施工事例
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厨房の床防水やり替え工事|油分に強く剥がれにくい防水に 兵庫県尼崎市のお弁当屋さん
2019.12.26
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厨房の床が何度塗り直しても剥がれてきて困っている
兵庫県尼崎市のお弁当屋さんからのご依頼で厨房の塗り床防水やり替えを行なった事例です。
これまでも傷んできた防水に、ご自身で防水工事を行なったり、業者に頼んだりして補修をしてきたそうですが、何度行なってもすぐ剥がれてくるとのことで「一度防水のプロにたのんでみよう」と弊社にご連絡くださったそうです。
現地にお伺いして、調べてみると、既存の防水は熱や油分などに耐性がないウレタンのような素材で、すぐ剥がれてしまうのも仕方のない状態でした。
さらに、このような飲食店の厨房の床は、油分がついたまま補修工事していた場合、再び剥がれる可能性が非常に高くなります。
今回は、既存防水と厨房の油汚れを取り除いてから、厨房の塗り床に適したエポキシ樹脂の塗り床防水材を使用して工事を行うことをご提案しました。
厨房機器を動かすことが難しいので、機器の下はそのままでも良いとのことでした。
また、工事にあたり、このお弁当屋さんはショッピングモールの一角にあるため、営業時間外の夜21時以降に作業を行う他、工事が終わるまでは店舗の正面を養生で覆ってほしいというモール側からの指示もありました。
基本情報
- 費用
- 約20万円 約10㎡
- 工期
- 約2日間 約6人工
施工内容
- 養生
- 既存防水捲り
- 下地調整
- プライマー材塗布
- 塗り床防水材塗布
- 養生解体
厨房の床防水やり替え工事の作業内容
今回の工事の内容を紹介します。
1.養生
まずは、店舗の養生を行いました。正面全体を覆うように、白いシートを設置します。
天井はビスで取り付け、床は両面テープで固定しました。
2.既存防水捲り
ボロボロになっている既存防水を取り除く作業を行います。
手とスクレーパーで捲れるところはすべて捲り、取れないところは無理に取らずにとどめおきました。
また、捲った下に油分が溜まっていたので、出来るだけ取り除くようにしました。
のちに下地調整を行うとはいえ、油分が混ざると防水の接着性が弱まり、防水の強度が下がるからです。
3.下地調整
防水を部分的に捲ってガタガタになった厨房床を下地調整しました。
下地調整には平坦にするだけでなく、以前の防水の成分の影響を断ち切る絶縁の働きもあります。
水性エポキシの下地調整材を使用し、表面がなだらかにになるよう塗布しました。
4.プライマー材塗布
下塗りとして防水の接着性をたかめるプライマー材を塗布しました。
5.塗り床防水材塗布
無溶剤型2液タイプのエポキシ樹脂の塗り床防水材を塗布しました。
色は厨房でよく使われる薄いグレーを選んでいます。
6.養生解体
最後に店舗を覆っていた養生を解体して作業は完了です。
厨房床が以前よりも丈夫な防水になってよかった
工事後、お弁当屋さんは「キレイになったし、前よりしっかりしてる防水にしてもらってよかった」とお喜びでした。
厨房の床防水は、使い方によっては長持ちしますが、やはり厨房で使う熱湯や油の影響を受けやすく、傷んでしまうことがあります。
替え時に悩まれる場合は、2〜3年で表面がすり減ってきたタイミングで、早めに塗り重ねることで、深刻な破損を防ぎ、長持ちさせられる可能性があります。
厨房の防水は、その場所に合っている防水材・工事が必要なので、専門業者に依頼されることがおすすめです。