施工事例
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築50年のマンションの床下配管廻りから悪臭やコバエ!最小限の補修工事で費用を抑える 大阪市西成区

2025.09.30

築50年のマンションの床下配管廻りから悪臭やコバエ!最小限の補修工事で費用を抑える 大阪市西成区
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地域   :大阪市西成区
建物の種類:鉄骨5階建てマンション
築年数  :約50年
工事の種類:補修
施工箇所 :床下排水廻り

基本情報

費用
約5万円
工期
1日

施工内容

  1. 現地調査
  2. 排水管廻りの洗浄
  3. 樹脂モルタル成形処理

弊社ヤマナミのホームページをご覧になった管理会社様よりご相談いただいた事例です。マンションの床下に排水があり、悪臭とコバエの被害があるとのことで現地調査からスタートいたしました。

現地調査したところ補修が必要で、対策工事として配管廻りへの樹脂モルタル形成処理などをご提案し、後日施工となりました。
※工事中は、上階などからの排水は止めていただきました。

1.現地調査

悪臭やコバエの被害が発生しているのは1階部分です。古いマンションなのか、珍しく床下に排水があります。
1階なので上階からの排水もあり、悪臭が確認できました。

上の画像のように、室内の玄関部分に点検口があります。この点検口をあけると汚水桝のようなスペースがあり、2階以上の汚水がすべて流れてくる形状となっていました。

このような排水タイプは非常に珍しいです。点検口の蓋は密封されたものではなく、中に溜まった汚水からの悪臭が漏れ出ており、これが悪臭の原因になっていると思われます。

排水管周りをよく見ると、劣化の影響などですき間ができているのが見えました。排水が流れるコンクリート部分が割れており、コンクリートがなくなった部分は土も見えている状態です。そこに汚水が滞留し、コバエが発生する一因となっています。

2.排水管廻りの洗浄


排水管廻りの汚れを洗浄していきます。洗剤とブラシを使い、バケツで水を流しながら写真のように汚れを落としました。

洗浄直後は排水管廻りが水で濡れているので、ヒートガンで乾かします。画像のように15センチ程度の割れがあり、土が見えています。元の施工で防水対策はされておらず、防水性のないモルタルのみで造られていました。

3. 樹脂モルタル成形処理

樹脂モルタルで成形する部分に、プライマー材を隅々までしっかり塗布しているところです。排水管の中には布を入れて、作業中に誤って排水が出てこないようにしています。


樹脂モルタルを成形したところです。点検口のサイズは30センチ角ほどと狭いですが、樹脂モルタルはかなりの量を使いました。水が流れるように水勾配も作っています。

樹脂モルタルの2回目の成形を行ったところです。パイプの周囲もきっちり充填して、隙間が出ないよう作業しました。

樹脂モルタルは1~2時間で固まり、水は流せる状態になります。それまでは水を止めていただかなければなりません。午前中に排水管廻りの洗浄と乾燥、午後から成形と作業を進め、夕方には水が流せる状態にして、住民の方々にできるだけ支障が出ないよう作業を進めました。

樹脂モルタルの成形が完成したところです。水が溜まらないことをしっかり確認しました。

まとめ

今回のマンションは民宿で借りているお部屋で、昔から悪臭について利用者から苦情があったそうです。工事後、臭い問題は無事に解決しました。

今回のように汚水桝が部屋の中にあるのは大変珍しいです。建ててから50年以上になると大がかりな配管工事になることも多く、金額も大きくなってしまいます。しかし今回は最小限の工事で問題が解決でき、費用を抑えることができたと喜んでいただけました。

今回の作業で気を付けたところや難しかったところは以下の3つです。

1.住民の皆さんに水を止めていただくこと
2.樹脂モルタルの成形ではきっちりすき間をなくすこと
3.樹脂モルタルの成形で、しっかり勾配を取って汚水がたまらない形状にすること(悪臭の原因になるため)

汚水桝が部屋内にあるという大変珍しいケースですが、ヤマナミなら対応できます。
排水交換が必要になると工事は大がかりになり、設備関連に対応した業者さんに相談するのがおすすめですが、工事費用は高額になるでしょう。

今回のように防水工事によって対応できるケースもあるので、水漏れや悪臭にお困りなら、1度防水工事業者への相談を検討してみてはいかがでしょうか?

⇒大阪西成区などで防水補修を行うなら『ヤマナミ』にお任せください