施工事例
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石貼り外壁の目地をシーリングで雨漏り修理 大阪市福島区 S様邸

2016.04.01

石貼り外壁の目地をシーリングで雨漏り修理 大阪市福島区 S様邸
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階段の3階部分の天井と壁から漏水

今回は大阪市福島区にある、石貼り外壁の4階建て住宅にお住まいのお客様からホームページを見て頂いたシーリング工事の事例です。

ご連絡を頂いた時の悩みが「階段の3階部分の天井と壁から漏水している。予算が少ないので費用を抑えて止めてほしい」という事でした。

お客様宅に伺ってから、漏水している場所を見せていただいて、漏水の可能性のある個所を1箇所づつ調査をさせていただきました。

しかし、5~6年程前に3階から屋上に出る為の階段と塔屋を増築をしたという事とRC造に石材を外壁に直貼りしてるという建物の構造の影響で、漏水の原因箇所を特定することができませんでした。

ただ、石貼り外壁の目地にあるシーリングは既に痛んでおり、屋上のウレタン塗膜防水も膨れや破損があったので、補修をする必要がありました。

 

確実に漏水を止めるには

この物件のように、漏水箇所の特定が難しいことは多くあります。
こういった場合、少し費用をかけて精度の高い調査漏水を行わなければ、原因を追究することが難しく、原因箇所が複数の場合も多くあります。
ただし、特定出来ない事もあります。 

 

仮にこの物件で確実に漏水を止めるには以下の方法が必要だと思います。

  • ・外壁の石材を全て剥がして、下地をしっかりと作り直してから、再び外壁に石材を貼り、シーリング施す。
  • ・増築で作った屋上の塔屋を一度壊して、作り直す。
  • ・屋上の防水塗装をやり直す。

 

ただ、これをすべて行うとなると、工期も長く大きな工事となってしまいます。

 

実際漏水している箇所として最も怪しいのは、5~6年前に増築した塔屋と外壁の構造です。この場合、原因を特定出来たとしても高額の工事費用になってしまいます。

お客様にこの見解を伝えると、「とりあえず費用を抑えたいので、外壁目地のシーリングと屋上の防水塗装をしてほしい」という事となりました。

これで漏水が止まれば、いいのですが。

屋上の防水塗装はこちらからご覧いただけます。
→ 後日公開

 

石貼り外壁の目地のシーリング打ち替え箇所


実際にシーリング工事を行った箇所です。
ちょうどシーリング箇所の真上に塔屋が見えます。この塔屋の下あたりから漏水していました。

赤い円で囲っているところは、2階と3階の繋ぎ目のところなのですが、真横に大きなクラックが入っています。
そして同じ位置の室内側を見させていただくと、同じ位置にクラックが入っていました。下地コンクリートのクラックに追従して割れたという事です。
この部分も漏水するのは時間の問題でしたが、補修はまた別の機会でするという事でした。

 

今回は黄緑のラインで囲っている範囲が漏水の酷いところなので、シーリングをここだけ行うこととなりました。


基本情報

費用
15万円
工期
1日間

施工内容

  1. 調査
  2. 既存シーリングの撤去
  3. テーピング養生
  4. プライマー材塗布
  5. シリコン系シーリング充填
  6. 押さえ仕上げ

外壁シーリング工程

 

高所作業車を設置します。予算と外壁の都合上、足場の設置が出来なかったため利用。


サッシ廻りのシーリングの破損状況です。


サッシ廻りの古いシーリングを撤去して新しいシーリングを充填しました。


石貼り外壁のシーリングの劣化状況


目地の古いコーキングを撤去しました。


目地部のテーピング養生の状況です。


シーリングを打って、押え仕上げを行いました。


笠木のジョイント部にテープ養生を行いました。


笠木にシーリングの充填を行いました。これでシーリング工事は完成です。

 

ヤマナミから一言

今回のご依頼は、建物の構造と増築した箇所の状況など、あまりないほどの複雑な状況でした。確実に止めるには漏水をしている可能性のある箇所を全て補修を行うほかありません。
ちなみに、増築をしてから雨漏りする例は割と多くあります。
理由は様々ですが、その家に行っている防水に対して合わない増築の仕方をすると、漏水リスクが上がります。

増築してから漏水お困りの方は大阪のヤマナミにご相談ください。