施工事例
works
築20年のハイツの屋上270㎡のゴムシート防水を部分補修 東大阪市
2017.12.25
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屋上のシート防水が所々破れている
東大阪市のYハイツ様の屋上のゴムシート防水の部分補修を行った事例です。
普段屋上への出入りがほとんどなかったそうですが、外壁塗装工事を行っていた際に塗装業者さんが屋上の劣化に気付かれ、弊社にご連絡いただいたとのことです。
現地にお伺いすると、既存の加硫ゴムシートは新築から20年そのままという割にはきれいでしたが、所々に10箇所程度の破れが見られました。
他にもトップコート材がはがれてゴムシートが黒く透けている部分があったほか、端部のシーリングが劣化してほとんどなくなっている状態でした。
やり替え工事が望ましいけれど補修でも防水の延命可能
本来は、防水やり替えが望ましいですが、このように、一部のみの破損で、シートの収縮も少ない場合は、あくまで延命処置的な工事とはなりますが、部分的な補修でも耐用年数を延ばすことができると考えられました。
もし、よく出入りされる屋上でしたら、歩行により劣化しやすいので、避けたほうが良いと考えられますが、Yハイツ様ではほとんど屋上を利用されることがないとのことでした。
トップコートがはがれてきている防水シート表面には、日光の反射率の高いシルバートップという銀色のトップコート材を塗布します。
基本情報
- 費用
- 約35万円 約270㎡
- 工期
- 約4日間 約8人工
施工内容
- パラペット取り合い部へのプライマー材塗布
- パラペット取り合い部へのシーリング処理
- 防水シート破損部へのシール処理
- トップコート材の塗布
屋上のゴムシート防水補修の工程
1.パラペット取り合い部へのプライマー材塗布
風化してシーリング材がなくなったパラペットと金具の取り合い部にシーリング処理をするため、シーリング材の接着を良くする、プライマー材を刷毛で塗布しました。
2.パラペット取り合い部へのシーリング処理
取り合い部の隙間にシーリングガンで変成シリコン製のシーリング材を充填します。
その後、はみ出した部分を先端にゴムをつけたヘラで均し表面を整えました。
3.防水シート破損部へのシール処理
加硫ゴムシートの破損部にシーリング材を乗せて、ヘラで均します。
10箇所程度の大きい破損部を中心にジョイント部分や小さい破れもくまなくふさぎました。
4.トップコート材の塗布
トップコート材には日光の反射率の高いシルバートップを使用し、重ね塗りを行いました。
まず全体的に縦方向にローラーで均一に塗布した後、二度目は横向きに塗布しました。
1重だとすぐに表面が劣化してしまうほか、2回とも同じ方向に塗ると、劣化してトップコート材が薄くなったときに、施工前のような黒いスジ状になってしまうからです。
トップコート材の塗り方を工夫し屋上シート防水を延命処置
Yハイツ様の屋上のゴムシート防水の破損部のと端部の補修とトップコート材の塗り替えを行い、しばらくは雨漏りの心配なく使っていただける状態にいたしました。
加硫ゴムシート防水の耐用年数は環境にもよりますが、10~15年といわれていますので、施工からかなりの年数が経っている場合は、一度調査を行われることがおすすめです。
ご自身で劣化状況を確認する箇所としては、
- ●トップコートの剥がれ(色あせ・黒ずみ)
- ●ジョイント部分の剥がれ
- ●シートの膨れ
- ●端部が引っ張られて浮いている
などが挙げられます。
シート防水は、端部のシーリング処理が傷んだときも、シートの劣化や雨漏りの原因になりますので、防水シートのメンテナンスだけでなく、シーリングの打ち替え工事を5年に1回ほど行うことがおすすめです。
また、ゴムシートは他の防水に比べて特に日光による紫外線や熱で劣化しやすい防水材ですので、日光の反射率の高いシルバートップなどのトップコート材の塗り替えなども大切です。
大阪府東大阪市のハイツ屋上の破れた防水の補修工事ならヤマナミへ