施工事例
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ひび割れていたベランダのFRP防水をやり替え 大阪市東住吉区

2017.01.25

ひび割れていたベランダのFRP防水をやり替え 大阪市東住吉区
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今回は、『大阪市東住吉区にある、築15年の木造2階建ての住宅ベランダのFRP防水の補修工事を施工した事例』です。

インターネットからの新規のお客様から、「ベランダの防水に破損があり、雨漏りもしている」とのお問い合わせを頂き、調査を行ったところ、ベランダのFRP防水のいろいろなところにひび割れがありました。

 

重ね塗りしたベランダのFRP防水のひび割れが雨漏りの原因

調査をご依頼頂いた住宅は、木造2階建で、南側にベランダが設けてあり、FRP防水が施されていました。

もともと新築時にベランダにFRP防水が施工されていましたが、破損があったとのことです。

その後、5年前にご依頼者様がお住まいになるタイミングで業者さんに依頼し、補修を行いましたが、その補修した部分も3年程前からひび割れが発生していたとのことでした。

今回のバルコニーからの雨漏りは明らかに、このFRP防水の破損によるものと断定できましたので、バルコニーのFRP防水のやり替えをご提案し、FRP防水工事を行わせていただきました。


基本情報

費用
約20万円
工期
約6人工・約5日間

施工内容

  1. ベランダの既存FRP防水の調査
  2. 既存のFRP防水捲り
  3. 下地調整
  4. 面取り加工
  5. プライマー材塗布
  6. ガラスマット貼り
  7. FRP樹脂材塗布(1~3層目)
  8. トップコート材塗布

ベランダのFRP防水をやり替える工程

ひび割れや破損しているFRP防水のベランダに、以下の流れでFRP防水工事を施工しました。

 

ベランダの既存FRP防水の調査

ベランダの下がお部屋になっていて、このひび割れから雨漏りしていました。

 

ベランダの側溝にもFRP防水が施されていましたが、水が流れる部分ですので、劣化が進んでいました。

 

 

既存のFRP防水捲り

5年前に施工されたFRP防水を捲ったところ、15年前のFRP防水にも割れている部分がありました。

作業の中で、物干し台を下す作業を減らすため、物干し台を壁に養生で止めています。

この物干し台はずっと置いていあったようですが、その下から劣化してくるということはありませんでした。

 

下地調整

下地調整

カチオンフィラー材を床面に塗り、FRP防水の施工性を上げ長持ちさせるために、フラットになるように下地の調整を行いました。

 

面取り加工及びプライマー材塗布

面取り加工を行い、プライマー材をベランダ全体に塗布しました。

 

ガラスマット貼り及びFRP樹脂材塗布1層目

5年前に塗られていたFRP樹脂材の下にはガラスマットが貼られていませんでしたが、今回は全体にガラスマットを貼ってからFRP樹脂材を塗布しました。

 

FRP樹脂材塗布2層目

FRP樹脂材の2層目を塗布しました。

 

FRP樹脂材塗布の3層目にはトナーを使って色を入れています。

トナーを入れるのは、FRP防水材のメーカーさん指定の仕上げ方で、基本的にはグレーしかありません。

 

トップコート材塗布

最後にトップコート材を塗布して施工完了です。

 

ひび割れたFRP防水の上からFRP防水を施工する場合は下地の調整が重要

既存のFRP防水の上からFRP防水をやり替えることはできますが、やり替える場合にも、ただ上からFRP樹脂材を塗るだけでなく、しっかりと下地の調整やガラスマットを貼ることが必要です。

 

下地調整を行う事で、既存の防水層の段差を調整したり遮断することができます。

上から重ねると、新たに塗ったFRP樹脂材が既存の防水層の動きに追従してしまい、ひび割れしやすくなりますので、、既存の上にもう1度下地を作るように調整を行いました。

 

また、5年前にはガラスマットが使用されていなかった部分がありましたが、今回の施工ではしっかりとガラスマットを貼って施工しました。

ガラスマット等については、お客様もお問い合わせを頂いた時点で調べられていたようでしたが、改めてしっかり説明させて頂き、施工しています。

 

施工後にはお客様から「雨漏りが止まりました。」とのお声を頂き、その後、外壁の防水についても相談を受けて、防水工事のご依頼を頂きました。

なお、もともとのFRP防水の破損は、ベランダに屋根がなく、南向きで日当たりは良かった点と、揺れやすかったという点が原因ではないかと考えられます。

 

今回のような状況でも、FRP防水をベランダ全体でやり替えるのか、部分的な補修にするのか等については、見解はいろいろありますので業者さんによって分かれると思います。

ただ、お客様の費用等のご都合もありますので、最終的に雨漏りが止まればどの方法でも正解ですが、FRP防水を全部やり替えるのが確実だと思います。

 

このように、FRP防水を施工している場合は、部分的な補修でもガラスマットは使わないといけませんので、ひび割れに気づいた時点で、調査を依頼されることをお勧めします。

 

大阪でベランダのFRP防水のひび割れ補修はヤマナミへ