施工事例
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屋上の排水口を修理して雨漏り解消|6つの改修ドレーン交換 大阪市北区のカラオケ店
2019.06.12
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天井から複数箇所の雨漏りがあり屋上の排水口が怪しい
今回は大阪市北区のカラオケ店様からのご依頼で、雨漏り原因となっていた排水口を修理した事例です。
建物は鉄骨鉄筋コンクリートの4階建てで、築年数は約50年でした。
以前から4階の天井6箇所から雨漏りがあり、おそらく屋上の排水口が原因と見られました。
しかし、付近の点検口を開けても、どこが漏れているのかわからず、何度か防水と排水口の補修を行なったそうです。
それでもなかなか雨漏りは止まらず、今回は防水専門の弊社にご依頼いただきました。
建物内部を貫通している排水管からの雨漏りが原因の可能性大
まず、現地にお伺いし、調査を行いました。雨漏り箇所付近の点検口から確認すると、奥の鉄部分が錆びて茶色くなっており、やはり、排水口付近からの雨漏りは間違いないと見られました。
通常、屋上排水は建物の内部を通らず、直接外壁につながりますが、この建物は、床を貫通し、屋根裏の内部を通って外につながっています。
排水管が破損すると、そのまま建物内部に水が入るので雨漏りしやすい構造と言えます。
以前の防水工事で雨漏りが止まらなかった理由として、使用した改修ドレーンが短くて不十分だった可能性が考えられました。
今回は改修ドレーンでの応急処置をご希望
本来は、排水管の位置を付け変え、排水システム自体を変える方が好ましいですが、足場も立てないといけないのでかなり高額な工事費用となります。
今回は、大掛かりな工事は行わず、改修ドレーンを使った簡単な工事で、ひとまず様子を見ることになりました。
屋上は、塩ビシート防水とポリマーセメント防水の2種類の防水が施されており、それぞれ排水口は3箇所ずつありました。
念のため屋上防水の状態も確認しましたが、特に問題はありませんでした。
建物内部を通っている部分全てをカバーできる長さのホース付きのドレーンを用意して工事を進めることになりました。
基本情報
- 費用
- 約15万円 屋上排水口部6箇所
- 工期
- 約3日間 約6人工
施工内容
- 既存ドレーン撤去
- 塩ビドレーン新設
- 養生
- プライマー材塗布
- ウレタン防水剤塗布
- トップコート剤塗布
- 既存ドレーン撤去
- 新しいドレーンのカット
- ドレーン新設
- プライマー材
- ポリマーセメント防水材塗布
- トップコート材塗布
屋上の2種類の排水口を3つずつ修理
屋上には塩ビシート防水とポリマーセメント防水の2種類の防水部分があり、それぞれ3箇所ずつの排水口を、防水の種類に合わせた改修ドレーンと工事方法で修理しました。
建物内部への漏水を防ぐため、貫通部分をカバーできる特注の50〜60cmのホースが付いたドレーンを用意しています。
工事は早朝など営業時間を避けて行いました。
塩ビシート防水部分の排水口工事
1.既存ドレーン撤去
もともと設置してあったドレーンを撤去します。継ぎ目にカッターで切り込みを入れ、剥がしてホースを抜き取ります。
やはり、ホースの長さは30〜40cmほどしかありませんでした。
2.塩ビ製ドレーン新設
新しく、50〜60cmのホースが付いた塩ビ製のドレーンを設置します。
ドレーンの裏面と床面を専用の接着剤で貼り合わせました。
3.養生
表面を防水する前に、周囲が汚れないように養生しました。
4.プライマー材塗布
防水の接着をよくするためのプライマー材を塗布しました。
5.ウレタン防水材塗布
表面には塩ビシート防水と相性のいいウレタン防水を施します。強度をつけるため、1度塗った後乾かして、2度塗りしました。
6.トップコート剤塗布
防水層の表面を保護するトップコート材を塗布しました。
ポリマーセメント防水部分の排水口工事
同時並行でポリマーセメント防水部分の工事も行います。
1.既存ドレーン撤去
こちらのドレーンもも周囲に切り込みを入れて撤去します。同じくホースは短いタイプでした。
2.新しいドレーンのカット
こちらに使うドレーンは鉛製で、もともと床面に接着する部分が四角いので、排水口周辺の溝に合わせて丸くカットしました。
3.ドレーン新設
排水口にホースを入れて、新しいドレーンを設置しました。裏面に接着剤代わりにウレタン防水材を塗布し、金づちで叩いて形をぴったり合わせています。
4.プライマー材
表面の防水を行う前に、プライマー材を塗布しました。こちらはポリマーセメント用のプライマー材を使用しています。
5.ポリマーセメント防水材塗布
表面にポリマーセメント防水材を塗布しました。こちらも二度塗りします。
6.トップコート材塗布
最後にトップコートを塗って作業は終了です。
屋上排水口のドレーン交換後雨漏りが止まった
今回は、雨漏り原因と思しき排水口のドレーンの交換を行い、工事後、お客様からは「雨漏りが止まりました!」とご報告いただきました。
築年数の古い建物では、屋上の排水管が建物内部を通る構造になっていることがしばしばあり、老朽化により雨漏りになりやすいです。
雨漏りが起きた場合、基本的には排水管の位置を変える工事を行うことがオススメです。
しかし、予算が限られている場合は、今回のようなドレーン交換を試すのも一つの手でしょう。
大阪市北区で屋上排水口の修理・雨漏り工事を依頼するならヤマナミまで