施工事例
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ベランダ床のコンクリートのひび割れを工事して雨漏りを解消 守口市

2017.01.31

ベランダ床のコンクリートのひび割れを工事して雨漏りを解消 守口市
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今回は、『守口市にある、築20年のSRC造のケアセンターの1階部分のベランダにFRP防水工事を施工した事例』です。

 

以前よりお付き合いのある建築業者様から、「ケアセンターの1階の床部や地下1階に漏水がある」とのご依頼がありましたので、現場調査を行い、1階のベランダのコンクリートがひび割れていたことと、窓枠のサッシの下場のシーリングの劣化が原因と判断しました。

 

FRP防水とシーリング処理で漏水を止めた

1階のベランダの床のコンクリートのひび割れ部からの浸水や、サッシ下場の取り合い部からの浸水が考えられましたので、1階床部への防水をご提案しFRP防水工事とシーリング処理を行いました。

実際に雨漏りで水が入ってくる状態で、調査のときにも水が入っているのを確認しました。


基本情報

費用
約30万円
工期
6日間・10人工

施工内容

  1. 建物の漏水部分の調査
  2. シーリング処理(コンクリートのひび割れ部分)
  3. シーリング処理(隅部等の面取り加工)
  4. プライマー材塗布
  5. ガラスマット貼り
  6. FRP樹脂材塗布(1層目)
  7. FRP樹脂材塗布(2層目)
  8. FRP樹脂材塗布(3層目)
  9. トップコート材塗布
  10. 取り合い部シーリング処理(FRP防水後)

FRP防水とシーリング処理を施工した工程

ベランダ床のコンクリートにFRP防水の施工と、サッシにシーリング処理の施工は以下のような流れで行いました。

 

  1. 建物の漏水部分の調査

建物の1階にある窓枠のサッシの下場から水が入ってきていました。

外側のサッシがシーリングだけに頼っている状態でしたので、そのシーリングが劣化して水が入ってきると考えます。

 

1階のベランダのコンクリートのひび割れやサッシの隙間からの漏水により、地下1階にも水が入ってきていました。

いたるところが錆びているのも漏水が原因と考えられます。

 

サッシ自体も錆びていましたが、その原因もシーリングが劣化して水が入ったためと考えられます

 

1階ベランダのコンクリートの床のいたるところにひび割れがありました。

  1. シーリング処理(コンクリートのひび割れ部分)

コンクリートの床のひび割れ全てに対してシーリング処理を行いました。

  1. シーリング処理(隅部等の面取り加工)

新築時にはコンクリートの床にも何か防水対策が施されていたようですが、図面もなく、覚えている人もいなかったため不明です。

シーリング材はウレタンのものを使用、角が尖っている部分や取り合い部は揺れ等でひび割れしやすくなっています。

 

  1. プライマー材塗布

コンクリートの床全面にプライマー材を塗布しました。

 

  1. ガラスマット貼り及びFRP樹脂材塗布

コンクリートの床全面にガラスマットを貼り、その上からFRP樹脂材を塗布しました。

ガラスマット貼りにはローラーを使用しています。

 

  1. FRP樹脂材塗布(2層目)

2層目のFRP樹脂材をコンクリートの床全体に塗布しました。

窓枠のサッシやガラスの養生はFRP樹脂材を塗布した際に汚れないように貼っています。

 

  1. FRP樹脂材塗布(3層目)

3層目のFRP樹脂材にトナーを混ぜてコンクリートの床全体に塗布しました。

 

  1. トップコート材塗布

トップコート材をベランダの床全体に塗布しました。

 

  1. 取り合い部シーリング処理(FRP防水後)

ベランダの取り合い部については、FRP防水完了後に、もう一度全体にシーリング処理を行いました。

FRP防水の前にも行ったシーリング処理と同じ施工ですが、二重にすることでより強くなります

 

建物自体が築20年でしたが、シーリングも20年くらいが経過していたと思われ、劣化の原因も経年によるものだと思います。

使用したシーリング材は、サッシも含めて20~30mくらいになりました。

 

シーリングを二重に施工して雨漏りしにくいベランダに

地下は食堂となっていて、雨漏りにはすぐに気づかれたようですが、内壁を張り替えているだけで、根本的に水は止まっていませんでした。

もし、室内に水が入ってきているようでしたら、すぐに専門業者に相談した方が良いと思います。

 

 

また、サッシの下等に立ち上がりがなかったため、水が入りやすくなっていたことも雨漏りの原因の1つです。

バリアフリーを意識されていたため、立ち上がりがない状態されていたのかもしれませんが、その場合でも防水で立ち上がりをつけていれば、今回のような漏水までにはなりにくかったと思います。

 

以前の防水工事がどのようになっていたかはわかりませんが、シーリングだけで何とか使用とされていたのかもしれません。

さらに、地面より低いところにある場合は、下から水が上がってくることもありますので、立ち上がりをつけた方が良いです。

今回は立ち上がりをつけることまではできませんでしたが、取り合い部等のシーリングを二重にすることで、劣化しにくくしました。

 

施工完了後、お客様からは「雨漏りは止まっています」とのお声を頂いています。

 

微量でも建物内に水が入っている時点で、調査を依頼した方が良いですし、コンクリートのひび割れもどの深さまで割れているかわかりませんので、気付いた時点で調査した方が良いです。

 

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