天井から雨漏り！2階ベランダのウレタン防水・シーリング工事で無事に改善　大阪市阿倍野区

2023.03.24

地域　　　：大阪市阿倍野区
工事の種類：ウレタン塗膜防水・シーリングなど
施工箇所　：ベランダまわり
建物の種類：鉄骨4階建て
築年数　　：約35年
広さ　　　：ベランダ約10㎡、シーリング約30ｍなど
工事の人員：約12人工

大阪市阿倍野区のM様より、「ビル1階の天井から雨漏りがしている」とお問い合わせをいただき、まずは現地調査に伺いました。

こちらが、雨漏りがしている天井です。天井のクロスに水のシミが拡がり、一部裂けていることが分かります。
ポタポタ落ちる雨水は、下でバケツで受けている状況でした。

雨漏り部分の上には、ベランダが設けられていました。ベランダ床の防水塗膜（緑の部分）の経年劣化が進んでおり、これが雨漏りの原因の1つかもしれないと推測しました。

このように、ベランダ床の入隅部に隙間や、塗膜に剥がれが生じています。こうしたところから、水が入ってきているのかもしれません。

ベランダは床だけでなく、サッシまわりのシーリングも劣化していました。シーリングが縮んだり剥がれたりすることによってできる隙間からは、雨水が入ってしまいます。こちらのシーリング劣化も、1階天井の雨漏りの原因の1つと推測できます。
こうした状況から、ベランダ床のウレタン塗膜防水工事、ならびにサッシまわりのシーリングのやり替えを提案し、工事に至りました。

今回のウレタン塗膜防水工事・シーリング工事の流れ

では、以下で今回のウレタン塗膜防水工事、およびシーリング工事の流れについて説明します。
ベランダに設置してある室外機などは、手すり側の壁に寄せて引き上げ固定する形で、一旦よけています。

【1】サッシまわりの既存シーリングを撤去する

シーリングの両サイドに切り込みを入れ、既存のシーリングを撤去しました。
サッシ側にキズが付かないように、切り込みを入れる時は慎重に行います。

【2】サッシまわりに新しいシーリング材を充填する

テープ養生を行ってから、古いシーリングを撤去した溝にプライマー材を塗布しました。
プライマー材は固まると取れにくい性質を持つため、他の部分に垂れないように注意して塗ります。

プライマー材を塗った後、新しいシーリング材を充填しました。これで、サッシまわりのシーリングやり替え工事は完了です。続いて、ベランダ床のウレタン塗膜防水工事を行っていきます。

【3】ベランダ床の破損が激しい部分をはつり、補修する

ベランダ床・巾木（はばき）あたりの、破損が激しくてすぐにめくれそうな部分を、ハンマーで少し叩いてはつりました。
（もともと、お客様のほうで防水テープを貼って対応されていたところも、併せて撤去しました）
巾木より上のタイルを割らないように、気を付けます。

はつった部分は深い凹凸になるので、ポリマーセメント材をコテで刷り込み、他の部分と高さが合うように補修しました。

その後、ベランダ床を全面的に下地調整しました。
調整材に使っているのは、先ほど部分的に使用したポリマーセメント材と同じものですが、広げて塗りやすいように柔らかめに調整してあります。

【4】メッシュクロスをはりつつ、ウレタン防水材を塗っていく

メッシュクロス（写真の白い棒状のもの）をはりつつ、ウレタン防水材の1層目を塗布していきます。メッシュクロスには、下地の歪みや動きなどを緩和させて、その上に作る防水層のひび割れなどを防ぐ役割があります。
この1層目でメッシュクロスが見えなくなる程度に、しっかり厚みをつけてウレタン防水材を塗ることが大切です。

ウレタン防水材の2層目を塗っているところです。

【5】トップ材を塗る

防水層の仕上げに、トップ材を塗りました。
トップ材は、粘度のしっかりしたウレタン材と異なり、軽くて飛散しやすいため、素早くローラーを動かし過ぎないように注意します。

吊り上げて固定していた室外機を元の位置に戻して、今回のウレタン塗膜防水工事・シーリング工事は完了です。

まとめ

工事を完了したところ、1階天井の雨漏りは無事に止まりました。
ベランダの床の見た目も綺麗になり、お客様も安心してくださっています。
今回のビルのように、天井の上にベランダが設けられている構造では、床の防水塗膜の劣化やシーリングの劣化が雨漏りに繋がりやすいです。
「床が（シーリングが）傷んでいるな」と思ったら早めにプロに見てもらってメンテナンスをすることが、厄介な雨漏りの回避に繋がります。

大阪市阿倍野区でベランダの防水やシーリング工事のメンテナンスをするなら『防水市場（株）ヤマナミ』にお任せください。