施工事例
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大きなクラックが発生したベランダの床を補修してウレタン防水工事 岸和田市の住宅
2022.12.19
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before
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after
地域 :岸和田市
工事の種類:ウレタン防水
施工箇所 :ベランダ
建物の種類:鉄骨造3階建て
築年数 :約15年
広さ :約4㎡
人員 :約3人工
基本情報
- 費用
- 約70,000円
- 工期
- 約3日間
施工内容
- 室外機の移動
- クラックVカット
- 清掃
- クラックシーリング補修
- 下地調整材・プライマー材の塗布
- ウレタン防水材(1層目)の塗布・メッシュクロス敷き
- ウレタン防水材(2層目)・トップ材の塗布
ホームページをご覧になられたU様より、防水塗装のご依頼をいただきました。
施工箇所は、3階建てのお家のベランダ(約4㎡)です。
写真でもはっきり分かるくらいの、大きなクラックが発生していました。
10年ほど前にシーリング・ウレタン塗装を、防水屋さんではなく塗装屋さんが施したようなのですが、防水専門でないこともあって仕上がりはあまりよくありません。
シーリングの形跡がかなり丸わかりで、おそらくウレタンの防水層も薄く、全体的に剥げてきていました。
現状、まだ雨漏りはないようなのですが、もちろん時間の問題ですので、今回はしっかりと専門的な防水塗装を施していきます。
大きなクラックが入ったベランダの防水工事の流れ
以下で、今回の工事の流れを解説していきます。
【1】ベランダの室外機を吊り上げ、移動する
室外機の下までくまなく防水塗装を施すために、室外機をベランダから移動させます。
室外機は重たいため、ベランダの手すりと壁から出ていた頑丈な竿受けを利用し、ロープをかけて吊り上げ移動しました。
【2】クラックをVカットする
お客様宅から電源をお借りし、サンダーを使ってクラックにVカットを入れていきます。
補修のためのシーリング材が、溝にしっかり入るようにするためです。
【3】施工範囲を清掃する
施工範囲を丁寧に掃き掃除。Vカット時に出た粉塵も含めて、綺麗にします。
【4】クラックをシーリングで補修する
Vカット済のクラックを、ウレタンシーリング材で丁寧に埋めていきます。
シーリング材は速乾タイプなので、30分ほどあれば固まります。
シーリング完了後です。
この段階では補修の形跡が目立ちますが、後の塗装で目立たなくなります。
【5】下地調整材およびプライマー材を塗布する
下地調整材(水性エポキシフィラー)を、ローラーなどを使い塗っていきました。
10年前の塗装の材料はウレタンのようですが、確定的ではないため、以降塗る防水層が浮かないように下地調整を行います。
外壁側の立ち上がりが結構高いため、そこまで神経質になる必要はないものの、万が一にも塗料の飛び散りがないように気を配りました。
お部屋側は出入りをすることも多いので、しっかりと養生をさせていただいています。
その後、プライマー材を塗布しました。
【6】ウレタン防水材(1層目)を塗布し、メッシュクロスを敷く
立ち上がりから、ウレタン防水材の1層目を塗っていきます。
防水層を補強するために、メッシュクロスも敷きます。
こちらのベランダの既存防水には、メッシュクロスは入っていませんでした。そのために、大きなクラックが発生しやすくなったのだとも考えられます。
防水専門でない塗装屋さんは、塗料を薄く広げて塗る技術はもちろん凄いですが、厚みをつけて防水層を作ることは、得意でないことも多いです。今回のベランダのように、防水のための下処理が甘い現場もよく見かけます。
【7】ウレタン防水材(2層目)を塗布し、トップ材で仕上げる
ウレタン防水材の1層目が乾いたら、同じ材料で2層目を塗っていきます。
さらにその2層目が乾いたら、トップ材を塗って仕上げます。
これで、新しい防水層は完成です。今度はしっかりと厚みを持った、水を通さないベランダの床になりました。
まとめ
ベランダの防水工事完成後、お客様からは「前の仕上がりと全然違って綺麗!」といった旨のコメントをいただきました。大きなクラックがあったことで、「いつ雨漏りが始まるか?」と不安に過ごされていたと思いますが、無事に解消できてよかったです。
戸建て住宅の場合、塗装屋さんに外壁や屋根の塗装を頼んで、そのついでにベランダの塗装も行ってもらうケースが多いですが、防水視点ではよくありません。
少々手間にはなってしまいますが、持っている技術が違うので、ベランダはベランダで防水屋さんに任せることが望ましいでしょう。
岸和田市でお家のベランダ防水工事をお考えなら、実績豊富な『ヤマナミ』にお任せください。