施工事例
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外階段の防水工事|コンクリートの階段がボロボロで汚い 大阪府八尾市のマンション
2018.05.31
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外階段床部がひび割れて雨水がしみこんでいる
マンションオーナー様よりホームページを通じてご依頼があり、「マンションの外部階段にシートを貼ってもらいたい」とのことで現地を確認いたしました。
階段はコンクリートの状態で、ステップの鼻先の破損や、床部のひび割れが見られボロボロの状態でした。
当初は階段部分のシート張りというお話でしたが、実際に現場を確認したところ、雨水が階段床部のひび割れ部分からしみこんでおり、階段鼻先部分も破損していて、足を踏み外す危険性もありました。
そのため、シートを貼る前に、階段のひび割れ補修とステップの鼻先の補修、巾木・溝部の防水が必要とお伝えし、シートの柄をお選びいただき、工事をスタートいたしました。
基本情報
- 費用
- 約70万円
- 工期
- 約1週間 約20人工
施工内容
- 修復工事前の確認
- 階段の欠けている部分の補修
- 階段の巾木と溝の部分の防水施工
- 階段ステップへのシートの貼り付け
- 階段シートジョイント部の溶着処理
- 階段シート端部のシール処理
5階建てマンション外階段の防水・補修工事の工程
1.工事前の確認
階段の現状は表面に防水処理がされていないコンクリート打ちっぱなしの状態でした。
写真のように階段ステップの先(鼻先)が欠けている部分が階段全体で2,3か所確認できました。
2.階段の欠けている部分の補修
破損した部分を、樹脂モルタルを使って成形(欠けている部分に塗って補修)します。
※樹脂モルタルとは、モルタルに樹脂性の混和剤を混ぜて硬化させるものです。普通のモルタルと比べると硬化時間が短く、柔軟性もあります。また、ひび割れを起こしずらい材料でもあります。
表面を滑らかに整え、成形が完了しました。
3.階段の巾木と溝の部分の防水施工
防水するにあたって階段の巾木と溝の部分に水性エポキシ下地調整剤を塗布します。
理由は、ひび割れ補修のためと、その上に塗るウレタン防水の接着性を良くするためです。
ペンキの上にそのままウレタンを塗ってしまいますと、ペンキが溶け出し防水が上手くいかないことがあるので注意が必要です。
水性エポキシ下地調整剤の上から、ウレタン防水材を塗ります。水色に見える部分がウレタン防水材です。
さらにその上にウレタン防水トップコート(グレー部分)を塗布します。
4.階段ステップへのシートの貼り付け
ひび割れと鼻先の破損修理の後、階段にシートを張っていきます。
専用ボンドを階段表面に塗布し、階段ステップ用シートを張りました。
ローラーで転がして接着させます。シートを張る際には、ボンドの乾燥時間を考えなければなりません。
早く張り過ぎると、ボンド内のガス(気体)がシートと階段表面の間にたまってしまい、シート表面が脹れてしまいます。
一方、時間が経ち過ぎると、ボンドが固まってしまい、接着不良を起こします。
5.階段シートジョイント部の溶着処理
継ぎ目部分の溝に、溶着棒という「ひも」状の塩ビの素材を溶かして貼り付けます。こうすることで、すきまからの水のしみこみを防ぎます
6.階段シート端部のシール処理
階段シート端部シール処理行って、階段部のシートの張り付けが完了です。
ボロボロだった外階段が防水・防滑シート貼りできれいになった
コンクリート状の階段のひび割れ、鼻先の欠損部分の修復後、防水・防滑シートを貼り替えを行いました。
お客様は「きれにいなったね~」と喜ばれておりました。
マンションなどの外部階段に防水・防滑シートを貼る場合は、現状のひび割れ部分をきっちり補修しておかないと、その部分からまた水が入り、劣化が進みます。
防滑(滑りにくくする)という安全面と同様、防水面もしっかり考えて工事いたしますので、マンションの外部階段のシート貼りをお考えのときは、お気軽にヤマナミまでご相談くださいませ。