施工事例
works
足場が組めないビルの外壁を高所作業車で補修工事 大阪市福島区
2017.11.20
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7階建てビルの2階と3階の間の外壁から雨漏りしている
今回は大阪市福島区の不動産会社のH様から「自社ビルの壁から雨漏りして困っています。外壁パネルが怪しいから、調査して補修をしてほしいです」とご依頼いただきました。
お伺いすると、7階建てのビル正面の外壁はネオパリエという丈夫なガラス製のパネル張りになっており、その継ぎ目のシーリングが劣化し剥離を起こしている部分がありました。
雨漏りがひどいのはちょうど2階と3階の間で、雨が降ると壁を水が伝うほか、天井からもぽたぽたと水滴が垂れてくるのでバケツで受けていたそうです。
シーリングが劣化しただけでは、通常雨漏りはしません。
恐らく、躯体(鉄筋コンクリートの構造体)自体もヒビ割れているせいで、建物内部まで浸水していると考えられました。
しかし、躯体の補修となると、パネルを剥がして行なう大掛かりな工事になるため、今回は雨漏り箇所付近のパネルのシーリングを打ち替えて浸水を防ぐ工事をご希望されました。
ガラスパネル面に足場を組めないため高所作業車での工事を提案
ガラスのパネルは表面がつるつるしていて固いので、直接足場を組むことができません。
壁の両端から足場を設置することはできますが、工事箇所以外にも広範囲に足場を組むことになり費用がかさみます。
そこで、高所作業車で工事を行う事をご提案しました。
高所作業車は、1~2人乗りの狭いカゴタイプではなく、3人以上で効率的に広範囲の作業ができるデッキタイプを用意しました。
基本情報
- 費用
- 約25万円(高所作業車レンタル費含む)
- 工期
- 約2日間 約6人工(ガードマン含む)
施工内容
- 道路使用許可証の取得
- 仮設点字ブロックの設置
- 高所作業車のジャッキアップ
- 既存シーリング撤去
- パネルへのテープ養生
- プライマー材塗布
- パネル目地のシーリング
外壁補修工事の工程
1.道路使用許可証の取得
外壁補修のために、ビルの前の歩道(公道)を使用するため、役所で道路使用許可証を発行してもらう必要があります。
申請してから、2週間ほどで発行されますので、工事はそれから行ないます。
2.仮設点字ブロックの設置
工事をする時に、高所作業車を駐車する場所には点字ブロックが設置されていました。
もし、目の不自由な方が通られることがあったら危険ですので、工事中は迂回経路に仮設用の点字ブロックを設置しました。
またガードマンも配置し安全対策も万全に行ないました。
3.高所作業車のジャッキアップ
高所作業車の車体を安定させ、水平に保つため、アウトリガと呼ばれる車体を支える柱を張り出し、ジャッキアップして高さを調整します。
4.既存シーリング撤去
既存のシーリング材をカッターや手で撤去していきます。
2日に分けて作業を行ないますので、当日作業を行う部分のみのシーリングを剥がします。
今回は晴天が続きましたが、次の日に雨が降る可能性がある場合(夏は夕立など)すべてのシーリングを剥がして補修しきれない場合、余計にパネル内に浸水してしまうからです。
5.パネルへのテープ養生
ガラスパネル面がシーリング材で汚れないように、テープでマスキングを行ないます。
6.プライマー材塗布
作業箇所へシーリング材を定着しやすくする、プライマー材を塗布します。
7.パネル目地のシーリング
シーリング材は、ガラスと相性のいいシリコン製の物を使用しました。
パネル同士の目地は黒色、窓とパネルの境目はグレーのものを使いました。
目地にシーリングガンでシリコンを充填した後、コテやヘラで均等に整えます。
このとき力を入れ過ぎないことがきれいに仕上げるコツです。
また、窓の周りなどの隅部は、シーリングに傾斜をつけて水はけをよくする工夫もしました。
高所作業車での外壁工事で雨漏りが止まった
今回はビル正面の外壁パネルの目地約300mのシーリング補修を行なった事例でした。
高所での作業になりますので、作業員の安全はもちろん、道具を落とさないように気を付け、養生テープのごみも飛散しないように気を付けました。
不動産会社を営まれていて、建物の工事についても詳しいH様ですが、今回の工事について「だいたいこれで、ええんちゃうかな!」と工事内容や料金に納得されたご様子でした。
悩みの種だった、雨漏りも止まったようです。
今回のように足場を組むことができないビルでも、高所作業車を使用して工事するなど、場所に応じで、最適な工事方法をご提案させていただきます。
ビル外壁からの雨漏りにお困りでしたら、ぜひ一度弊社にご相談ください。
大阪市福島区の足場の組めないビルの外壁補修工事ならヤマナミへ