施工事例
works
屋上の増築を解体してウレタン塗膜防水工事で雨漏りを止める 大阪市旭区
2023.04.25
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工事の地域:大阪市旭区
工事の種類:ウレタン塗膜防水工事(通気緩衝工法)、一部解体工事など
施工箇所 :屋上・棟屋
建物の種類:鉄骨3階建て
築年数 :約30年
広さ :南側屋上部57㎡、棟屋部14㎡、北側屋上部16㎡
作業人員 :約30人工
基本情報
- 費用
- 約90万円
- 工期
- 約10日間
施工内容
- 増築建物の解体
- 既存の塩ビシート防水を剥がす
- 通気シートをはる
- 屋上の改修用ドレーンの取り付け
- ウレタン防水材の塗布
大阪市旭区のU様より、「屋上の防水がかなり傷んでいて、雨漏りもあります」とご相談がありました。
U様邸は、築30年の鉄骨3階建てです。以前にU様の息子さんの会社の建物を防水工事させていただいており、そのご縁でのお問い合わせとなりました。
まずは、現場の調査にうかがいました。
U様邸は、屋上2箇所・棟屋1箇所の造りで、うち北側の屋上には建物4帖半ほどの広さの建物(木造)が増築されていました。
しかしU様によると現在この増築建物は使っていないそうで、「今回の工事で花壇やピザ窯も一緒に解体してほしい」とのご要望をお受けしました。
U様のご相談どおり、屋上・棟屋の塩ビシート防水は、かなり傷んできていました。
前回の防水工事は、15年ほど前になるそうです。
全体的に硬くなっており、入隅部が浮いて、シートのジョイントの隙間が広がっています。
ところどころでシーリングが飛んでしまっていることも確認できました。
さらに、防水層の一部に剥がれも見られました。こうした劣化が、たびたび発生する雨漏りの原因になっているのだと思われます。
ということで今回は、不要な増築建物を解体し、そして既存の塩ビシート防水を剥がして、新たにウレタン塗膜防水工事(通気緩衝工法)を行うことを提案し、工事に至りました。
今回の解体工事・防水工事の流れ
では、今回の増築建物解体工事、ウレタン塗膜防水工事(通気緩衝工法)の流れを説明します。
この記事では特に触れませんが、鉄骨3階建ての周囲には足場を組んで、外壁のメンテナンス工事も同時に行っています。
【1】不要な室外機の撤去や、増築建物を解体する
まずは、屋上の要らない物を解体・撤去することからはじめます。
上の写真に写っている室外機も、現在は機能していないものなので、撤去しました。
こちらが、北側の屋上に建つ増築建物の内部です。
まずは中の物を、全部外に出します。
増築建物を、屋根→壁→床の順に解体します。
柱や床材の切断には、丸ノコを用いました。
増築建物の基礎はブロックでできており、これも残らず撤去します。
解体で出る廃材は、足場からウインチで下ろしたり、建物の中の通路を通って下ろしたりしました。
【2】既存の塩ビシート防水を剥がす
増築建物の解体が完了したら、既存の塩ビシート防水を剥がしていく作業に移ります。
上の写真は、増築建物の下にあった防水層です。
既存の塩ビシートは、硬化して土間にビタッとくっついてしまい、剝がれにくいところが多かったです。
しかし剥がれにくいからといって、勢いよく捲ると土間を傷めてしまうので、作業は慎重に進めていきます。
塩ビシートを剥がしていく作業には、はつり機やバールなどを用いました。
【3】通気シートをはる
既存の塩ビシートを綺麗に剥がし終えたら、通気緩衝工法の要ともいえる通気シートはりを行います。
通気シートの裏側はシールになっているので、台紙をめくりながらはっていきます。
通気シートの際(きわ)は少しあけて、専用のテープで周りを留めます。
そして通気シートのジョイントは、これもまた専用のテープで隙間ができないように留めています。
【4】屋上の改修用ドレーンを取り付ける
既存のドレーンに差し込む形で、屋上の改修用ドレーンを取り付けます。
ジャバラのホースが、中まできちんと垂れ下がっていることが大切です。
ホースの向きがおかしいと、水が跳ね返ってしまい、水漏れの原因になることがあります。
【5】ウレタン防水材を塗る
主にローラーを使い、ウレタン防水材を塗布していきます。
高さがある立ち上がり部分へは、メッシュクロスをはりながら、粘度の高い(垂れにくい)ウレタン塗料を塗りました。
かつて増築建物があったところへも、綺麗にウレタン防水が完了しました。
必要なものを戻して、今回の屋上・棟屋の一部解体工事、およびウレタン塗膜防水工事(通気緩衝工法)は無事に完了です。
雨漏りは無事に止まり「のんびり安心して暮らせる」とのお声
今回のウレタン防水工事により、無事に雨漏りは止まりました。
1階でやっていたお店をたたまれるということで、「(今回工事をしたおかげで)のんびり安心して暮らせそうです」と仰られていました。
今回の工事で特に大変だったのは、増築建物の解体です。
外壁をあわせてメンテナンスするために足場を組みましたが、この足場がなければスムーズにはいかなかったと思います。
ともあれ、綺麗に防水工事まで完了させることができてよかったです!