施工事例
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エレベーターピットの防水工事|雨が多いと10cmも水が溜まる 大阪府吹田市マンション
2020.03.30
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雨が降るとエレベーターピット内に水が溜まるので防水工事をしたい
大阪府吹田市のマンションのオーナー様からのご依頼でエレベーターピット(EVピット)内の防水工事を行なった事例です。
マンションはRC造りの7階建てで、築25年ほど。
毎月の定期点検で水が溜まっていることが発覚し、当初は様子を見ることになったそうですが、毎月き3cm程度、多い時で10cmほどの水が溜まっており、そろそろ工事をしたいと、弊社にご連絡くださりました。
調査当日も、3cmほど水が溜まっていました。
地上の外壁もところどころ傷んでおり、地上部分からの雨水侵入も考えられました.
しかし、一番浸水が疑われるのはピット床の隅部分でした。
というのも、地上の外壁からの浸水の場合、ピット内の壁に漏水があったり濡れていたりするものですが、今回は痕跡がなかったからからです。
そこで、今回はひとまずピット内の止水・防水処理をお勧めし、工事に至りました。
基本情報
- 費用
- 約35万円 約15㎡
- 工期
- 約4日間 約10人工
施工内容
- ピット内の水分除去
- 止水セメント処理
- プライマー材塗布
- EVピット用防水材塗布
- トップコート材塗布
水が溜まっていたEVピット内の防水工事の工程
工事の工程を紹介します。
1.ピット内の水分除去
EVピット内には排水口がないので、溜まった水を除去します。
水が大量の場合はポンプで吸い上げる必要がありますが、3cm程度だったので、雑巾やスポンジを使って手作業でバケツに水を集めました。
あらかた水を取った後は、ヒートガンと呼ばれる溶接などに使う熱風が出る機材で、ピットの壁を乾燥させました。
表面が濡れていると工事がしにくいからです。
このとき、乾燥させてもすぐ濡れてくるところは漏水の原因となっていると考えられますので、注意深く観察しながら作業を行いました。
2.止水セメント処理
このEVピットでは床の隅部分と、EV機材の土台付近からの漏水が疑われましたので、床面全体に止水セメント処理を行いました。
止水セメントは、セメントに似た質感でありながら水を通さない特殊な素材で、このように防水性が求められる現場での補修工事に使われます。
固まるまで1日おいておきます。(写真は翌日)
3.プライマー材塗布
防水材を塗布するEVピット内前面にプライマー材を塗りました。
プライマー材を塗っておくことで、防水材の接着がよくなり耐久性を高められます。
4.EVピット用防水材塗布
ピット内に専用の防水材を塗布します。
屋上や外壁に使う防水は、表面からの浸水を防ぐのみですが、この防水材は裏側、つまり壁の内側から滲み出てくる水も防ぐことができます。
厚みをつけ、強度を高めるため2度塗りしました。
5.トップコート材塗布
最後に表面を保護するトップコート材を塗布して作業は完了です。
工事後はエレベーターピット内の水漏れが止まった
工事にあたり、オーナー様は開始時に立会われて、終了後は写真でご確認いただきました。
その後、毎月の点検で水が溜まらなくなったとご報告いただきました。
この事例のように、弊社ではEVピット内の防水工事にお困りのお客様から、しばしばご依頼をいただきます。
というのも、エレベーターのこととはいえ、エレベーター会社さんは防水補修までサポートできるところが少なく、紹介もなかなかないという事情があるようです。
ただ、エレベーターは安全性が重視される場所なので、自分で補修しようとはせず、できるだけ早めに専門業者に工事を依頼されることがおすすめです。