施工事例
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雨漏りする施設屋根の排水工事|タテ樋の増設とオーバーフロー用の排出口を新規設置 大阪市西淀川区

2024.09.12

雨漏りする施設屋根の排水工事|タテ樋の増設とオーバーフロー用の排出口を新規設置 大阪市西淀川区
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地域   :大阪市西淀川区
築年数  :約10年
建物の種類:鉄骨+木造
施工箇所 :屋根・排水
工事の種類:補修・板金工事など
作業人員 :約6人工

基本情報

費用
約20万円
工期
約2日間

施工内容

  1. 大屋根にタテ樋を取り付ける
  2. オーバーフロー用の排出口を新規設置
  3. 排水口にストレーナーを設置する

大阪市西淀川区のY施設様で、別棟の大屋根の排水工事、および通路の屋根の排水工事を行いました。
(Y施設様は、以前に換気ガラリの交換工事を行った施設です。)

通路の天井部には漏水の跡が見られ、「降雨時には天井から雨漏りがする」とのことでした。

大屋根のヨコ樋の排水が、1つは片側のタテ樋1本と、もう片方はタテ樋がなく通路の屋根に雨水が排出されていました。

大屋根の雨水と通路の雨水を排出するには、通路の屋根だけでは無理がある(=水の量が多いと排水しきれず溢れてしまう)と判断し、大屋根の片側にもタテ樋を設置し、大屋根は大屋根だけの排水を行えるようにしました。

また、通路の屋根の溝側面には、オーバーフロー用の排出口を設けました。

今回の排水工事の流れ

それでは以下で、今回の排水工事の流れを解説します。

【1】大屋根にタテ樋を取り付ける

大屋根のヨコ樋を開口し、タテ樋を取り付けました。

大屋根のヨコ樋の端にはエンド(フタのような部品)を取り付け、雨水が通路側の屋根に流れないようにしました。

つまり大屋根の排水は、元からあるタテ樋と、今回新しく取り付けたタテ樋の2本で、完結するということです。

【2】オーバーフロー用の排出口を新規設置

雨水が上端まで溜まらないようにするための水の逃げ道として、通路の屋根の立ち上がりの途中に、穴を開けました(計3箇所)。

開口をドリルで開ける際は、木下地と庇(ひさし)を支えるH鋼にも穴を開ける必要があったため、鉄骨用の刃を使用しました。

オーバーフロー用のパイプを設置しました。
パイプの隙間は、シリコンシーリングで埋めていきます。

目隠し用の板金を設置しました。
目立たないように、既存の板金と同じ色味の板金を選びました。

【3】排水口にストレーナーを設置する

排水口に、ストレーナー(固形物を取り除くための網状の器具)を設置しました。

工事前は、近くに植栽があることが原因で、葉っぱなどがかなり詰まっていました。
排水口の詰まりもオーバーフローの原因になるため、今回の工事ではきちんと解決しました。

以上の工程をもって、今回の排水工事は完了です。

まとめ

今回の排水工事の結果、通路の屋根の天井からの雨漏りは無事に止まりました。
お客様は、「工事前、天井の色が雨漏りで剥げていく様子を見ていて、このままだと天井が落ちるのではと心配していましたが、今回の工事で雨漏りが止まったので、安心できます」と仰っていました。

今回のY施設様のように、比較的新しい建物であるにも関わらず、天井などがシミを作っている場合は、タテ樋の数が足りていないせいで雨漏りしている可能性があります。
1度、防水のプロに相談して、見てもらうとよいでしょう。

⇒ 大阪市西淀川区などで雨漏りにお困りなら『防水市場(株)ヤマナミ』にご相談ください。