施工事例
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築35年8階建てビルの最上階から漏水!屋上や塔屋をウレタン塗膜防水通気緩衝工法による防水工事 大阪市住之江区

2025.09.19

築35年8階建てビルの最上階から漏水!屋上や塔屋をウレタン塗膜防水通気緩衝工法による防水工事 大阪市住之江区
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地域   :大阪市北区
建物の種類:RC造3階建てビル
築年数  :約50年
工事の種類:防水・止水・注入・塗装・内装等
施工箇所 :屋上廻り・3階天井部等
施工範囲 :屋上約60㎡ 3階3箇所程度

基本情報

費用
約70万円
工期
約10日間

施工内容

  1. 屋上の下処理
  2. 塔屋の下処理
  3. 塔屋の通気シート貼り
  4. 塔屋立上がり部にウレタン防水材塗布及びメッシュクロス貼り
  5. 塔屋にウレタン防水材を塗布
  6. 屋上にプライマー材を塗布
  7. 屋上に通気シート貼り
  8. 改修用ドレーンの取り付け
  9. 立上がり部にウレタン塗膜防水材塗布及びメッシュクロス貼り
  10. トップコートを塗布

前回の記事 築35年8階建てビルの最上階から漏水!出窓やパラペットを補修 大阪市住之江区 でご紹介した事例の続き(後半)です。

前回の工事で屋上の出窓やパラペットの補修を行ったので、今回は屋上・塔屋について、ウレタン塗膜防水通気緩衝工法での防水工事を行いました。

工事前の屋上の状態

屋上にはさまざまな設備があり、室外機などは移動できません。
しかし室外機の下にはスペースがあり、防水工事の作業は可能でした。

画像のように、屋上には配管も多く設置されています。

室外機はこのようにたくさん並んでいます。

塔屋には設置物がありませんでした。

調査したところ、屋上は防水層の上に保護モルタルが施工されていますが、塔屋はアスファルト防水が露出した状態です。

そのため、塔屋は防水工事(ウレタン塗膜防水通気緩衝工法)の前に、下地を調整する「カチオンフィラー」の層を先に施工することにしました。

1.屋上の下処理

上の画像は「ケレン」といって、表面の汚れをスクレーパーで落としているところです。
塗装工事前に行う下処理の1つで、屋上すべての範囲を1日で行いました。

ケレンで出たゴミはそのままにすると防水層に影響するので、ブロアーできれいに除去します。

2.塔屋の下処理

塔屋と屋上の立ち上がり部分に「カチオンフィラー」を塗布しました。

防水工事を始める前には、鉄でできた手すりが錆びていたので塗装しています。
鉄部塗装はケレン→錆止め→ウレタン系塗料の塗布という順番で施工しました。

塔屋にプライマーを塗布しているところです。

3. 塔屋の通気シート貼り

塔屋に通気シートを貼っているところです。

画像の真ん中あたりに穴が空いていますが、この部分には改修用ドレーンを施工しています。

4.塔屋立上がり部にウレタン防水材塗布及びメッシュクロス貼り

塔屋の立ち上げ部にウレタン防水材を塗布して、メッシュクロスを貼ります。

5.塔屋にウレタン防水材を塗布

下準備やメッシュクロスの施工ができたので、ウレタン防水材を塗布します。
ウレタン防水層は二度塗りするので、まずは1層目を施工します。

6.屋上にプライマー材を塗布

塔屋の作業と並行して、屋上部分にプライマー材を塗布しています。

こちらは既存モルタルの上と、立ち上がり部分に施工したカチオンフィラーの上に、プライマー材を塗布しているところです。

7.屋上に通気シート貼り

屋上にも通気シートを貼ります。
この状態では右部分がしっかりカバーできていませんので、この後通気シートをカットして、隙間部分を埋めていきます。

凹凸に合わせて通気シートを切って、全面をカバーできるように貼ったところです。

また施工のために、機器の配管は少し浮かせています。
可能な限り、機器の下にも通気シートを貼っていきます。

こちらの屋上部分にも通気シートを貼っていきます。

通気シートを切ったりテープでつなぎ合わせたりして、屋上全体をしっかりカバーできるように貼っています。

8.改修用ドレーンの取り付け

こちらは屋上部分のドレーンを取り付ける前の状態です。
立ち上がり部分はカチオンフィラーを塗布しています。

改修用ドレーンを取り付けたところです。
これで排水もばっちりです。

9. 立上がり部にウレタン塗膜防水材塗布及びメッシュクロス貼り

立ち上げ部分にメッシュクロスを貼り、ウレタン塗膜防水材を塗布していきます。

今回のビルのように面積が広い屋上には、「脱気筒」(だっきとう)を取り付けます。

ウレタン塗膜防水通気緩衝工法にはメーカー基準があり、塔屋は規定面積より狭かったため、脱気筒の施工は必要ありません。

メッシュクロスが貼れたので、ウレタン塗膜防水材を塗布します。

ウレタン塗膜防水材は二度塗りで施工していきます。

この塗料は機械の下にもしっかり塗布するために、上げられる架台は上げて、上げられない場合はその周りをしっかり塗布するように気を付けました。

ボルトも緩めて上げられる場合は緩めて、防水材を塗布してから再度固定するなど、見えにくい部分もしっかり施工しています。

10.トップコートを塗布

ウレタン塗膜防水材が塗布できたので、仕上げのトップコートを塗布しているところです。

塔屋部分が綺麗に仕上がりました。

屋上部分は配管が多いので、しっかり養生して汚さないよう気を付けています。

まとめ

工事の結果、雨漏りが止まり依頼主様にも安心していただけました。

今回のビルは何年も防水工事をしていなかったそうで、依頼主様に雨漏り=防水という理解はあったものの、パラペット部分が大きく欠けているとは思っていなかったそうです。

何十年も防水していないなら、一度専門業者に見てもらった方が良いでしょう。
何がどれだけ傷んでいるか把握できますし、見積もりでおおよその費用も検討できます。

今回のように面積が広い工事だと、今年は補修して来年は防水する…などの計画を立てるのもおすすめです。

雨漏りするほど建物が傷んでしまうと、補修・防水を一気にしなければならず、その分費用もかかります。

防水工事の耐用年数は、工法や建物の状態で左右されますが、一般的に10~20年です。
今回はヤマナミの10年保証サービスがありますので、保証期間内になんらかの不具合があれば、状況を確認して保証させていただくことができます。

〇 屋上の防水工事
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〇 バルコニーの防水工事

など、当社で防水工事を実施させていただいたお客様に、防水市場(株)ヤマナミ独自の10年間の防水保証をお付けしています!

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