水を処分する
- 止水セメント処理を行う
- エレベーターピット内にプライマー材を塗る
- エレベーターピット内に防水材を塗る
大阪市天王寺区にて、マンションのエレベーターピット内の漏水対策の補修工事を行いました。
当社のホームページをご覧になられたマンションのオーナー様より、「以前からエレベーターピット内に溜水が発生している」とご連絡をいただき、現地調査に伺いました。
降雨が多い時期にはよく水が溜まるようで、調査日にも約10cm、水が溜まっていました。
上の写真で分かるように、水には汚れがかなり混じっています。
エレベーターの金具に使用されている油が溶け出すなどして、水が汚れてしまったようです。
地上部分の壁面からの雨だれは見られなかったため、地上面より下の入隅や床・金具の周囲から、地下水が浸入していると推測できました。
今回のエレベーターピット内の補修工事の流れ
それでは以下で、今回のエレベーターピット内の補修工事の流れを説明します。
エレベーターの使用が少ない毎週土曜日に作業を行い、4回目の土曜日に作業が完了しました。
【1】溜まった水を処分する
まずは、エレベーターピット内に溜まった水を、ポンプ車で吸い上げて処分しました。
もしもエレベーターピット内に溜まっている水が綺麗な水なら、雨水として処分できるのですが、先述したように今回の水は汚れていたので、産廃業者に依頼をして処分することになります。
ポンプ車を使った溜水の吸い上げは、大がかりな工事となり、そのぶん費用もかさんでしまいます。
そのためエレベーターピット内に水が溜まった時は、「水が汚れないうちに早く業者に依頼して対処する」ことが、費用を抑えるという面では重要です。
【2】止水セメント処理を行う
水が滲みだしていそうなところに、止水セメント処理を行いました。
ポンプで水を吸い上げたあと、全体的には表面が乾いてきます。
それでも水が滲みだしてくるところがあり、そこが水漏れ箇所だと特定できます。
最初の止水セメント処理の後、1週間、間を空けて、水が滲みだしていないかチェックします。
滲みだしている箇所があれば、再度止水セメント処理を行います。
これを繰り返して、漏水個所を明確にしていって、水漏れを止めます。
【3】エレベーターピット内にプライマー材を塗る
エレベーターピット内(1階のフロアの高さまで)に、プライマー材を塗布しました。
【4】エレベーターピット内に防水材を塗る
エレベーターピット内に、防水材を塗布しました。
選んだ防水材は、背面からの水圧に強い(トンネル工事などでよく使われる)タイプです。
屋上防水であれば、表面からの水圧に強いタイプの防水材を選びますが、エレベーターピット内の工事で選ぶのはその「逆」です。
防水材は、ムラなく塗ることを心がけます。
特に金具の周りはきっちり塗らないと、そこから口が開いて、また水が溜まってしまいます。
防水層を2層作って、今回の工事は完了です。
まとめ
工事の結果、エレベーターピット内の水漏れは無事に止まりました。
マンションのオーナー様は、「(処分する水が綺麗なうちなら費用を抑えられたので)もっと早く頼んでおけばよかったです」と仰られていました。
工事で気を付けた点は、水を吸い上げるホースが暴れないようにした点、ホースの側を人が通る時に配慮した点などです。
先にも述べたように、エレベーターの定期点検などで漏水が判明したら、「すぐにでも」補修工事・防水工事を依頼することをオススメします。
エレベーターピット内の漏水は、放っておいて悪化することはあっても、よくなることはまずありません。
放っておけばおくほど、対応が難しくなります(=費用がかさむ)。
特に、エレベーターに使用される金物が錆びてしまった場合は、エレベーター自体を改修する必要が生じ、これにはかなりの費用がかかってしまいます。
「エレベーターピット内の漏水はとにかく早めに対処すること」、これが大切です。
当社ではこれまで数多くのエレベーターピット内の防水工事を手掛けてきました。
お気軽にご相談ください。