施工事例
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鉄骨3階建て屋上の防水工事(ウレタン塗膜防水) | 大阪市住之江区
2022.09.20
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after
地域 大阪市住之江区O様邸
工事の種類 防水工事
カ所 屋上部
建物 鉄骨3階建て
築年数 約30年
広さ 約70㎡
値段 約65万円
期間 約1週間
人工 約15人工
基本情報
- 費用
- 約65万円
- 工期
- 約1週間 約15人工
施工内容
- 現地調査
- 屋上既存防水層撤去
- 屋上立ち上げ部下地調整処理
- 屋上部通気シート貼り
- 屋上部通気シートジョイント部テープ貼り
- 屋上部通気シート端部用テープ貼り
- 屋上排水口部改修用ドレーン取り付け
- 屋上部ウレタン塗膜防水
- 仕上げ・屋上防水トップコート塗布
今回は、不動産会社様のご紹介の、鉄骨3階建て住宅の屋上防水工事についての事例です。築年数は約30年とのことでした。
最初は建物外壁工事のみを進めていましたが、現地調査の結果、屋上の既存防水に経年劣化が見られたので、同時に屋上防水工事も行うことになりました。
屋上の防水工事(ウレタン塗膜防水)
それでは、今回の作業内容を紹介します。
1.現地調査
足場を組んだついでに屋上も確認したところ、既存防水(加硫ゴムシート防水)が経年劣化等で膨れ、ゴムシートも硬化している箇所が多く、いつ破れてもおかしくない状態でした。
ゴムシートが破れた場合は、そこから雨水が浸入し、雨漏りの原因になります。
オーナー様のお話では、「今のところ雨漏りはまだしていない」とのことでしたが、外壁工事のために足場を組んだこのタイミングで、屋上の防水工事(ウレタン塗膜防水の通気緩衝工法)も同時に行うことになりました。
2.屋上既存防水層撤去
まず最初に既存防水層の加硫ゴムシートを剥がしていきます。経年劣化でゴムシートが硬化しているので、カッターで切って手で剥がすと「ベロン」と剥がれます。
3.屋上立ち上げ部下地調整処理
加硫ゴムシートをめくってみると、アスファルト系の防水層がありました。屋上端の立ち上げ部に水性エポキシカチオンフィラーを塗り、ウレタン塗膜防水が馴染みやすいようにします。
4.屋上部通気シート貼り
屋上に幅が約1mの通気シートを貼っていきます。
5.屋上部通気シートジョイント部テープ貼り
通気シートのジョイント部(つなぎ目)にテープを貼ります。全体にシワにならないようにしっかりと貼っていきます。
6.屋上部通気シート端部用テープ貼り
立ち上がり部は、通気シートのジョイント部とは違う、気密性・耐久性・防水性に優れた「ブチルテープ」と呼ばれる専用テープを貼ります。
通気シートは湿気や水蒸気を通す性質がありますが、端部に貼るブチルテープは水気・空気をシャットアウトします。
7.屋上排水口部改修用ドレン取り付け
排水口部にドレンを取り付けます。通気シートを一部カットして、シート部とドレンの鉛部分の厚さが等しく「フラット」になるようにしています。
8.屋上部ウレタン塗膜防水
通気シートの上から、1層目のウレタン塗膜防水材を塗布します。
屋上は面積が広いので、Tの字の「はけ」のようなもの(自在ぼうき)でまんべんなく塗っていきます。
1層目が塗り終わって一晩おき、翌日2層目を塗ります。
2層目も同じウレタン塗膜防水材を塗ります。
重ね塗りは、1層目と2層目の時間は、基本1日(24時間)しかあけられません。気温の低い冬は「硬化促進剤」を塗料に混ぜ、気温の高い夏は「硬化遅延剤」を塗料に混ぜて調整します。
今回の工事時期は秋でしたので、遅延剤等は混ぜていません。
9.仕上げ・屋上防水トップコート
最後にアクリルウレタン素材のトップコートを屋上全体に塗って仕上げます。
トップコートの色は、「薄いグレー」「濃いグレー」「緑」「アイボリー」が一般的ですが、特注で何色でも作れます。
工事完了後の写真を家主様に見て確認いただきました。
屋上の防水工事(ウレタン塗膜防水の通気緩衝工法)まとめ
今回、ウレタン塗膜防水の通気緩衝工法を行ったので、これから20年は大丈夫かと思われます。
屋上の防水工事を10年以上行っていない場合は、何かしらの劣化や損傷が進んでいる可能性があります。
外壁工事などで足場を組んだタイミングで、同時に屋上屋根のチェックを業者にしてもらうことで、防水層の膨れや損傷を早期発見できるかもしれません。
屋上の様子で少しでも気になりましたら、雨漏り・防水工事の専門業者にご相談ください。
大阪市住之江区で屋上の防水工事をお考えなら、ヤマナミまでお気軽にご相談ください。