施工事例
works
繰り返し漏水するエレベーターの底の防水 | 2回目の工事で解決 大阪市中央区
2021.10.07
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before
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after
大阪府中央区の、3階建て・エレベーター付き住宅にお住まいのお客様より、「何度も排水をしているけど、エレベーターピットに水が溜まってしまいます」とお問い合わせをいただきました。
現場を確認させていただいたところ、エレベーターピットには約10cmの水が溜まっていました。
何度排水しても水が溜まるので、少し前に別の業者さんにお願いして、防水塗装を施したとのことです。
しかし漏水は再発し、その業者さんに連絡したところ、「ちょっとウチではもうお手上げかも……」と言われ、お客様は大変お困りのご様子でした。
エレベーターピットの隅に、大きな割れがありました。ここから多くの水が入ってきていると、考えられます。
住宅の立地やエレベーターピットの構造によっては、1回の防水工事では漏水・溜水が止まらないケースがあり、今回もそれに該当しそうではあります。
が、ともかくエレベーターピット用の防水工事を、再度しっかりと行うことを提案しました。
基本情報
- 費用
- 約25万円
- 工期
- 約5日間 約6人工 ※再工事日含む
施工内容
- エレベーターピットの水を除去
- 漏水箇所へ止水セメント材を塗布
- プライマー材の塗布
- ピット用防水材の塗布 1層目
- ピット用防水材の塗布 2層目
- 仕上げ材の塗布 (※再工事も同様の流れ)
エレベーターピットの漏水を止める工事の流れ
では、今回のエレベーターピットの防水工事の流れを、順を追って説明していきます。
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エレベーターピットの水を除去
まずは、エレベーターピットに溜まっている水を、エレベーターの業者様に依頼し排水してもらいました。
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漏水箇所へ止水セメント材を塗布
水の浸入経路となっているエレベーターピット内の破損箇所を、止水セメント材で修繕します。
大きな割れが見られた隅部のほか、細かなクラックが多いエレベーターを稼働させる金属部の周辺などを、止水処理しました。
止水処理が完了した、エレベーターピット内の様子です。
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プライマー材の塗布
防水層の密着性を高めるための、プライマー材を塗布しました。
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ピット用防水材の塗布 1層目
エレベーターピット用の防水材の1層目を、丁寧に塗布していきます。
ちなみに、以前の業者さんが使われていたのは、ベランダ用の一般的な防水材と見られました。
エレベーターピットという、多湿で色んな方向から水の圧力がかかる環境には特化していないため、徹底的に漏水を止めることができなかったようです。
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ピット用防水材の塗布 2層目
エレベーターピット用防水材の、2層目を塗布していきます。
家庭用のエレベーターピットは、オフィスビルなどのピットと違い、狭く入り組んでいる構造のことが多いため、作業は結構大変です。
ピット内で作業する人のほか、上に人がいて、材料を渡すなどのサポートに徹し、円滑に作業できるよう工夫しました。
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仕上げ材の塗布
最後に、仕上げ材を塗布しました。
隅々まで綺麗に塗布して、1回目の防水工事は完了です。
【再工事】手順①~⑥を再度行う
上記の通り、しっかりと防水工事は行われましたが、やはり漏水しやすいエレベーターピットだったようで、しばらく経て「また漏水しはじめました……!」と連絡をいただきました。
わずかなクラックが新たに発生したことが原因かと考えられます。
再工事の日程を調整させていただき、2回目の工事でも1回目の工事と同じ流れを踏んで、再び水をしっかり止めました。
またしばらく様子を見てもらったところ、「完全に漏水が止まりました!」とご連絡をいただいたので、今度こそ防水工事は完了となりました。
まとめ
エレベーターピットの構造や劣化状況、建物の立地によっては、今回の住宅のように、なかなか漏水が止まらないことが珍しくありません。
例えば、坂道の下側にある建物は、上から水が下りてきて溜まりやすいため、1回の防水工事では解決できないことがあります。
しかし、1回目の防水工事では止まらなくても、再度丁寧に防水工事を行えば、難しい条件の漏水であっても、止水できます。
止水セメント材で水漏れをしっかり止めてから防水材の塗布に入ること、エレベーターピット専用の防水材をちゃんと使うことなどが、止水成功のポイントです。