施工事例
works
屋上のFRP防水で雨漏り防止 大阪市 Y様邸
2015.10.20
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before
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after
雨漏りしてるからFRP防水をして欲しい
お施主様から直接ご依頼を頂いた時の言葉です。
この建物は、大阪市にある鉄骨造3階建ての住宅で、3階天井の端の方から雨漏りしており、困っておられていました。
実際に屋上を調査してみると、パラペット部から雨漏りしている事が分かりました。
鉄骨造は構造的に揺れやすい?
重量鉄骨か軽量鉄骨で少し異なってきますが、鉄骨造は柔構造といって地震や風、それ以外の地面が揺れた時などに木造やRC造に比べると大きく揺れます。
揺れることによって掛っている力を吸収しています。
ビルや五重の塔が大きな地震が来ても長い間倒れずにいるのは、この構造のおかげなのです。
ただ、これは、考え方を変えるとデメリットでもあります。
揺れるということは、防水層のひび割れを起こしやすくなるということです。
これは外壁だけでなく、屋上も同じです。
今回の建物も、鉄骨造で15年ほど補修等もしていなかったからか、屋上がひび割れていました。
基本情報
- 費用
- 約30万円
- 工期
- 約1週間、約10人工、施工面積 約30㎡
施工内容
- シーリング工事
- 通気シートの貼付
- FRP樹脂の塗布
これは工事前の状況です。
床部の床伸縮目地材が劣化しており、撤去しています。
※これを劣化したまま残すと、膨れて起き上がり、新しく行う防水層を突き破る可能性があります。
既存の床伸縮目地材を撤去した箇所にバックアップ材を装填しています。
※バックアップ材は目地巾に対して目地底が深かったので、シーリング材の充填する深さを調整する為に入れています。
また動きの多い目地(ワーキングジョイント)なので、3面接着による切れを防ぐ効果もあります。
床目地部にプライマー材を塗布しています。
床の目地部にシーリング材を充填しています。
床目地部のシーリング処理はこれで完成です。
パラペット部の角を面取りしています。
これは、FRP防水層を形成する為に必要な作業です。
立ち上がり部の入隅部にもアールを着けて、角を取りました。
床部にプライマー材を塗布しました。
FRP防水の下地となる通気シートを貼っています。
通気シートを転圧しています。
通気シートのジョイント部にテープを貼って接着しました。
通気シートの端にもテープを貼って接着しました。
通気シートの上にプライマー材を塗布しています。
立ち上がり部へFRP防水層を形成しています。
ガラスマットを貼る前に1層塗布しておき、乾く前に樹脂を含ませながら塗布していきます。
ガラスマットの上に塗布した樹脂が硬化する前に、ガラスマット内にある気泡を脱泡ローラーで抜いています。
床部へもガラスマットを貼って、防水層を形成しています。
床部も樹脂塗装が硬化する前にガラスマット内の気泡を脱泡ローラーで抜いています。
これで全体の脱泡作業が完了しました。
これは、表面を研磨処理しています。
FRP樹脂のパテ材にて補修を行っております。
立ち上がり部にもFRP樹脂材を塗布しています。
FRP樹脂塗装の上に、トナー入りの樹脂(灰色の)を塗布しています。
トナー入りの樹脂材を塗布した後にトップコート材を塗布しています。
これで防水工事は全て完了しました。
ヤマナミから一言
今回は、お施主様からの要望でFRP防水をさせて頂きました。
本当は揺れやすい鉄骨造ではFRP防水よりもウレタン塗膜防水が好ましかったのですが、強い要望だったので揺れによる割れを防ぐ通気緩衝工法を採用して、シッカリと防水層を形成させていただきました。
工事後は雨漏りもピタッと無くなったと喜んでいただいております。
大阪でお施主様のように指定の防水工法があるけど、どこに頼めば良いのかわからない方がおられましたら、大阪の防水市場にご相談ください。
要望に応えて更にシッカリとした工事を行わせて頂きます。
→ FRP防水工事は大阪の防水市場へ