施工事例
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棟屋のタンクの破損を補修して防水塗装 | 羽曳野市・築40年のマンション
2021.06.28
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大阪府羽曳野市で、マンションを管理しているオーナー様より、ご連絡がありました。
「築40年の、4階建てのマンションを所有しています。棟屋に使っていないタンクがあるのですが、撤去するにもお金がかかるので、補修や防水をして維持したいです」という旨のご相談でした。
さっそく、マンションにうかがいタンクの状態を確認。
築40年のマンションということで、それなりの経年劣化が見られました。
こちらはタンクがのっているコンクリートの土台(架台)です。
大きなひび割れが確認できました。
タンクのふたの付け根も、割れてしまっています。
台風などの強風にあおられた場合に、ふたが外れて飛んでいってしまう可能性があるので、他の部分とあわせて補修することを提案しました。
基本情報
- 費用
- 約18万円
- 工期
- 約4日間 約6人工
施工内容
- タンク破損・劣化部の補修
- タンク土台のウレタン防水
- タンクふたのFRP防水
- タンク本体のウレタン防水
棟屋タンクの補修・防水工事の施工内容
それでは、今回の補修および防水工事の施工内容を、説明します。
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タンク破損・劣化部の補修
まずは、タンクの破損部分・劣化部分の補修を行いました。
こちらは、タンクの側面にあいた穴を、パテを使い補修した様子です。
割れていたタンクのふたの付け根も、同じくパテで補修しています。
大きなひび割れが目立ったタンクの土台は、樹脂モルタルで埋めて補修しました。
後に塗るプライマーが浮かないように、モルタルは綺麗に馴染ませます。
タンクの取り合い部(部材どおしが接触している部分)には、シーリングを施しました。
取り合い部は隙間ができやすく、その隙間から雨水が浸入すると、水漏れの原因となるためです。
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タンク土台のウレタン防水
タンクの破損部・劣化部の補修が完了したら、タンク土台の防水工程に進みます。
こちらは、プライマーを塗って乾いた後に、ウレタンの防水材を塗った様子です。
この層を塗り終えたら、同じ防水材をもう1度重ねて塗ります(2度塗り)。
ウレタンのトップ材を、塗布した様子です。
タンク土台の防水塗装が、仕上がりました。
土台の1番下の取り合い部から、外側へ約10cm余裕をもって塗料を塗っています。
取り合い部ぎりぎりで防水層が終わるよりも、“逃がし”があるほうが、経年劣化の発生をおさえられるからです。
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タンクふたのFRP防水
続いて、タンクのふたにも防水を行います。使ったのは、FRP防水材です。
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タンク本体のウレタン防水
タンク土台、そしてふたの防水塗装が終わったら、最後はタンク本体の防水塗装を行います。
まずは、タンクの表面をケレンがけします。
タンク表面の汚れを磨いて落とし、次に塗る塗料の密着性を高めるためです。
エポキシプライマー材を、ローラーを使って丁寧に塗っていきます。
丁寧に塗ることはどこの現場でも変わりませんが、今回の現場は特に、4階建てのマンションの屋上で風が強く、塗料が飛散しやすいと考えられたため、ゆっくり塗ることを心がけました。
エポキシプライマー材の塗布後、ウレタン樹脂製の防水塗料を2度塗りしました。
以上の工程をもって、今回の棟屋タンクの補修および防水工事は完了です。
まとめ
タンクの補修・防水工事完了後、オーナー様からは「綺麗になってよかった」「劣化が激しかった土台もしっかりしている」と、お褒めの言葉をいただきました。
「使わないから」といってタンクを放置していると、思わぬ水漏れの原因となったり、強風に負けたタンクの破片が飛んで行って近隣に被害を出したりする危険性があります。
今回ご連絡をくださったオーナー様のように、現状何もトラブルは起きていないけど、維持を目的として補修・防水工事を行うことはとても大事です。
ちなみに、今回はご予算の都合上タンクのみ防水を行いましたが、屋上全体の防水をし直すことも選択肢の1つでした。
羽曳野市で棟屋タンクの補修および防水工事を行うなら、『ヤマナミ』にお任せください!