施工事例
works
ゴルフ練習に使っていた屋上の部分補修防水工事 大阪市 Yビル
2015.04.25
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before
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after
今回の防水工事の概要
今回の防水工事は、大阪市にある築年数25年程のYビル様。
御依頼を受けた時にお伺いした話では、以前から雨漏りがあり、その都度ご自身で市販の防水材を購入され、破損部(破れた箇所)に部分的に何度か補修をされていたようでしたが、それでも雨漏りが止まらないので、いい加減にプロにお願いしようと思いご依頼頂きました。
防水専門業者に依頼するのは、今回が初めてのようでした。
雨漏りが収まらない原因
元々、新築時から屋上部分は加硫ゴムシート防水接着工法で施工されており、この加硫ゴムシートは薄いものと厚いものがあり、このYビル様では薄いもので施工されており、薄い為にあまり歩行に向かないタイプでした。
屋上スペースを利用してゴルフの練習をされていたようで、保護材として人工芝を敷かれていたようですが、加硫ゴムシートが薄い事もあり結果的には防水材を傷めてしまっていました。
それ以外にも新築後から25年程経過しているので、防水材の耐久年数による劣化が進行しており、それも相まって破損し雨漏りをするようになったのだと思われます。
基本情報
- 費用
- 15万円
- 工期
- 3日間、3人工
施工内容
- 既存防水層の破損部調査
- 加硫ゴムシートの部分所数工事
- 排水口部の補修兼錆止め
防水工事の部分補修工程~屋上床部~
(1)ゴルフの練習をしていた箇所の施工前写真です。
(2)お施主様がご自身で部分補修されていた破損箇所です。
(3)既存の加硫ゴムシートの破損部を捲っています。
(4)既存加硫ゴムシートの破損部を部分的に捲っています。
(5)既存の加硫ゴムシート破損部を大きめに捲っています。
(6)加硫ゴムシート破損部を捲った後、加硫ゴムシート専用のボンド材を塗布しています。
(7)加硫ゴムシート専用ボンド材の塗布後に加硫ゴムシート防水材の貼付をしています。
(8)別の破損箇所にも加硫ゴムシート防水材の貼付をしています。(右)
(9)防水材周囲のジョイント部に加硫ゴム専用のシーリング材で、水が浸入しないように処理を施しました。
(10)上記と同様のシーリング材で処理を施しました。
(11)シーリング材で処理した後、トップコート材を塗布しています。
(12)別の箇所にもトップコート材を塗布しています。(右)
(13)トップコート材を2回塗布して2層にしています。
トップコートとは、保護塗料の事です。
防水工事の部分補修工程~排水口部~
(14)排水口部の工事前です。
(15)工事の前に周囲をシッカリと清掃しています。
(16)排水口部の周囲に錆止め剤塗布しました。
(17)錆止め剤が乾いた後に排水口ドレーン専用のボンド材を塗布しています。
(18)排水口部に専用のドレーンを取付ました。
(19)ドレーンの周囲から中に水が浸入しないように、
シッカリと専用のシーリング材で処理を施しました。
(20)トップコート材を塗布して、ドレーンを保護していきます。
(21)トップコート材を2回塗布して、更に保護していきました。
(22)これでシッカリとまわりから水の浸入を防ぎ、防水層の保護も完成しました。
今回の屋上の部分防水工事について。
新築時から25年程経過していることから、防水層の耐久年数を越えているので防水層の硬化による破損が予想されます。
本来であれば、防水工事は部分補修ではなく全体的にやり変えた方が良かったのですが、
このビルを壊すか建て替えるのかを考えているという事でしたので、今回は部分補修をさせて頂きました。
そもそも、今までも部分補修をしていたけど雨漏りが収まらなかったのに、今回の部分補修工事で収まるのか?という疑問は残ります。
それに関しては、今回のビルの既存防水層の下にはデッキプレートが敷いてあり、真ん中から端に水が伝うように勾配をつけてあるので、破れている箇所を補修して、端の漏れている箇所を特定し補修すれば雨漏りは無くなります。
実際に壁の端の方から雨漏りしていたので、今回の雨漏りの原因は既存防水層の破れ4箇所と排水口の鉄部の劣化による破損からでした。
ただ、新築時から結構な年数が経過している物件になりますので、全体的に防水工事をやり直す方が部分補修を繰り返すよりも最終的にコストが安く済み、安定した防水性能が得られるのは間違いないです。
今回のYビル様のように色々な事情があって、全体的に防水工事をやり直す事の出来ない方はたくさんおられると思います。
そういった方でもご遠慮無く、大阪の防水工事はヤマナミまでご相談くださいませ。
お客様の事情等もしっかりとお伺いしたうえで、最適な改善案をご提案させていただきます。