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陸屋根からの雨漏りを防水通気シート工法で修理した事例 | 大阪市住吉区

2021.05.11

陸屋根からの雨漏りを防水通気シート工法で修理した事例 | 大阪市住吉区
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大阪市住吉区の2階建て住宅に住む方から、以前より雨漏りが止まらないというご相談をいただき、現場を見に行きました。

天井から水が垂れてきているとのことで、その上にある陸(りく)屋根を調査。

陸屋根はゴムシート防水とアスファルト防水が施されていましたが、ゴムシート防水層はジョイント部に剥がれや浮きがあり、防水層として全く機能していない状態でした。

またアスファルト防水層は、水が浸入している影響か下地のモルタルがボロボロになっていました。

症状から全面的な防水層の張り替えが必要と判断し、ウレタン防水通気シート工法を提案し、工事に至りました。


基本情報

費用
約45万円 築約30年
工期
約1週間 約15人工

施工内容

  1. 既存アスファルト防水層捲り
  2. 既存ゴムシート防水層捲り
  3. 既存アスファルト防水部プライマー材塗布
  4. 既存ゴムシート防水部プライマー材塗布
  5. 通気シート貼り
  6. ドレーンの取り付け
  7. 笠木取り合い部シーリング
  8. 立上げ部等補強クロス貼りおよびウレタン防水材塗布
  9. ウレタン防水材塗布
  10. トップ材塗布

陸屋根にウレタン防水通気シート工法を実施した作業内容

それでは、今回の作業内容を紹介いたします。

  1. 既存アスファルト防水層捲り

    まずは既存防水層をすべて捲っていきます。

    スクレーパーやカッターなどの工具を使って作業を行いました。

     

    写真を見るとボロボロになっているのがわかるかと思います。長年雨水が浸入し続けた結果このような状態になったのだと思われます。

    全面防水層を新しくするため、ボロボロになった防水材を取り除いて、搬出しました。

  2. 既存ゴムシート防水層捲り

    続いてゴムシート防水層を捲ります。

    この工法はゴムシートの端を5cmほど重ねて防水するものです。

    しかし、ところどころゴムシートが剥がれたり、浮いたりして、防水層としてまったく機能していない状態でした。

  3. プライマー材塗布

    防水層をすべて撤去したあと、プライマー材を塗装します。

    プライマー材には、下地と通気シートを接着する役割があります。

     

    アスファルト防水部分はアスファルト系のプライマー材を使用。

    ゴムシート部分も同様に下地にあったプライマー材を塗布しました

     

  4. 通気シート貼り

    プライマー材の塗装後、隙間がないよう全体に通気シートを貼っていきます。

    シートの横幅は1mくらいありますが、端5cmくらいを重ねて専用のテープで固定しました。

     

    隙間がないように貼らないと上手く通気しないので、丁寧に行います。

    通気シートを貼る際に、あわせて通気口も設置しました。

  5. ドレーンの取り付け

    続いて、排水口にドレーンを取り付けます。

    排水口に差し込んで、隙間がないように周囲をメッシュクロスで固定しました。

     

  6. 笠木取り合い部シーリング

    通気シートとドレーンを取り付けたら、笠木の取り合い部にあるシーリングを打ち替える作業も行っています。

    このシーリングも劣化していて隙間があり、外側のシーリングも風化してなくなっていたので、雨漏りにつながっている可能性がありました。

     

    打ち替えはブリッジ工法で行いました。

    シーリング部分を周囲より高く盛り上げるブリッジ工法は、接着面をジョイントの境界ではなく、笠木の天板にすることで水が溜まりにくく、劣化を防ぐ効果があります。

    詳しくは過去に別の記事で解説しているので、以下の記事をご確認ください。

    3階の窓付近からの雨漏りを屋上の笠木シーリングと床防水で解消 堺市

     

  7. 立上げ部等補強クロス貼りおよびウレタン防水材塗布

    続いてゴムシート防水とアスファルト防水の境目の段になっている部分に、補強クロスを貼ってウレタン防水材を塗布します。

    粘度がある固めの材料だったため、仕上げがキレイになるよう塗料が垂れてしまったところをしっかり平らにならしました。

     

  8. ウレタン防水材塗布

    段差部分の防水材を塗装し終えたら、屋根全体にローラーとハケでウレタン防水材を塗布します。

    塗料に厚みがあるため、凹凸(おうとつ)ができないよう塗料を全体にならしていきました。

     

    ちなみに防水材の塗布は2回実施しています。

  9. トップ材塗布

    防水材を塗り、乾いたら最後にトップ材を塗装します。トップ材は薄く伸ばすように塗っていきます。

    お客様が所有している建物が他にあり、緑の塗装で統一されていたため、同じような色のトップ材を使用しました。

     

    以上で作業は完了です。

     

    まとめ

    工事後、何日か様子を見ていただきましたが、雨漏りは止まったとのことでした。また膨れや剥がれも無くなったということでお客様も安心されていました。

     

    防水層は見た目がキレイでも実際に調査すると、今回のゴムシート防水のように隙間ができて機能していないことがあります。

    ですので素人が見た目で判断するのはやめて、しっかりと業者に調査してもらうことをおすすめします。

    ヤマナミでは陸屋根など屋根の状態に合わせて防水工事を実施しています。大阪市住吉区で雨漏りにお困りの方はヤマナミまでご相談ください!