施工事例
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自己補修しても雨漏りが止まらなかった屋上 神戸市 Y様邸

2015.07.10

自己補修しても雨漏りが止まらなかった屋上 神戸市 Y様邸
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屋上からの雨漏りが止まらない

今回の建物は、神戸市にある築40年程の鉄骨造4F建ての住宅。
施工した面積は40㎡で坪にすると12坪程です。
もう少し分かりやすくすると、10m×4mの長方形が40㎡です。
(※今回の建物の大きさではありません)
この建物は20年前に起きた、阪神淡路大震災も経験しており、相当負担がかかっていたのか、外壁や屋上に破損箇所が多くありました。
雨漏りがする度にお施主様ご自身で、モルタル等で自己補修をされていたようなのですが、それでも雨漏りが止まらなかったようで、3階天井には屋上からの浸水による被害も発生しておりました。

モルタルを塗るだけでは雨漏りは止まらない

モルタルは揺れや衝撃に弱く割れやすいので、モルタルを塗るだけでは雨漏りは止まりません。
一般の塗装だけで雨漏りが止まらないのと同じように、揺れや振動に対して割れないようにしっかりと防水に適したものを利用して補修を行う必要があります。 
また、あたりを付けて補修したとしても、全く違ったところから雨漏りしているなんてことがよくあるので、専門の業者に補修を依頼することによって、雨漏りが止まらない事により建物の劣化が早く進む事を防げますし、雨漏りの初期状態であれば安く済む事が良くあります。 


基本情報

費用
約30万円
工期
1週間、7人工

施工内容

  1. 不要なモルタル撤去
  2. 平滑処理(塗装面をフラットにする)
  3. ウレタン防水材の塗布
  4. トップコートを塗布
  5. 日を改めて人工芝貼り

施工前の様子


(作業前1)部分的な補修をお施主様ご自身でされておりましたが、雨漏りが止みませんでした。


(作業前2) 雨漏りの為、ブルーシートを敷いていたようです。

下地の工程


(1)お施主様自身で塗り重ねていたモルタルを撤去しています。
  この作業をハツリと言います。
  ハツリとは工事用語で、コンクリートやモルタルなどを砕いて削る、削ってほじくるみたいな作業の事をいいます。
 

(2)塗り重ねていたモルタルをハツリ、出たゴミを掃除しました。


(3)防水塗装をする部分を平滑にする為に、カチオンフィラーを塗っています。


(4)カチオン下地調整材を塗り終わりました。これで1日置きます。


(5)翌日、カチオン下地材が感想した後、平滑にする為に研磨をしています。


(6) 防水塗装の接着性を上げる為に、下地としてプライマー剤を塗布しています。

防水塗装の工程


(7)ウレタン防水の補強と膜圧確保の為にポリエステル繊維クロスを貼りつけています。
  貼る順番としては、ウレタン→クロス→ウレタンとなるように貼ります。


(8) ウレタン防水材の2層目を塗布しています。


(9) ウレタン防水材の3層目を塗布しています。


 (10)ウレタン防水材3層目の塗布後はこのように光沢がでます。
   見た感じのまま、このまま乾くとツルツルです。


 (11)水の流れる改修用ドレーンを取り付けています。
   はめる部分の形が少し特殊だったので、収まりが良くなるように鉛製の物を利用しています。


(12) 鉄製手摺りの足元が錆びて朽ちています。


(13) この朽ちている箇所からの雨漏りも考えられるので、シーリング処理を施して穴を防ぎました。

防水塗装の保護工程


(14)ウレタン防水のトップコートを塗布しました。


(15) トップコート材を塗布した後は、ツヤが少し無くなります。
   トップコートは防水層を赤外線や傷などから保護する役割があります。
   種類として、水性や溶剤系と色々あるのですが、ウレタン塗膜防水が溶剤なので、
   接着性の良い溶剤系のアクリルウレタン系トップコートを利用しています。


(仕上がり写真)ウレタン塗膜防水の塗布が全て完了しました。 


(仕上がり写真)見出しと同じ箇所の写真です。 シッカリと防水塗装が完了しました。

 
(16)防水塗装が仕上がって日を開けてから人工芝を貼っています。 
  ウレタン塗膜防水が乾いてすぐに人工芝を貼ってしまうと、傷が付きやすく見た目も悪くなります。
  その為、通常は1週間ほど時間をおいてから人工芝を貼ります。


(17) 屋上の形に合わせて、ハサミやカッターを使って形を合わせています。 

施工完了後

 
(完成1) 人工芝貼りもこれで全て完成しました。
    実は人工芝を貼る事によって、美観だけでなく防水層の保護にもなります。
    更には、屋上の断熱性が若干向上するのでエアコン等の効率が少しあがります。 


(完成2) 屋上勝手口から屋上に出る通路の写真です。


(完成3) 洗濯機や屋上の形状に合わせて少し余裕を持って人工芝を貼り合わせています。
     お施主様は屋上で洗濯物を干すとの事でした。
     防水層がむき出しになっていると雨が降った跡等は滑りやすかったのですが、
     人工芝を貼る事によって滑りにくくなったので、喜んで頂けると嬉しいですね。

次回、工事の必要な箇所


(雨漏り跡)3F天井の写真です。防水工事をする前に起きていた雨漏り跡なのですが、
       防水工事後はシッカリと雨漏りが無くなりました。 
       この天井は後日張り替える工事を行う予定です。

ヤマナミから一言

 今回は雨漏りに対して自己補修をしていたけど、なかなか雨漏りが止まらないとお困りの方でしたが、
冒頭にも書かせて頂いた通り、モルタルを塗るだけではあまり防水効果を期待できません。
建物の構造や揺れ方、歩行する箇所かどうか等で雨漏りの止め方が変わってくるためです。
更に、雨漏りが続くと大事な構造材に影響を及ぼしかねないので、早期の処置が必要になってきます。
また、早期の雨漏り修理をすることによって、実際に掛る費用が安くなることが良くあります。
高い費用が掛りそう等の不安がある方は、別の施工事例もご覧になってください。お客様と同じようなお悩みの事例があるかもしれません。
もちろん、直接話を伺いたいという方はヤマナミに直接お電話をくださいませ。
その際は、今のお困りごとをお気軽におっしゃって頂ければお力になれると思います。

→ 大阪で屋上の防水工事でお悩みなら株式会社ヤマナミにお任せください。