施工事例
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鉄骨外階段のサビと劣化タイルを補修!防滑シート施工で工期・費用を抑える 八尾市
2026.03.23
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地域 :八尾市
建物の種類:鉄骨2階建て
築年数 :約30年
工事の種類:塗装・下地・防滑シート
施工箇所 :1~2階外部階段
作業人員 :約20人工
基本情報
- 費用
- 塗装約12万円・下地防滑シート約30万円
- 工期
- 約6日間
以前より外壁工事などをさせていただいているお宅で、今回は階段周りの塗装や防滑シートを施工した事例です。
鉄骨の階段はタイル張りの外階段で、経年劣化によってタイル目地にエフロレッセンスが出ていたり、裏がサビている箇所があったりします。
依頼主様は劣化が進んでいる点を気にしていて、放置したらまずいのではないかとご相談をいただきました。
「エフロレッセンス」はコンクリートの劣化のサインの1つで、コンクリートに含まれる可溶成分が溶け出し、水分が蒸発して濃縮した汚れです。
このエフロレッセンスがあると、コンクリート内に雨水が侵入しているという判断ができます。
築30年の鉄骨2階建て住宅で、今まで外階段の補修工事はされたことがありません。
現地調査で現状を確認してから、工事内容を提案して工事に至りました。
1.ケレン処理・サビ止め・注入材による防水

外階段の鉄骨の部分です。
写真の通りサビが発生しているので、やすりなどで削り取るケレンという処理を全体的に実施していきます。
ケレンは古い塗装やサビを落としたり、表面に細かな傷をつけておくことで後から塗装する塗料が乗りやすいようにしたりする目的があります。

1度塗りで、外階段全体にサビ止め材を塗布しているところです。

階段裏のサビで穴が開いてしまった部分です。
表側から水が回って裏側まで溜まってしまうことでサビができると、このように穴が開いてしまいます。
この部分は先に水反応型注入材を注入し、水が止まったのを確認してからパテで穴の部分を埋めて整え、最後にサビ止め材を塗布しました。

階段部分に養生をして、側面にもサビ止め材を塗布していきます。
2.ウレタン塗装・仕上げ

階段側面に仕上げ塗装をしているところです。
ウレタン塗装で、2度塗りで仕上げていきます。

塗装が完了したところです。

階段側面の塗装も綺麗に仕上がりました。

塗装が終わった状態です。
この状態で塗装を乾燥させ、後日続きの工事を実施していきます。

目地に発生している白い汚れが「エフロレッセンス」です。
ほとんどの目地に発生しており、タイルには割れもあります。

これはテストハンマー打診調査をしているところで、タイルの浮きをチェックしています。
3.階段タイルの補修・カチオンフィラーを塗布

タイルの浮きを止めるために、エポキシ樹脂を注入しているところです。

タイルがすぐ取れる部分は、エポキシ樹脂ではなく、一度タイルを剥がしてタイルボンドで固定していきます。
写真は、剥がれてきているタイルを機械で剥がしているところです。

外階段の剥がれてきているタイルはすべて剥がしていきます。

タイルを剥がした部分にタイルボンドを充填しているところです。

一度剥がしたタイルを戻していきます。
割れているタイルもそのまま戻していますが、最後に上からシート張りで覆ってしまうので問題ありません。

タイルが細かく砕けた部分は、画像のように樹脂モルタルで成形していきます。

階段に「カチオンフィラー」という材料を塗布しているところです。
こちらはタイル部分全体に施工します。
防滑シート張りの下地でもあるカチオンフィラーには、以下の狙いがあります。
・タイルの目地を消してシートの仕上がりを平滑にする
・接着剤の密着性を高める

階段全体にカチオンフィラーを塗布したところです。

2階の階段を上がったところにある踊り場部分です。
ここでは床面のタイルを残さず、床面全体のタイルを剥がしました。他の階段部分と同様にカチオンフィラーを塗布していきます。
剥がした理由は以下の通りです。
・左手にある引き戸の扉とタイルの上に張る防滑シートが干渉するため
・既存タイルを剥がすことでその厚みの分床面の高さが下がり、防滑シートを張るためのスペースが確保できるため
この判断を見逃すと、施工後に引き戸の扉を開けることができません。
やり直すためには、防滑シート→タイルの順で剥がしてシートを張り直すという大変な工程が発生しますから、事前の判断が大事です。

防滑シートを張るためのボンド材を充填したところです。
下から順番にシートを張っていきます。
4.防滑シートの施工

防滑シートとノンスリップシートを張っているところです。
ローラーで圧着し、密着性を高めていきます。

階段に張るシートは、踏面(ふみづら)と蹴込(けこみ)が一体になったものを使っています。

すべての端部をシール処理していきます。

2階の階段を上がったところにある踊り場部分です。
ドアのすぐ下がシート面になっていることがわかります。
古いタイルを剥がさずに残していると、床面とドアが干渉していました。
屋外階段で滑りやすいため、滑り止めの溝が深く掘られた防滑シートとノンスリップシートを採用しました。
グレーの色味はお客様に好みのものを選んでいただいています。

タイルの貼り替えは費用の高さや施工期間の長さがネックになりがちです。
今回は、その点を考慮してタイルではなくシート張りのご提案し、実施となりました。
まとめ
工事は無事に完了し、水漏れも発生していません。
今回のお宅は2世帯住宅で、ご家族の方は、工事の間室内階段を使われていました。
今回採用した防滑シート張りは、タイル張りより依頼主様にご不便をかける時間がかなり圧縮できます。
ポイントは下地処理をしっかり行うことで、タイルの浮きを直したり表面を平滑にしたり、水漏れの対処をしたりといったことが大事です。
下処理をせずシートを張るだけだと、下地が壊れてせっかく張ったシートが浮いてしまいます。
さらに下地が先に傷んでしまうので、長持ちしません。
タイル張りの外階段を施工しているお宅は、鉄骨の上にタイル張りをしていることが多く、月日が経つとサビてくることが多いです。
やりかえるなら、しっかり注入などで防水対策をした後、シートを張る方法が値段や工期を抑えることができて良いと思います。
シート張りは伸縮するので揺れにも強く、歩く際の“コンコン”という音も抑えられます。
そのため、マンションなどでもおすすめの施工方法です。
依頼主様は工事に関することをご自身で調べられる方で、「溶接棒」を使わないのかご質問いただきました。
溶接棒はシートの継ぎ目に埋める目地材で、廊下やベランダといった庇があり雨ざらしにならない場所でよく使われるものです。
階段は雨ざらしになるため、今回はより耐水性が高い「エポキシシール」を採用しました。
そのご説明をしたところ、とてもご納得いただきました。
