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ベランダの水はけが悪く階下に雨漏り|勾配を付け直し防水工事 大東市

2018.10.15

ベランダの水はけが悪く階下に雨漏り|勾配を付け直し防水工事 大東市
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木造2階建て住宅の天井からの雨漏りはベランダが原因?

大阪府大東市のK様からのご依頼です。

K様邸は木造2階建て築40年程度の住宅で、以前から1階の和室の天井からの雨漏りにお困りでした。

天井や壁には長年漏れていたとみられるシミができている状態でしたが、大雨だとポタポタ落ちる程の雨漏りがあったそうです。

和室のちょうど上は2階のベランダでした。

ベランダのひび割れを自分でセメント補修したが雨漏りが止まらない

K様自身もベランダが怪しいと思われ、見たところ、床にひび割れが見られたので、ご自身でセメントを使って補修されたそうです。

本来防水工事にセメントは使えません。なぜならセメントには水が染み込むからです。

表面に防水をする前の下地を整える際に使うならともかく、隙間を塞ぐのには向きません。

家自体の歪みで勾配が逆になり水はけが悪くなっていた

K様はその他にもベランダの水はけが悪い事にもお悩みでした。

弊社で調査を行うと、排水口と逆側に勾配が付いている事がわかりました。

おそらく木造住宅が年々歪んで、もともととは逆に傾いてしまい、水が流れにくくベランダに止まってしまっていると考えられます。

さらに、植木鉢などのものをたくさん置いてるのも水はけが悪くなる原因の一つと考えられました。

外壁にもひび割れと剥がれ部分があり雨漏り原因になっている可能性が

ベランダ床以外にも、ベランダ手摺壁外部や、周囲の外壁にひび割れや塗装が剥がれてきた部分があり、同様にご自身でセメントを塗られていましたが、再び剥がれている部分も多く見られました。

水はけ改善・防水やり替え・外壁補修を提案

以上の事から、次の工事をご提案し、お任せいただく事になりました。

・勾配が逆になったベランダ床の勾配を正しい向きに直す
・ひび割れ補修
・ウレタン塗膜防水工事
・ベランダ周囲の外壁の劣化部分の補修

基本情報

費用
約30万円 約8㎡
工期
約5日間 約7人工

施工内容

  1. ベランダ床に勾配をつける作業
  2. ひび割れ補修
  3. プライマー材の塗布
  4. ウレタン防水1層目塗布
  5. ウレタン防水2層目塗布
  6. トップコート材の塗布
  7. ひび割れ部周辺塗装剥がし
  8. 樹脂モルタルでひび割れ補修
  9. 補修部分の塗装

水はけの悪いベランダの防水工事と周囲の外壁補修の工程

I.ベランダ床に勾配をつける作業

ベランダの元の勾配は排水口と反対側に低くなっていたので、排水口の方に水が流れるように、左官処理を行いました。

工事をスムーズに行うため、既存のセメントは撤去しています。

Ⅱ.ひび割れ補修

ベランダの立ち上がり(内壁)部分のひび割れを防水前に補修しておきます。

ひび割れ部分に弾力のあるシーリング材を充填しておくことで、さらなるひび割れを防ぎ、塗膜防水を均等に行なうことができるようになります。

シーリング材はウレタン製のものを使い、ヒビ割れに充填した後は、コテで表面滑らかに整えます。

Ⅲ.ウレタン塗膜防水

防水は、床面だけではなく立ち上がり部分・手すりの天場(手すりの上の部分)まで行ないます。

1.プライマー材の塗布

防水材の接着を良くするプライマー(専用下塗り剤)を防水面に塗布します。

2.ウレタン防水1層目塗布

ベランダ床にウレタン防水材を均等に塗布します。

3.ウレタン防水2層目塗布

防水層に厚みをつけ、耐久性を高めるためにウレタン防水材を重ね塗りします。

4.トップコート材の塗布

防水層の表面を保護するトップコート剤を塗布します。

Ⅳ.ベランダ周りの外壁ひび割れ補修

ベランダ外壁を中心に、ひび割れ部分やセメント補修部分を補修塗装します。

1.ひび割れ部周辺塗装・セメント剥がし

ヒビ割れ部分中心に塗装を手で剥がします。水がしみこんでブヨブヨになっているので簡単に除去できました。

さらに、セメント補修されている部分のセメントも剥がします。

2.樹脂モルタルでひび割れ補修

ヒビ割れ部分に樹脂モルタルを擦り付ける感じで均一に塗りつける補修を行ないました。

外壁の塗装の層が薄かった場合カチオンフィラーの下地材で補修が可能でしたが、こちらの住宅では塗装に厚みがありましたので、表面を整えるには樹脂モルタルのほうが適していると判断しました。

3.補修部分の塗装

最後に表面を白色の微弾性フィラーで下塗りし、周囲の外壁と同じアイボリーのような色の水性シリコン樹脂(塗料)で上塗りし、作業は終了です。

工事後雨漏りが止まりベランダの水はけも良くなった

工事後、確認のためお電話をしたところ、K様は次のように仰っていました。

「それから何回も雨降ったけど雨漏りなくなりました!せっかくきれいになったので長持ちさせるためにベランダにできるだけ物を置かないようにします!」

ベランダの水はけが悪くなることには様々な原因がありますが、今回のように木造住宅の場合、柱や梁が歪んで勾配が逆になっているというケースもあります。

気付かずにただ、防水をやり替えてしまうと、結局水はけは改善せず、再び劣化してしまう原因となるでしょう。

ベランダの雨漏りや防水の劣化には思わぬ原因が潜んでいる可能性もありますので、独断で施工せず、1度プロに調査を依頼することがおすすめです。

 

大阪府大東市でベランダの水はけが悪くてお困りの時はヤマナミまでご相談ください!