施工事例
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築20年のタイミングでベランダ防水を補修|塩ビシート重ね貼り 大阪府八尾市
2020.01.22
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築20年の区切りで家全体を点検補修|ベランダの防水も見てほしい
大阪府八尾市のM様邸の防水工事事例です。
M様邸は築20年の木造2階建住宅で、建ててから20年という区切りということで家全体の点検と補修をされているところでした。
外壁の塗り替えを行なっている際に業者さんから、そろそろベランダ防水も替え時と聞いて、業者さん経由で弊社にご依頼をいただきました。
早速現地にお伺いし、ベランダ防水を拝見したところ、既存の防水(塩ビシート防水・機械固定工法)がしっかりしており、目立った破損はない状態でした。
点検の結果に加えて、一般的には20年ほどで交換補強すること、大きな破損がなくても定期的にメンテナンスしておくと、家内部まで雨漏りするような大きな劣化を防ぐ事ができるとお伝えしました。
M様はせっかくだからこのタイミングで工事したいとご希望で、以前と同じ塩ビシートで仕上げてほしいとの事でした。
FRPやウレタンもご提案しましたが、塩ビを希望され、元の状態も良かったので、重ね貼り工法で対応することになりました。
工事にあたって、外壁工事の足場を使わせてもらえることになりました。
基本情報
- 費用
- 約25万円 約13㎡
- 工期
- 約4日間 約8人工
施工内容
- 清掃
- 排水周りのシート貼り
- 床面へのボンド塗布
- 塩ビシートへのボンド塗布
- 床部シート貼り
- 立ち上げ部シート貼り
- シートジョイント部の熱溶着
- コーナーパッチシート貼り
- コーナーパッチシール処理
- シート端部
ベランダの塩ビシート防水(重ね貼り工法)の工事内容
今回の工事の内容を紹介します。
1.清掃
ベランダの泥汚れなどを一旦きれいに掃除します。
工事ではボンドでシートを貼りつけるので汚れが残っていると接着が悪くなるからです。
2.排水周りのシート貼り
まずはベランダのなかで一番低い位置にある排水口周りのシート貼りを行ないました。
排水口内部のドレーンもしっかりしていたので、改修ドレーンなどは入れずそのままで工事を行います。
排水口の周りに沿ってシートを使用することにして、シートを排水溝の形に合わせて丸くカット専用のボンドで貼り付けました。
3.床面へのボンド塗布
防水用の塩ビシートを貼り付けるにあたって、まず床面に塩ビ用のボンドを塗布します。
凹凸のできるヘラで均等に塗りつけました。
4.塩ビシートへのボンド塗布
床面だけではなく、塩ビシートそのものにも同じようにボンドを塗布しました。
5.床部シート貼り
ボンドを塗った面同士を貼り合わせます。
上からローラーで力をかけ、浮きがないように密着させました。
6.立ち上げ部シート貼り
壁の根元の立ち上げ部分にも同様にシートを貼り付けます。
7.シートジョイント部の熱溶着
ここまでの工程で、古いシートに新しいシートを貼り付ける広い部分は、ボンドを使用しましたが、新しいシート同士が折り重なり、刷毛が入りにくいスミや角は熱風で溶かして接着する「溶着」という工法でシートを貼り付けます。
8.コーナーパッチシート貼り
立ち上がりの角の部分は、コーナーパッチと呼ばれる専用の立体的なシートを溶着で貼り付けます。
コーナーパッチは角の形に合わせて複数の種類を使用しました。
9.コーナーパッチシール処理
コーナーパッチの周囲を塩ビ製ののシール材でシーリングし、段差や隙間を埋めました。
10.シート端部のシール処理
シートの端の立ち上がり部分は補修のしやすい変性シリコンでシーリングを行いました。
希望通り塩ビシートでベランダ防水の補修が完了
工事を終えM様は「希望通り塩ビできれいにしてもらえてよかったです」とお喜びでした。
この事例のように、一般的な耐用年数がきても劣化が少ない防水の場合、やり替えるのはもったいないと思われる方は少なくないですよね。
とはいえ、内部で破損があったり、素人では見つけられない欠陥が存在することもありますので、少なくとも15〜20年に一度はプロに点検を依頼し、適切な処置を行うことが大切です。
余談ですが、塩ビシートの重ね貼りは2層までが限界と言われています。2回目以降の補修では、既存のシートを捲って再び塩ビシートを貼るか、別の防水をすることになります。
今回の工事に関して、「どうせ捲らなければならないなら今でもいいのでは…?」と思われるかもしれませんが、まとめて捲る方が安くつきますので、劣化が少ない場合の1度目の補修は重ね工法がおすすめなのです。
大阪府八尾市でベランダの塩ビシート防水の点検や補修について相談するならヤマナミまで