施工事例
works
バルコニー真下の天井裏の排水管を調査して雨漏りを止めて欲しい 東成区
2017.08.24
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今回は大阪市東成区のO様邸のガレージの天井裏にある排水管を調査し交換補修した事例です。
ガレージの天井が雨漏りで劣化して落ちてきたら怖い
鉄骨3階建て、1部木造のO様邸は以前、別の配水管工事をした建物(N様邸)と続きになっている、お隣の建物でした。
N様邸でも壁の中の配管が原因で雨漏りして、弊社で工事を行なったので、同じ構造のO様邸でも同様の原因で雨漏りがあるのではないかと、ご紹介いただきました。
雨漏り箇所は、木造になっている1階ガレージ天井の右側の継ぎ目で、真上にバルコニーの排水口がありました。
排水口から直接外に水が排出されるのではなく、一旦壁の中を排水管が通り、建物の右側面から排水される仕組みになっていました。
雨が降るたびに、雨漏りがするので、O様はこのまま雨漏りが続くと天井部分が腐って落ちてくるのではないかと心配されていました。
壁の中を調査し、原因を突き止めた後、工事を行なうことになりました。
基本情報
- 費用
- 約5万円
- 工期
- 2日間 3人工
施工内容
- 左側点検口からの調査
- 右側に点検口作成
- 右側点検口からの調査
- ドレーンとのつなぎ目の塩ビ管交換
- ジョイント部分の塩ビ管交換
- 水を流して漏れがなくなったか確認
バルコニーの真下の1階ガレージ天井裏の排水管を調査
1.左側の点検口から目視で排水管を調査
ガレージ天井には向かって左側に点検口がありましたので、まずそこを開けてから目視で排水管の状態を確認しました。
排水管が右側から左側に伸びており、右端部分、ちょうど雨漏り箇所の真上の排水管に水滴がついており、周辺の木も湿っていました。
排水管の右側の詳しい調査が必要な状況でしたが、ガレージの屋根裏は狭く、左側の点検港から右端まで行くことは難しい状況でした。
そこで、O様の承諾を得て、右側にも点検口を作ることとなりました。
2.右側の点検口の作成
排水管の水漏れ位置に合わせて、ガレージ天井の右側にも点検口を作りました。
天井をのこぎりで正方形に切り抜き、点検口設置用の枠を取り付けました。
3.バルコニーから水を流して水漏れ箇所を再度調査
右側の点検口から、調査が可能になり、間近で排水管を確認すると、バルコニーから伸びた鉄製のドレーンの先につながった塩ビ製の排水管が裂けるように割れ、濡れたあとがありました。
念の為、バルコニーから水を流し、他にも水漏れ箇所がないか確認したところ、配管を曲げるジョイント部分にも水漏れが見られました。
屋根裏には、断熱・防音の為に石綿が使われていましたが、雨漏り部のみ剥がれた状態になっていました。
塩ビ製の排水管が割れた原因は排水管のつなぎ目の錆だった
今回、ドレーンとのつなぎ目の排水管が割れたのは、鉄製ドレーンの錆が原因でした。
金属は水や酸素と反応して錆を生みます。錆びると体積が増え膨張します。
ドレーンを覆うように取り付けられた、塩ビ製の排水管は錆による膨張に耐え切れず割れたようです。
もう一か所のジョイント部分は単純に設置が緩んでそこから水が漏れていたようです。
排水管を割れにくいものに交換してシーリング
水漏れ箇所の塩ビ製排水管の交換を行いました。
まずジョイント部分を取り外し、ドレーンから排水管を取り外します。
1.ドレーンとのつなぎ目の塩ビ管を交換
ドレーンについた錆をできるだけ落として、新しい塩ビ製排水管を取り付けました。
今度は割れにくいようにやや口径の大きい排水管を使用しシリコンでシーリングも行ないました。
2.ジョイント部分の塩ビ管の交換
ジョイント部分の塩ビ管には、今度は緩まないようにするジョイント用の器具を取り付けています。
バルコニーから水を流しても天井に水漏れしなくなった
工事後、再度バルコニーから水を流すと今度はもう水漏れがなくなりました。
O様は「水漏れがなくなったか、目で見て判断できて安心できました。」とほっとされたご様子でした。
最近の一戸建て住宅ではほとんど見られなくなりましたが、昔は、建物の外観を重視して排水管を屋根裏や壁の中に入れた構造の住宅が多くありました。
もし家に原因不明の雨漏りがある場合もしかするとそういった排水管が原因かもしれません。
天井からの原因不明の雨漏りが起きた時、排水管からの雨漏りに心当たりがある場合は、一度調査を行ない、なるべく早く工事を行なうことをおすすめします。
大阪市東成区の天井の排水管の調査と雨漏り工事ならヤマナミへ