施工事例
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メゾネットタイプのマンションで雨漏り!外に昇降用の足場を組みウレタン防水を施して解決 大阪市城東区
2025.01.08
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before
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after
地域 :大阪市城東区
建物の種類:鉄骨造5階建て
築年数 :約30年
工事の種類:防水・補修
広さ :約70㎡
作業人員 :約25人工
基本情報
- 費用
- 約90万円
- 工期
- 約10日間
施工内容
- 昇降用の足場を組む
- 既存の防水層をめくる
- 立ち上がり部分の下地調整を行う
- 改修用ドレーンを交換する
- 通気シートを貼る
- 立ち上がり部分にウレタン防水材を塗り、メッシュクロスを貼る
- 架台ボルトを撤去する
- ウレタン防水材を塗る(2回塗り)
- トップコート材を塗る
- 外壁まわりのシーリング補修を行う
マンションの管理会社様から、「管理しているマンションの5階部分に雨漏りがある」とご連絡をいただき、現地調査に伺いました。
マンションの4階と5階はメゾネットタイプで、和室と階段室に雨漏りの跡が見られました。
5階の和室です。
室内側のサッシ部分にあるビス穴から水が垂れるため、障子が汚れてしまっていました。
5階の階段室です。
雨漏りが原因で、カビが生えてしまっていました。
5階の非常扉からタラップで屋上に上がり、屋上周りなどを点検しました。
(メゾネットタイプのため、ここまで上がってくるのにお住まいの中を通らせていただく必要がありました。)
既存防水は、塩ビシート(機械固定工法)でした。
塩ビシート防水の下には、新築時の防水(ゴムシート防水)が、さらにあるようでした。
経年劣化(塩ビシートの寿命)により、シート自体が硬化・収縮して、破損が多く見られました。
改修用ドレーンのジャバラが劣化し、割れて中が見えてしまっていました。
竪樋(たてどい)自体も劣化しており、最初の位置より下に下がっていました。
ALC外壁に、クラックが入っていました。
以上の劣化状況から、既存の防水層をめくって、ウレタン防水工事(通気緩衝工法)を行うことを提案して、工事に至りました。
手の届く範囲で、ALC外壁のクラックの補修も行いました。
今回の防水工事・補修工事の流れ
それでは以下で、今回の防水工事・補修工事の流れを紹介します。
【1】昇降用の足場を組む
先述した通り、今回のマンションはメゾネットタイプで、お住まいの中にしか階段がなかったため、昇降用の足場を組みました。
【2】既存の防水層をめくる
既存の防水層をめくりました。
写真の白いシートは、絶縁シートです。
絶縁シートは、元のゴムシートの成分が、塩ビシートに移ることを防ぐために敷かれたものでした。
今回の防水工事には必要ないため、あわせて撤去しました。
立ち上がり部分のシートも、綺麗に剥がしました。
【3】立ち上がり部分の下地調整を行う
水性エポキシカチオンフィラーで、立ち上がり部分の下地調整を行いました。
【4】改修用ドレーンを交換する
劣化していた改修用ドレーンを取り外し、新しい改修用ドレーンを取り付けました。
【5】通気シートを貼る
通気シートを貼りました。
【6】立ち上がり部分にウレタン防水材を塗り、メッシュクロスを貼る
立ち上がり部分にウレタン防水材を塗り、メッシュクロスを貼りました。
【7】架台ボルトを撤去する
元々は、この架台の上に、看板が付いていたようです。
現在、看板はありません。
ボルトを通じて雨水が内部に入るリスクがあるため、サンダーを使って撤去しました。
ボルトの跡を包むように、防水工事を施すことになりました。
【8】ウレタン防水材を塗る(2回塗り)
ウレタン防水材を塗りました(2回塗り)。
【9】トップコート材を塗る
トップコート材を塗りました。
防水の仕上がりです。
架台はしっかりと固定されている場合も、単に載せているだけの場合もあります。
そのため、架台も含めて防水する時は、架台のぐらつき加減を確認して施工方法を検討する必要があります。
写真で分かるように、しっかりとウレタンで巻くことがポイントです。
【10】外壁まわりのシーリング補修を行う
足場が組めない現場だったため、手の届く範囲で、ALC外壁のクラックのシーリング補修を行いました。
改修用ドレーンのジャバラ周りのシーリングを行いました。
金物のビスの頭部およびジョイント部に、シーリングを行いました。
以上の工程をもって、今回の防水工事・補修工事は完了です。
まとめ
今回の工事の結果、雨漏りは無事に止まりました。
下地がどうなっているのかは、既存の防水をめくってみないと分からないものですが、どのような状況でも、当社は対応することができます。
なお今回の工事は、当社独自の「10年間防水保証」の対象になっています。