施工事例
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エレベーターピットに水が溜まる!止水処理・防水塗装で溜水を解決 大阪市都島区
2021.09.02
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after
大阪市都島区のマンションオーナー様より、「エレベーターピット内で水が溜まっているようです」と、お問い合わせをいただきました。
エレベーターピット内の溜水は、エレベーターの定期点検で判明したそうです。
現地を確認したところ、ピットの壁を大きく走るクラックや、床から水が溢れてきているものと思われました。
溜水を解消するためには、クラックなど水が溢れてくる部分への止水処理と、エレベーターピットの床・壁部分への防水塗装が最適と判断。
上記工法をご提案し、工事に至りました。
基本情報
- 費用
- 約30万円
- 工期
- 約3日間 約6人工
施工内容
- クラック部のカット~止水処理
- プライマー材の塗布
- エレベーターピット用防水層 1層目の塗布
- エレベーターピット用防水層 2層目の塗布
- トップ材の塗布
水が溜まるエレベーターピットの止水処理・防水塗装の流れ
では、エレベーターピット内の溜水をなくすための止水処理・防水塗装の流れを、以下で説明していきます。
なお、エレベーターピット内の溜水は多い時で深さ30cmほどもあったそうですが、今回の防水工事にあたって、エレベーターの点検を請負う会社様が、おおむね排水を済ませてくれていました。
おかげで、スムーズに止水処理・防水塗装工事に入れています。
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クラック部のカット~止水処理
エレベーターピット内の壁には、大きなクラック(ヒビ割れ)ができていました。
漏水が続くうちに、クラック周辺の劣化が進み、ボロボロと崩れたり、凹凸が激しい部分があったりするため、1度あえてクラックの幅をカットします。
クラックカットの様子。カットでクラックの幅が広がることで、後の止水処理が施しやすくなります。
カット済みのクラックに、コテを使って止水モルタルを刷り込んで、水が溢れてくるのを防ぎます。
この後は防水塗装も行うので、被塗装面が平らになるように、止水モルタルはしっかり壁と馴染ませました。
クラック部分への、止水処理が完了しました。
他に、同様の工程で止水処理を行ったのは、床の入隅部、エレベーターの昇降機械の周辺などです。
水が湧き出ている可能性の高いところを、すべて閉じました。
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プライマー材の塗布
続いて、エレベーターピット用防水塗装の、プライマー材を塗布しました。
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エレベーターピット用防水層 1層目の塗布
続いて、エレベーターピット用防水塗装、1層目を塗布していきます。
エレベーターピット“専用”の防水塗料には、様々な特徴があります。
常時湿っぽい環境でも耐久性が高いこと、仮に水が溜まっても成分が溶けだしにくいこと、塗膜の内側と外側、両方からの水圧に強いことなどです。
1層目の塗布が、完了しました。
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エレベーターピット用防水層 2層目の塗布
続いて、エレベーターピット用防水塗装、2層目を塗っていきます。
エレベーターピットの防水塗装は、ローラーではなくコテを使い、しっかり厚みをつけることがポイントです。
2層目の塗布が完了しました。
ピット内・壁の防水域は、床から1.2~1.5mです。
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トップ材の塗布
仕上げに、トップ材を塗布します。
入り組んだ機械部分のそばへも、丁寧に塗布。
トップ材の塗布が完了したら、今回のエレベーターピットの止水処理・防水塗装工事は無事完了です。
まとめ
依頼者様からは、「その後の点検で、水が新たに溜まっている様子はなく、しっかり防水できているみたいです!」といった旨のコメントをいただいております。
マンションのオーナー様、そして住民様ともに、安心できる環境を取り戻せてよかったです!
エレベーターピットは漏水・溜水が起きやすい所です。
水が溜まる状態を放置していると、エレベーターのセンサーが故障したり、昇降する機械が錆びてエレベーター事故に繋がったりと、様々なリスクが生じます。
定期点検などでエレベーターピット内の水溜まりに気付いたら、なるべく早く防水のプロに相談し、対処するようにしましょう。