施工事例
works
バルコニーの地面に穴が開いていて漏水している 大阪府八尾市 H様邸
2015.10.01
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before
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after
バルコニーの下階に漏水発生
今回の防水工事は、大阪府八尾市にある木造住宅2階建ての建物です。
ルーフバルコニーの下階に雨漏りが発生してお困りになられており、「雨漏りを止めて欲しい」とご依頼を頂きました。
雨漏り箇所のバルコニーは、8年ほど前にウレタン塗膜防水を行っていたのですが、調査をさせていただいたところ、防水機能を果たしていないということがすぐに分かりました。
雨漏りの原因はココです
先ず1箇所は施工前の写真を見て頂くと、縦に水が浸み込んでいるのが分かると思います。
この浸み込みは、下地の目地に沿ってウレタン塗膜防水層が破損している為に起こっています。
2箇所目は、防水層の破れている箇所がありました。
なぜ防水層が破損したのか
今回の建物を例に言うと、構造的な兼ね合いで目地に沿って揺れが起きる為、目地部分の防水が破損しやすいです。
また、植木等の植栽を多く置いてらっしゃるので、荷重や負担が掛りやすい為、8年前に行ったウレタン塗膜防水はあまり向いていないということです。
この建物であれば、塩ビシート防水かFRP防水が良かったのかなと思います。
基本情報
- 費用
- 約20万円
- 工期
- 約1週間、約6人工、施工面積約20㎡
施工内容
- 雨漏り箇所の調査
- 破損箇所の成型補修
- 防水下地づくり
- 塩ビシート防水、ウレタン塗膜防水工事
施工の流れ
これが防水層の破れている箇所です。
こうなっては、水がダイレクトに浸水してしまうので、大きな雨漏りに繋がるような破損です。
既存防水層を捲ったりすると工期と費用が大幅に掛かる為、この上から直接できる塩ビシート防水をする為に、プライマーを塗布しています。
※このプライマーは、下地の絶縁シートを定着させるための接着剤の役割があります。
絶縁シートを貼っています。
※絶縁シートを貼る理由は、既存のウレタン塗膜防水層の成分が新しい塩ビシートに移行して、塩ビシートの防水層の劣化を防ぐ効果があります。
絶縁シートの貼付後、隅部に専用の鋼板を取り付けています。
鋼板は、塩ビシートを溶着する為に取り付けています。
専用鋼板の取付が終わった後の状況です。
パラペット部の角が大きく破損していました。
ここからも雨水が浸水しますので、これも雨漏りの原因です。
破損部を樹脂モルタルにて穴埋めし、成型処理を施しました。
パラペット部にカチオンフィラーを塗布しています。
これは、ウレタン防水塗装を行う前の下地材で、ウレタン防水塗装の定着性が上がりひび割れの抑制にもなります。
絶縁シートの上にディスクを貼付、更にその上に塩ビシートを貼り、熱伝導機で下部の鉄部に熱を伝えて塩ビシートと鉄部を溶着させます。
熱伝導機で熱を加えて溶着させたディスクの有る箇所に、このシリコンパットにて手で押さえてシッカリと接着させます。
角部分は専用のコーナーパッチを付けて熱風機にて接着させます。
※コーナーパッチは、角が浮いたり収まりが悪くなるのを防ぐために用います。
塩ビシートの端をシーリング処理して、捲れや隙間からの漏水防止をします。
パラペット部にウレタンプライマー材を塗布しています。
パラペット部のウレタン塗膜防水を行いました。
ウレタン塗装のトップコート材を塗布しています。この工程で防水工事は完成です。
※ウレタン防水層ががむき出しで紫外線に触れると、劣化の進行が早くなり耐用年数が大幅に落ちてしまいます。
この劣化を防ぐために、トップコートを塗布します。
防水仕上がり
防水工事はこれで全て完了しました。
ヤマナミから一言
この住宅では植木などの植栽が多く、またバルコニーの目地に負担が掛りやすくなっており、8年前に行っていたウレタン塗膜防水では規定の耐用年数を出すのが難しい状況でした。
防水工事というのは、その場所や工事を行う箇所の下地や状態を基に、どの工法で行うのが適切かという事を見極めないといけません。
その為、今回はシッカリとした防水性能を発揮する為に、地面部分には塩ビシート防水、手摺りのあるパラペット部分はウレタン塗膜防水の複合で工事を行いました。
雨漏りなどで工事を依頼する場合、防水工事を専門にやっている業者に依頼することで、防水の耐用年数が大幅に上がり、将来的なメンテナンス費用を下げることができます。
もし、大阪で雨漏りでお困りの方は、防水工事専門の株式会社ヤマナミにご相談いただければ、今の状況や場所に最適な方法をご提案させていただきます。
長い目でみてメンテナンス費用を抑えたいとお考えの方は一度お気軽にご相談ください。
→ 雨漏りや家屋への浸水でお困りなら、防水工事のヤマナミまでご相談ください。