施工事例
works
破損した浴槽を防水補修して階下への水漏れを解消 大阪市都島区
2019.09.20
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before
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after
ハイツの4階の浴槽が割れて階下に水漏れしている
大阪市都島区のハイツ管理会社様からのご依頼で居室内の浴槽を防水補修した事例です。
ハイツ3階の浴室の天井からの雨漏りがあると入居者から連絡を受け、確認されたところ真上の4階の浴槽が破損しており、水漏れしていたそうです。
その後弊社にご連絡いただき、工事を行うことになりました。
建物は鉄骨5階建て、築30年以上で、浴室についてはシーリングなど簡単な補修は今までも行っていた様子でした。
浴槽は一般的なFRP製で、経年劣化によりもろくなり破損したようです。
現状は割れている部分を養生テープで補修して、できるだけ浴槽外に水を流すようにしていたようですが、水漏れは防げず、階下に漏れていました。
浴槽の割れた部分を塞いで表面に防水工事することをご提案
今回は、浴槽の割れた部分を専用のパテで塞いだあと、浴槽全体をFRP防水することをご提案しました。
入居者様がいる部屋でしたので、平日日中の外出中に工事を行うことになり、念のため貴重品は持って外出してもらうようにお願いしました。
また、工事を行う3日間、お風呂は使えないこともお伝えしています。
FRP防水工事は強いニオイがあるため、管理会社様に事前に周囲の入居者様にもご周知いただくようにお願いしました。
基本情報
- 費用
- 約18万円 浴槽約5㎡
- 工期
- 約3日間 約6人工
施工内容
- 居室内の養生
- 浴槽表面の研磨
- 浴室内の養生
- FRPパテ処理
- 隅部処理
- プライマー材塗布
- FRP防水
- FRP防水重ね塗り
- 表面の研磨
- トップコート材塗布
割れて漏水の原因になっていた浴槽の防水補修の工事内容
今回の工事の工程を紹介します。
1.居室内の養生
室内を通って作業するので、浴室までの床にシート養生を行いました。
2.浴槽表面の研磨
浴槽の表面を研磨処理します。
研磨といっても磨くのではなく、紙やすりやサンダーなどで細かい傷をつけて、防水の接着性を高めます。
ツルツルのままだど、新しく防水しても剥がれやすいからです。
3.浴室内の養生
浴室内のタイル面や蛇口など浴槽以外の部分が汚れないように、養生を行います。
4.FRPパテ処理
浴槽の割れた部分にFRPパテ処理を行い塞ぎました。
5.隅部処理
FRP防水を行うにあたり、隅部分にシーリング処理を行いました。
目地の開きを埋めるだけでなく、角をなくしてなだらかにしておくことでFRPの接着を良くするためです。
6.プライマー材塗布
防水の接着を良くするために、プライマー材と呼ばれる下地材を塗布しました。
7.FRP防水ガラスマット貼り
浴槽の表面にFRP防水層を形成します。
ガラス繊維のマットにFRP樹脂を染み込ませ貼り付けていきました。
小さな浴槽にフィットするようにマットをカットして、表面がなだらかになるように貼り付けていきます。
中に気泡が入ると劣化しやすくなるので専用のローラーで脱泡処理を行いました。
FRPは先述の通り非常に強いニオイがあり、長時間吸い込むと有害ですので、防毒マスクをつけ、換気を行い、適宜休憩を挟みながら作業を行いました。
8.FRP防水材重ね塗り
防水の強度を高めるため、FRP樹脂を重ね塗りします。
9.表面の平滑処理
工事でできた浴槽表面の凸凹をなくすために、ヤスリやサンダーで削って平滑にします。
10.トップコート材塗布
防水表面を保護するためのトップコート材を塗布して工事は完了です。
防水工事後は階下の浴室への水漏れがなくなった
工事後の浴槽を見た入居者様は「思ったよりしっかり工事してもらえてよかったです」とお喜びでした。
また、後日、水漏れが止まったとのご報告をいただいたほか、同様の水漏れでお困りのほかの居室の浴槽工事も行うことになりました。
築30年を超えるアパートやハイツなどの浴槽は、経年劣化で割れて階下に水漏れすることがしばしばあります。
そういった際は、放置せず早めに補修されることがおすすめです。