施工事例
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屋上の雨漏り調査と防水工事|セットバック建築ビルの外壁老朽化が原因 大阪府岸和田市

2020.04.30

屋上の雨漏り調査と防水工事|セットバック建築ビルの外壁老朽化が原因 大阪府岸和田市
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築25年3階建てのセットバック建築ビル屋上から雨漏りして困っている

大阪府岸和田市のHビル様で雨漏り調査と防水補修を行なった事例です。

Hビルは3階建てのRC造で築25年程度。建ててから一度も改修工事は行なっていなかったそうです。

業務は1階で行うことがほとんどで、3階には滅多に上がることがなかったそうですが、ある時見にいくと、壁に派手な雨漏りの跡があり、以後も観察していると雨漏りが続いているようで、補修工事を決められました。

ご依頼を受け、早速現地にお伺いし、雨漏り原因と思しき屋上を拝見しました。

ビルは周囲の日当たりを確保するために傾斜をつけたセットバック建築と呼ばれる形状になっており、屋上の外壁も傾斜がありました。

調査をしたところ、この外壁の内外にクラックが発生しており、特に立ち上がり付近はモルタルが剥がれてきていました。

壁や床は、アスファルト防水の上にモルタルが塗られていて、むき出しの状態でしたのでそこから水が入って傷んでいたようです。

本来は全体的な防水やり替えが必要な状況でしたが、予算の関係上、壁と壁付近の床のみ応急処置的な工事だけ行うことになりました。

部分的な防水なので100パーセントの対策にはならないことはご了承いただいています。

基本情報

費用
約25万円
工期
約4日間 約6人工

施工内容

  1. 外壁劣化部分のはつり
  2. 下地調整
  3. プライマー材塗布
  4. ウレタン防水
  5. ウレタン防水2層目
  6. トップコート材塗布
  7. 屋上内壁クラックシール処理
  8. 屋上外壁クラックシール処理

セットバック建築ビル屋上の部分的な防水補修工事の内容 

今回の工事の内容を紹介します。 

1.外壁劣化部分のはつり

まずは、外壁の立ち上がりの割れた部分をはつり作業(叩き割って撤去する作業)します。

横7mくらいの壁の根元付近がだいたい浮いてきていたので、縦横にはつり機と呼ばれる工具で割れ目を入れて撤去しました。

写真で下に見えているのが黒い部分がアスファルト防水です。

まだ丈夫な部分まではつって崩してしまわないように慎重に作業を行いました。

廃材はエレベーターで運搬し、周辺は養生してゴミ落とさないように気をつけました。 

2.下地調整 

はつった後の壁を、カチオンフィラー下地調整材という補修材で平坦に整えました。 

3.プライマー材塗布 

立ち上がりと、周辺の床などの防水箇所にプライマー材と呼ばれる防水の接着をよくする下地材を塗布しました。

4.ウレタン防水材塗布 

ウレタン防水材を塗布します。

ローラーや刷毛で均一に塗り、立ち上がりは垂れないように床部分に比べ硬めの液を使いました。

5.ウレタン防水材2層目塗布

防水に厚みをつけて強度を高めるために2層塗りをしました。

6.トップコート材塗布

防水の表面を保護するトップコート材を塗布しました。

7.屋上内壁クラックシール処理 

内壁クラックをシール処理して補修します。 

変成シリコンのシーリング材を使って2〜3箇所のクラックを補修しました。

8.外壁クラックシール処理 

外壁クラックもシーリング処理しました。

ずれてるところもありましたがだいたい内壁と一致しているので貫通している模様。 

補修材を注入する方法が適していますが、貫通している場合入りが悪く、それでもきちんとやるなら足場を組む必要があり費用が高額になることをお伝えすると、お客様は他の方法にしてくださいとご希望されました。 

そこで、目立たない透明シリコンのシーリング材で、クラック部分を塞ぐにとどめました。

工事後屋上からの雨漏りが止まった

工事を行なった後日、「雨が降っても大丈夫でした」と雨漏りが止まったというご報告をいただきました。

この事例のように、セットバック建築は構造が複雑で、一度劣化が進むと雨漏りを起こしやすいです。 

施工時点で問題があることもありますし、補修のやり方に失敗して劣化が進んでしまうこともあり、工事は慎重に行う必要があると言えます。 

定期的に防水の点検を行い、クラックや雨漏りがある場合は早急に補修を行いましょう。

 

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