施工事例
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足場を組まずに可能な範囲でシーリング補修!雨漏りを改善 岸和田市の倉庫
2023.02.21
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before
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after
地域 :岸和田市
工事の種類:シーリング補修
施工箇所 :外壁・内壁など数ヵ所
建物の種類:鉄骨5階建て
築年数 :約35年
作業人員 :約4人工
基本情報
- 費用
- 約10万円
- 工期
- 約2日間
施工内容
- 外壁クラックの補修
- 配管およびササラ取り合い部のシーリング補修
- 笠木ジョイントのシーリング処理
- 内壁目地およびクラックのシーリング補修
大阪府岸和田市の倉庫で、「雨漏りが発生している」とご相談がありました。
倉庫は鉄骨5階建てと大きく、外壁はALCです。まずは現地調査に伺いました。
現地調査の日は晴天でしたが、内壁の目地から水が滲みた跡が確認できました。雨の強い日には、やはり雨水が漏れてくるそうです。
クラック(ひび割れ)もあちこちで発生していました。
続いて倉庫の外へまわって、双眼鏡などを使い、外壁の状態を確認しました。
数年前に外壁の補修工事をしているので、横目地は綺麗でしたが、その後に大阪で起きた大きな地震などの影響で、縦目地に沿ってクラックが発生していました。
クラックは要するに“隙間”なので、ここから雨水が内壁に入り込んでいる確率は高いです。
また、壁と配管の取り合い部と、外階段のササラ取り合い部のシーリングにも破損が見られ、ここも雨漏りの原因となっていそうでした。
こうした状況から、足場を組んで外壁・内壁ともに、傷んでいるシーリングやクラックを全体的に補修することが最善策ではあります。
しかし足場を組んだうえでの補修工事には費用がかかり、今回は予算に上限があるとのことでしたので、今回は足場を組まずに予算を抑えて、できる範囲のシーリング補修をすべてするという方針で、工事を進めさせていただきました。
足場を組まずに行うシーリング補修工事の流れ
それでは、今回のシーリング補修工事の流れを説明いたします。
今回使用したのは、変性シリコン系のシーリング材です。ウレタン系のシーリング材とは異なり、上から塗装をする必要がないため、工期や予算を抑えることができます。
【1】外壁に発生したクラックをシーリング材で補修する
外壁に発生したクラックを、脚立から届く範囲ですべて補修しました。
【2】配管・外階段ササラの破損したシーリングを補修する
配管取り合い部の破損したシーリングを、補修しました。
シーリング材は肉厚をつけて、広め・大きめを意識して補修しています。
外階段のササラ取り合い部のシーリングも、補修しました。
足場を組まない都合上、見えにくいところも多かったですが、きちんと仕上げています。
ササラ取り合い部は水が溜まりやすいところなので、シーリングはわずかに角度をつけて、水が流れていくようにしました。
【3】笠木ジョイントの隙間をシーリング材で処理する
数ヵ所ある笠木のジョイントに隙間ができていたので、シーリング材で埋めて処理しました。
【4】内壁のクラックをシーリング材で補修する
内壁の目地やクラックを、脚立に上がって届く範囲でシーリング補修を行いました。
雨漏りが起きている部分なので、漏れていそうな部分はないか・割れている部分はないか、しっかり探しながら作業をしていきます。
現場が倉庫ですので、物を適宜移動させながら、物の陰に隠れて見えなかった部分もきちんと補修を行いました。
以上で、今回の倉庫の雨漏り対策となる、シーリング工事はすべて完了です。
まとめ
シーリング工事完了後、ひどかった雨漏りはおさまり、倉庫の物品に水濡れの被害が及ぶこともなくなったそうです。
「足場を組まずに可能な範囲で」という工事ではありますが、無事に雨漏り対策としての効果は発揮できたようでよかったです。
また予算が取れた暁には、今回工事できなかった部分も含めたメンテナンスを行うことができれば、なお安心できます。