施工事例
works
店舗内壁の雨漏り原因となっていた路地の防水工事 大阪市都島区
2022.07.11
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1階店舗の基礎付近の内壁に雨漏り
「マンション1階に入っている店舗の内壁から雨漏りしているので一度見に来てもらえませんか?」
大阪市都島区のマンションオーナー様からご依頼があり、現地調査にお伺いしました。
マンションは鉄骨7階建て、築20年程度で、1階店舗部分は今まで補修をしたことがなかったそうです。
店舗スペースを借りてた人が出て行ったタイミングで、内部調査して雨漏りがあることが発覚し、ひどい部分では水たまりが出来るほどでした。
雨漏りしていたのは床から30cmほどの高さの部分で、おそらく基礎との境界部分です。
クロスも痛んでいたのでテナント募集のために内装もリフォームしないといけない状態でした
外からの浸水を止めるため外壁基礎付近と路地の防水工事を提案
内壁の汚損もありましたが、まずは、外壁からの浸水を止めないと雨漏りし続けますので、外部の調査も行いました。
見たところ、建物周囲の路地のコンクリート床面にクラックがあったほか、外壁パネルと基礎部分の取り合い部分(境界)のシーリングも傷んでいました。
このマンションの1階部分は建物内部が低くなっている構造で、基礎が地中に埋まっており、外壁パネルの境界までの高さが10cmほどしかありません。
通常は30cmほどの高さがあるところ、10cmだと、施工しづらく新築の時にシーリングが不十分だった可能性がありました。
また、跳ね上がった雨が当たりやすく、それも劣化の原因となっていた可能性も大きいです。
クラックと取り合い部分のシーリングを行い、コンクリート打ちっぱなしで浸水の原因となりやすい路地の床面を、ウレタン防水することをご提案しました。
近隣の敷地との境界について確認・連絡してから工事開始
路地の工事を行うに際して、近隣の敷地との境界は非常に重要な問題です。
溝や塀、段差などでしっかりと区切られている場合はともかく、地続きになっている場合は、どこまでが施主様の土地であるかしっかり確認しておく必要があります。
今回、左隣は別のマンションで境界に段差があり、裏側は塀があったので境界がはっきりしていました。
しかし、右隣は住宅で、路地を共有している状態でした。
実際の敷地の境界は中央部分と考えられますが、地続きのコンクリート面を半分だけ防水しても、残りの面から水が染み込むので意味がありません。
事前に、隣の家の人に許可をとって路地全面に防水工事を行えることになりました。
基本情報
- 費用
- 約15万円 約40㎡
- 工期
- 約3日間 約6人工
施工内容
- 路地の清掃
- プライマー材の塗布
- 外壁クラック処理
- 外壁・基礎取り合い部分シーリング
- ウレタン防水材塗布(2層)
- トップコート材塗布
基礎付近のシーリングと路地のウレタン防水工事の工程
今回の工事の工程を紹介します。
1.路地の清掃
最初に工事を行う路地の清掃を行いました。
1階の路地は、屋上やベランダに比べて、泥などのゴミが溜まりやすく、残っていると防水の接着が悪くなるほか、表面が凸凹になる原因になってしまいます。
溝の泥や、排水溝の泥を丁寧に取り除き、細かいチリはブロワーで吹き飛ばしたり、掃き掃除したりしました。
2.プライマー材の塗布
防水の接着を良くする、プライマー材を施工面全体に塗布しました。
3.基礎・路地床のクラック処理
基礎部分や路地にできたクラックをウレタン製のシーリング材でシーリングしました。
貫通していると見られる大きなクラックから、細かいひび割れレベルのものまで、念入りに作業しています。
4.外壁・基礎取り合い部分シーリング
外壁と基礎の取り合い(境界)部分にシーリングを行います。
先述の通り、低い位置なので寝そべって作業を行い、きちんと接着されているか確認しながら作業を行いました。
5.ウレタン防水材塗布(2層)
ウレタン防水材を塗布します。ローラーを使って均一になるように注意しながら作業を行いました。
溝など細かい部分は刷毛を使って作業します。
防水層に厚みをつけて強度を出すために重ね塗りしました。
6.トップコート材塗布
最後に防水層の表面を保護するためのトップコート材を塗布しました。
防水工事後内壁への雨漏りが止まった
オーナー様は兵庫県在住で、工事期間中大阪まで出向けないとのことでしたので立会いなしで、後ほどメールでお送りした写真で確認いただきました。
「これで大丈夫そうですね!」とご返答をいただき、後日雨漏り状況の確認のご連絡を差し上げたところ、雨漏りは止まったとのことでした。
また、内部の防水とクロス張替えなどもご依頼いただくことになりました。
大阪市都島区で店舗内壁の雨漏りにお困りでしたらヤマナミにご相談ください