施工事例
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隣の建物が消えたら外壁がボロボロなことが判明!モルタル・シーリングで補修工事 大阪市天王寺区
2022.12.10
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before
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after
地域 :大阪市天王寺区
工事の種類:外壁補修など
箇所 :外壁1面
建物の種類:鉄骨4階建て
築年数 :約35年
施工面積 :約90㎡
費用 :約70万円
工期 :約2週間
人員 :約20人工
基本情報
- 費用
- 約70万円
- 工期
- 約2週間
施工内容
- 足場の組み立て
- 材料の準備
- クラック部分のVカット
- クラック部分に補修材を充填
- 破損部に補修材を充填
- 目地・サッシ周りのシーリング処理
- 外壁塗装
大阪市天王寺区に建つ4階建てのビル(社屋)の外壁補修の事例です。
密接して建っていた隣の建物が解体されることになり、解体後に密接していた外壁(これまで露出していなかった外壁)を見てみると、ボロボロに劣化していることが判明したとのこと。
外壁は、上記のような欠損箇所やクラックが多く見られ、またサッシの周りや目地部へのシーリング処理が施されていない状態でした。
外壁がALC外壁かつ付近に大きな道路があるために、車の通行などによる振動を受けて割れやすかったものと思われます。
クラック・破損個所が多いため、やはり数年前から雨漏りもしているそうです。
「また隣に新築の建物が建つ前に補修をしたい」とのことで、お隣の敷地をお借りしながら、今回の外壁補修工事を進めていきました。
隣の建物が解体された後の外壁補修工事の流れ
以下で、今回の工事の流れを説明します。
【1】補修範囲に合わせて足場を組む
外壁の補修範囲に合わせて、足場を組みあげました。
【2】外壁を補修するための材料を準備する
こちらが、今回使用したプライマー材です。
そして樹脂モルタルは、「主剤」と「硬化剤」を2種あわせて作ります。上の写真に写っているのは、主剤です。
黒っぽい材料が「硬化剤」です。主剤:硬化剤=2:1の比率で、よく練り合わせます。
樹脂モルタルは作ってすぐ硬化が始まってしまいますので(特に夏場)、2~3キロずつ作って使い、なくなったらまた作る、というようにします。
材料の色が薄いグレーになり、なめらかなひとまとまりになったら、主剤と硬化剤がよく混ざったということです。
この材料を、外壁のクラックや破損・欠落部を埋めるために使っていきます。
【3】樹脂を刷り込むためにクラックをV字型にカットする
樹脂モルタルを充填するため、クラック全体にV字型のカットを入れました。
塗装もシーリング処理もなかったビル1~2階の外壁は、当然ながらクラックも破損・欠損箇所も多かったですが、塗装がしてある3~4階であっても、クラックの数はかなり多かったです。
【4】V字カットしたクラックへ樹脂モルタルを充填
V字カットが完了したクラック部分へ、樹脂モルタル材を充填・刷り込みしていきます。
樹脂モルタルを外壁に綺麗に馴染ませるためには、専用のバックアップ材を使用します。
ザラッとした表面のバックアップ材にはシンナーが染み込ませてあり、それでモルタルの境界をぼやかすようなイメージで、補修箇所をフラットにしていきます。
【5】外壁の欠落・破損したところへ樹脂モルタルを充填
クラックと同様に、外壁が欠落・破損した部分へも、しっかりモルタル材を充填していきます。
【6】外壁の目地・サッシ周りをシーリングで処理
ALC外壁の目地を、シーリング処理しました。
また、窓のサッシ周りもシーリングで処理しました。
外壁表面の細いクラックも、シーリングで補修しています。
【7】外壁を塗装する
シーリング処理のあとは、外壁塗装を行いました。
微弾性フィラー⇒水性シリコン塗料×2回の、3層塗りで仕上げています。
この塗装で、今回の外壁補修工事は完了です。数多くあった破損やクラックが、ほとんど目立たなくなりました。
まとめ
先に述べたように、建物どうしが密接していると、本来行われるべきメンテナンスが適切に行われなくなり、片方の建物がなくなった後に劣化した外壁が露出するということがよくあります。
隣の建物がなくなったら、まずは外壁の状態を検査してもらうことを推奨します。
大阪市天王寺区で劣化した外壁の補修および塗装工事を行うなら『ヤマナミ』にお任せください。