施工事例
works
足場を組み5階ベランダのウレタン防水工事|併せて外壁のシーリング補修も 東大阪市
2023.03.06
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before
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after
地域 :大阪市東住吉区
工事の種類:シーリング・防水・足場
施工箇所 :ベランダ1箇所・周囲外壁の目地部など
建物の種類:RC造6階建て
築年数 :約35年
広さ :ベランダ防水約6㎡・シーリング約10m
作業人員 :約10人工
基本情報
- 費用
- 約30万円
- 工期
- 約1週間
施工内容
- (事前工事)足場組み
- 外壁のタイル目地のシーリング打ち換え
- 外壁の剥がれかかっているタイルを修理
- サッシ面台のシーリング打ち換え
- ベランダのウレタン塗膜防水工事
大阪市東住吉区、Sマンションのオーナー様から「4階の天井(ベランダと部屋の境目付近)から雨漏りがしているようです」とご相談がありました。まずは、現地調査に伺いました。
4階のベランダ付近の天井から雨水が漏れてくるということは、原因はおそらく5階のベランダ付近です。
ベランダの防水の経年劣化のほか、外壁タイルの目地やサッシ面台のシーリングの劣化が確認できました。
また、タイルが一部剝がれかかっていることも確認できました。こうした隙間の存在や、ベランダの床の防水層の劣化が雨漏りの原因かもしれません。
そこで、ベランダの防水工事、ベランダ内・外壁の劣化したシーリングの打ち換え、ならびに剥がれかかっているタイルの補修を提案しました。
ベランダの防水工事を行わなくてはいけない5階の住人さんは、日中は基本不在ということで、費用はかかってしまいますが、外部へ仮設足場(昇降階段)を組んで作業することになりました。
今回の足場組み+ベランダ防水工事・シーリング補修工事の流れ
それでは、今回の足場組み+ベランダ防水工事・シーリング補修工事などの流れについて、説明します。
まずはこちらが、組み上がった仮設足場です。階段になっていて、5階のベランダへ外から入ることができるようになっています。
ベランダ防水工事時には、できる限りのベランダのお荷物の片付けをお願いしています。
ですが、今回は片付けきれなかった物もあったようですので、足場に移設して固定しておくことにしました。
【1】外壁のタイル目地のシーリング打ち換えをする
タイルに養生をして、シーリングの打ち換えを行いました。
スラブ(RC造の床や屋根のこと)の打ち継ぎの目地は、水が入りやすいポイントです。
【2】外壁の剥がれかかっているタイルを修理する
シーリング材を接着剤として用い、剥がれかかっているタイルをしっかり外壁に付け直しました。
タイルに入っている細かなクラック(ヒビ)へもシーリングを刷り込んで、できるだけ綺麗に、そして隙間ができないように直します。
【3】サッシ面台のシーリング打ち換えをする
5階ベランダの、劣化しているサッシ面台のシーリングを、カッターを入れて撤去しました。
(こうしたベランダのサッシのシーリング劣化も、雨漏りの原因になりやすいです。)
撤去後の溝に、新しいシーリング材を打ち込みました。
サッシ面台のほか、避難ハッチの周りのシーリングも傷んでいたため、打ち換えています。
【4】ベランダにウレタン防水工事をする(プライマー材+ウレタン塗膜防水材+トップ材)
まずは、ウレタン塗膜防水用のプライマー材を、全体に塗りました。
プライマー材には、下地の細かな穴をふさいだり凹凸を均したりして、塗膜の膨れを防ぐ効果があるほか、次に塗る塗料の密着性を高める役割があります。
ウレタン塗膜防水材の1層目を塗布しました。
翌日、ウレタン塗膜防水材の2層目を塗布しました。
さらに翌日、ウレタン塗膜防水用のトップ材を塗って仕上げました。
トップ材を塗ると防水面の見栄えが良くなるほか、防水層を日差し(紫外線や熱)から守る効果が得られます。
仮設足場に上げた荷物を戻して、今回のベランダ防水工事・シーリング補修工事は完了です。
まとめ
今回の防水工事で無事に、5階⇒4階への雨漏りは止まったとのことでした。
また今回、費用はかかってしまうものの仮設足場(昇降階段)を組むことで、雨漏りの原因と見られる5階の工事だけでなく、他の階の外壁の補修工事までできたことが良かったです。
他の階での将来的な雨漏りトラブルの可能性が、少し低くなったと思います。
もしも足場を組む必要ができた場合は、足場を組まないとしにくい工事まで任せることで、足場代に見合う効果が得られるのではないかと思います。