施工事例
works
台風の後の屋根補修~アンテナ撤去・傷んだ瓦と漆喰の補修工事~ 大阪市大正区
2018.01.17
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台風の後に瓦屋根の被害状況を調査すると…
秋に上陸した強い台風の被害を受けた空き家の屋根補修を行った事例です。
空き家の持ち主であるM様からは、当初正面の外壁が剥がれ落ちたことで補修のご依頼をいただきましたが、屋根の状態も心配だということで、まず屋根の調査を行うことになりました。
⇒正面の外壁補修の事例はこちら
『台風で剥がれた外壁の補修工事 大阪市大正区の空き家』
正面の工事を行うために組んだ足場を使い、屋根に上がると、アンテナが倒れ、それが原因で瓦がずれたり破損したりしていました。
また、棟などの瓦の隙間に施工された漆喰が流れ出てほとんどなくなってしまっていました。
写真の茶色い部分は本来白い漆喰で埋められているはずの部分ですが、場所によっては土も流れてしまって瓦と瓦の間に隙間ができている部分もありました。
このまま放っておくと、隙間から雨水が入り込み、家を傷ませ、雨漏りの原因になる恐れがあります。
M様には写真で屋根の状況をご説明し、正面の外壁補修の前に、アンテナの撤去、瓦・漆喰の補修工事を行うことをご提案しました。
基本情報
- 費用
- 約30万円 約20坪
- 工期
- 約3日間 約4人工
施工内容
- アンテナの撤去
- 瓦のズレ直し・鬼瓦シール処理
- 漆喰補修工事
台風の被害に遭った瓦屋根の補修工事の工程
アンテナの撤去
M様邸のアンテナほか、M様邸の被害を知らせてくれた隣家のアンテナも倒れていました。
確認したところ撤去をご希望でしたので、M様邸のアンテナとともに撤去・処分いたしました。
瓦のズレを戻し鬼瓦にシーリング
アンテナが倒れたことにより、ずれてしまった瓦を手で元の位置に戻しました。
また、不安定な状態にあった鬼瓦の裏にはシーリング処理を施しています。
鬼瓦の隙間は水が入りやすく、劣化した場合落ちやすく危険ですので、しっかりと工事を行いました。
漆喰補修
漆喰材を決められた分量の水で溶き、攪拌します。
棟瓦の隙間に、屋根の漆喰工事に向いた細かいところ用のコテを使って充填していきます。
漆喰材は粘土のように見えますが、粘土よりもふわふわで弾力があり、隙間に強い力で押し込むと収まりきらず押し返します。
隙間にきっちり収まるように漆喰を丁寧に充填しました。
屋根以外にも、家の裏の窓の手すりが外れていたのでビスで固定しておきました。
屋根は早めの調査と補修工事で雨漏り対策を
施工後の屋根は、また写真に撮ってM様にご確認いただきました。外壁と同様こちらの工事も火災保険が適用されました。
M様は「ずっとほったらかしやったからねー。ちゃんとしてもらえてよかった!」と安心されたご様子でした。
屋根の調査は台風や大雨の後はもちろん、数年に1度、定期的に行うことで、屋根の劣化をいち早く発見し、雨漏りを防ぐことができるかと思います。
特に空き家の場合は、瓦などの屋根材やアンテナが気付かないうちに劣化し、飛散する恐れもあり非常に危険です。
お住まいの家だけではなく、空き家を管理されている場合は屋根の状態にも注意し定期的に調査を行うことがおすすめです。
大阪市大正区の屋根調査・瓦と漆喰の補修工事ならヤマナミへ