施工事例
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破損した排水管の修復とバルコニー塗膜防水で漏水を修繕した事例 大阪市東成区

2020.09.24

破損した排水管の修復とバルコニー塗膜防水で漏水を修繕した事例 大阪市東成区
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今回の事例は、大阪市東成区の一般家庭の方からのご依頼です。漏水を修繕するためにバルコニーの防水塗装工事と排水管の改修工事を行いました。

天井内部で排水管の老朽化による漏水を発見

施工前に一度現地を確認したところ、溝部はコンクリート露出で一部の床は塗膜処理が施されていました。状態としては、溝の一部が破損しており、全体的にガサガサしている状態です。
水が流れ込む溝がガサガサしていると、洗浄しにくく清潔な状態を保つことが難しいです。
今回は破損部の補修や下地調整処理を施し、エポキシ樹脂系の塗り床防水を施すことで、お客様が溝を洗浄しやすくなるように工事しました。

1階の天井部2箇所に漏水があったという事で、一度現地を確認しました。

漏水があったのはキッチンの天井で、その上はバルコニーがあります。バルコニーには劣化が見られ、クラックも多くありました。

ですので、2階バルコニーへのウレタン塗膜防水と、排水管内破損対策として、ロングジャバラホースの改修ドレーン(特注3m)を取り付けました。

しかし、工事開始後、改修用のドレーンの取り付けがうまくいきませんでした。天井材を剥がして配管を確認したところ、配管は鉄管と塩ビ管が接続されたタイプの物が設置されていました。調べてみると、鉄管のカーブ部分が朽ちており穴が開いていました。

これによって、2階のバルコニーから排水された雨水などがこの穴から漏れ出たことや、バルコニーのクラックから侵入した雨水が漏水の原因と判明しました。

排水管破損部分を切断し、ジャバラホースを差し込み、その周囲を防水テープにて処理いたしました。

また、外部へ別の塩ビ配管があったため、そこへの差し込みも確認して接着いたしました。その後バルコニー部への下地処理やウレタン塗膜防水を施しました。

防水完了後、3週間程漏水の確認をしたところ、漏水は完全に無くなましたので天井復旧処理を施しました。

基本情報

費用
約30万円 約8㎡ 築約50年
工期
約5日間 約10人工

施工内容

  1. 現状確認
  2. 配管切断
  3. 排水廻り斫り処理
  4. 下地調整処理
  5. ロングジャバラホース取り付け
  6. 改修ドレーンロングジャバラホース取り付け
  7. ホース廻り防水テープ貼り
  8. 改修ドレーン廻りシーリング
  9. ジャバラホース確認
  10. 外部配管取り付け
  11. バルコニープライマー材塗布
  12. バルコニー防水材2層目塗布
  13. バルコニートップコート材塗布
  14. 天井復旧

排水管の修復とバルコニーのウレタン樹脂防水工事の作業内容

それでは、今回の作業内容を紹介します。

  1. 現状確認

    今回の漏水の原因を確認したところ、

    ・排水管の老朽化による破損

    ・バルコニーのクラックからの浸水

    の2つがありました。

    築50年の木造建築の住宅でしたので、経年劣化による老朽化が主な原因でした。

  2. 排水廻り斫り処理

    バルコニーの排水口を広げるために斫り(ハツリ)処理を行いました。

    斫りとは、ノミやハンマーなどでコンクリートを砕いたり削ることです。

    今回は斫り機を使って、他の部分を痛めないように排水溝を広げる作業を行いました。

    排水溝を広げるのは、改修ドレーンホースを後で設置するためです。

  3. 配管切断

    のこぎりとグラインダーを使用して、老朽化していた排水管を切断します。

    中では鉄管と塩ビ管がつながっていました。鉄管を切断するときには火花が飛ぶので、燃えないよう防炎シートを敷いて慎重に作業を行いました。

  4. 下地調整処理

    バルコニーに下地調整処理を施します。

    クラック(ひび割れ)が多かったので、下地調整材でバルコニーを一気に固めました。

  5. ロングジャバラホース取り付け

    特注の3mのホースを排水管の中に伸ばしていきます。

  6. 改修ドレーンロングジャバラホース取り付け

    排水管の切断部分を、改修ドレーンが通るように手で繋げました。

  7. ホース廻り防水テープ貼り

    切断部分から水が漏れないように、念のためホースの周りを防水テープで保護。

  8. 改修ドレーン廻りシーリング

    バルコニーの周りにシーリング処理を行います。

    鉛にホースを付けているので、多少の段差ができてしまいます。

    その段差をなくすようにシーリング材を塗り、周りには補強クロスを貼りました。

  9. ジャバラホース確認

    ホースが最後に出てくるところを確認するために、縦管を外しました。

  10. 外部配管取り付け

    ホースが、最後まで出ていることを確認して、外部の配管を取り付けました。

  11. バルコニープライマー材塗布

    バルコニーの防水工事では、最初に下地調整材の上にプライマー材を塗ります。

    プライマー材は下地調整材と防水材を接着する効果があります。

  12. バルコニー防水材1層目・2層目塗布

    防水材の1層目、2層目を塗りました。

    ウレタン樹脂の塗料を使用しています。

    写真は1層目を塗った後に、2層目を塗っているところです。

  13. バルコニートップコート材塗布

    ウレタン樹脂を保護するために、トップコート材を塗布しました。

    トップコート材は仕上げの塗料で、見た目に関わります。ムラがないよう、より丁寧に塗布しました。

  14. 天井復旧

    天井復旧の前に、排水管とバルコニーの工事が完了してから、3週間ほど漏水が無いことを確認しました。

    万が一、漏水があったときに対応が必要になるためです。

    結果として、3週間経っても漏水はありませんでしたので、ベニヤ板で天井を塞ぎました。

    これで作業は完了です。

    漏水や雨漏りのお困りの方はヤマナミにご相談ください

    工事完了後、漏水がなくなったということで、お客様にはご満足していただけました。

    今回のように天井裏など、内部で配管が傷んでいると、漏水の原因がわかりにくいことがあります。

    例えば、塩ビ素材の場合、20年くらいで朽ちてきます。状況にもよりますが、こちらの事例では、鉄管でサビやすかったということも考えられます。

    築年数が経っている住宅で、内部の排水管が心配な時は早めに業者に相談することをおすすめします。

    ヤマナミでは雨漏りや漏水などの防水工事を専門にしておりますので、防水に関するお悩みがある方はヤマナミまでご連絡ください!