施工事例
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水はけが悪いベランダ床に勾配をつけて防水工事 大阪市港区 木造住宅
2017.09.07
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大阪市港区の木造住宅の、水はけが悪く劣化したベランダ床にモルタルで勾配を付けてからFRP防水を行なった事例です。
ベランダの水はけが悪く雨漏りしている
Y様邸は築約30年の木造モルタル造で、外壁塗装工事中に2階のベランダ床の劣化が気になられて、弊社に防水工事をご依頼いただきました。
既存防水は、劣化が激しく正確には判断できませんでしたが、おそらくアスファルト防水の上に、緑色のペンキで塗装が施されているものでした。
ペンキは所々剥がれ、劣化が進んでいました。
階下には漏水もあり、Y様は劣化状況とあわせて雨漏りも気になっておられたそうです。
ベランダの床は平坦で水はけが悪く、排水口に水が集まりにくい状態でした。
今回は、劣化したベランダをモルタルで整え、さらに傾斜をつけて水はけをよくしてから、FRPでの防水を行なうことをご提案しました。
基本情報
- 費用
- 約9万円
- 工期
- 約4日間 3人工
施工内容
- モルタル処理
- 隅部の面取り
- 鉛製ドレーン取付け
- プライマー材塗布
- 立ち上げ部ガラスマット貼り
- 床部ガラスマット貼り
- 脱泡処理
- 上塗り用FRP樹脂の塗布
- トップコート材の塗布
- ストレーナー取付
ベランダ床に勾配を付けて防水工事をする工程
1.モルタル処理
ベランダ床を掃除し、モルタル処理を行ないます。
立ち上げ部に、勾配の角度が分かるように墨で目印となるラインを引いておき、ラインに合わせてモルタルで約3㎝の高さをつけました。
排水口の周りは、水が溜まりやすくなるようにそのままの高さにしました。
その後、1日モルタルを乾かすために置いておきます。
モルタルが乾かず、水分を含んだまま工事を行うと、防水層が中から膨れて劣化する恐れがあります。
2.隅部の面取り
床と立ち上げ部の間の角をとって滑らかにします。
面木と呼ばれる断面が直角三角形になった木の棒とアクリル系のシーリング材を使用しました。
ガラスマットを貼って防水層をつくるFRP防水では、角部のへのマットの定着を良くするために面取りを行ないます。
3.鉛製ドレーン取付け
排水口にドレーンを取り付けます。
鉛製のドレーンを排水口周辺の段差に合わせて、金切りハサミでカットした後、アクリル系のシーリング材で周囲をシーリングしました。
4.プライマー材塗布
ベランダ床部と立ち上げ部全体に、防水層の定着を高めるための、プライマー材を塗布します。
5.立ち上げ部ガラスマット貼り
ベランダ立ち上げ部にFRP防水用ガラスマットを貼り付けていきます。
立ち上げ部の幅に合わせて手で切ったガラスマットにFRP樹脂をローラーでしみこませます。
6.床部ガラスマット貼り
床部にも同様にガラスマットを敷き、FRP樹脂をしみこませて固定します。
FRP樹脂は写真の赤い透明の液体で、強いにおいがあります。
7.脱泡処理
FRP樹脂をしみこませたガラスマットの中に気泡が残らないように専用の脱泡ローラーをあてて、気泡をとりのぞきます。
気泡が残ると、固まった後に、その部分が凸凹になったり、内部からヒビ割れてしまったりする可能性があるからです。
8.上塗り用FRP樹脂の塗布
ガラスマットを貼り付けた後、上塗り用のFRP樹脂を塗布します。
上塗り用の樹脂には、トナーと呼ばれる白っぽい着色料が混ぜられており、最後に塗るトップコート材の発色を良くする働きがあります。
9.トップコート材の塗布
仕上げに、トップコート材を全体に塗布します。
FRP樹脂はとても丈夫ですが紫外線に弱く、長時間浴びると樹脂がボロボロになってしまします。
トップコート材を塗ることで、紫外線を防ぎ長持ちさせることができます。
10.ストレーナーの取り付け
最後に、排水口にストレーナー(ごみ受け)を取り付けて作業は以上です。
ベランダ床に勾配をつけて水はけをよくしてFRPでしっかり防水
今回は、水はけが悪く、防水が劣化していたベランダに、モルタル処理で勾配を付けた後、FRP防水工事を行ないました。
このように、ベランダ床が平坦な場合、建てた当初は、なんとか排水口に水が集まり流れていても、年数が経つと、だんだん水がたまるようになったり、床部の劣化により雨漏りにつながったり、する恐れがあります。
もしご自宅のベランダ床の水はけが悪く、雨漏りなどでお困りでしたら、ぜひ一度ご相談ください。
大阪市港区の水はけが悪く雨漏りするベランダ床の防水工事ならヤマナミへ