施工事例
works
倉庫の雨漏りの応急処置!屋根の穴をFRP製波板で補修・内壁をプラスチックで補強 大阪市東成区
2023.05.02
-
before
-
after
地域 :大阪市東成区
工事の種類:補修
施工箇所 :屋根・内壁など
築年数 :約40年
建物の種類:鉄骨2階建て(屋根スレート・外壁スレート一部モルタル)
値段 :約20万円
期間 :約3日間
作業人員 :約6人工
基本情報
- 費用
- 約20万円
- 工期
- 約3日間
施工内容
- 屋根の穴をFRP製の波板で補修する
- 内壁をプラスチックダンボールで補強する
大阪市東成区の倉庫のオーナー様より、「貸している倉庫の屋根や外壁に穴が開いていて、雨漏りがある」とご連絡を受けました。
現地を確認させていただいたところ、かなりひどい雨漏りが起きていることが分かりました。
倉庫のオーナー様は最近変わったばかりで、倉庫の貸出先さんから雨漏りの連絡を受けて見に行って、初めて雨漏りの存在に気付き「これはひどいな」と思って、急いで業者を探したとのことです。
特に倉庫2階の床への雨漏りがひどく、置いてある機械や段ボールが濡れてしまう状態でした。
バケツなど受け皿で対処していますが、雨漏りが広範囲すぎてほとんど追い付いていません。
屋根には、計8ヵ所の穴が開いていました。
スレートが経年劣化しているところへ、台風などで飛来物があって、穴が開いてしまったものと思われます。
外壁にも、計3ヵ所の穴が見つかりました。
屋根や外壁に穴が空いているだけでなく、建物全体としての劣化が深刻だと判断できました。
壁は全体的にはスレートですが、上の写真の箇所はモルタル仕上げになっています。
しかし長年水が回った結果、かなりボロボロになっていました。
おそらく倉庫のモルタル仕上げの外壁が脆弱(※1)で、全体的に雨漏りの影響を長く受けてしまっているので、壁を撤去して根本的な改修をしなくてはいけません。
しかし根本的な改修は今すぐに始められるわけではないので、それまでの応急処理ができるとよいという話になり、当社ではその応急処置的な雨漏り対策を行うことに決まりました。
※1 現状のモルタル仕上げの外壁(推測)
表面は見栄えのためにモルタル施工されていますが、下地が非常に簡易な方法で施工されていました。
鉄骨(C形鋼)に鉄筋を溶接し、それに金属メッシュをはり、モルタルを重ねているだけだと思われます。
そのため、室内側は鉄筋が露出した状態になっており、錆びてしまっています。このままでは、外壁の強度と耐久性に問題があるでしょう。
今回の倉庫の雨漏り応急処置の流れ
それでは、今回の倉庫の雨漏りの応急処置の流れを説明します。
屋根の穴はFRP製の波板をシリコンで貼り付ける方法で塞ぎ、ボロボロのモルタル内壁はプラスチックダンボールという素材で補強することになりました。
倉庫には、屋根に出るためのハッチがあり、屋根の上へはそこから出入りしました。
はしごでは上がれない高さなので、このハッチがなかったら高所作業車が必要でした。
しかし周囲には電線も多く、高所作業車が近づけない場合は足場を組んで上がるほかなく、その場合は費用が高くなるので、ハッチがあってよかったです。
【1】屋根の穴をFRP製の波板で補修する
屋根の穴に、FRP製の波板をシリコンで貼り付けて補修しました。
既存のスレート屋根にはアスベストが含まれており、撤去するとなると大がかりな工事になるため、今回はそのままです。
波板にFRP製を選んだのは、他素材よりも軽くて薄く、それでいて丈夫だからです。
もしもスレートの波板を被せたら、波板がその部分だけ分厚くなるために段差ができ、そこに水が溜まってしまいます。そのためスレートは選びませんでした。
補修の具体的なやり方としては、まず、FRP製の波板を大きめにカットします。
そして、貼り付ける部分のスレート屋根を綺麗に掃除して、プライマー材を塗ってから、波板をシリコンで貼り付けます。
波板のフチも、シリコンで仕上げました。
屋根は古く劣化が進んでいることから、踏み抜いてしまわないように細心の注意が必要でした。
屋根の桟(鉄骨があるところ)を、スレートのビス頭を目印にしてゆっくり歩いています。
【2】内壁をプラスチックダンボールで覆う
ボロボロになっているモルタルの内壁を、プラスチックダンボールで覆いました。
プラスチックダンボールの周りにシーリングを施し、水が出てこないようにしています。
以上の工程をもって、倉庫の雨漏りの応急処置は完了しました。
応急処置で雨漏りは止まり、現在は根本的な改修工事に入っている
倉庫の屋根と内壁に施した応急処置により、ひとまずは雨漏りが止まりました。
工事完了後、倉庫のオーナー様は大変安心しておられました。
応急処置で雨漏りを防いでいるあいだに準備を整え、倉庫は現在根本的な改修工事に入っています。
まずはボロボロの壁を解体し、新しい壁を作る予定です。
今回の倉庫の工事において1番気を遣ったのは、やはり屋根の歩行でした。
「倉庫の2階建て」は「通常の住宅の3階建て」くらいの高さがあるので、すごく危ないです。
先にも述べたように、屋根の桟をゆっくり歩いて、屋根の応急処置を遂行しました。
今回のように雨漏りが深刻だと、建物自体が大きなダメージを受けて、後に大規模な改修工事が必要になるケースがあります。
もしも屋根や外壁の穴に気付いたら、もしくは些細な雨漏りでも気が付いたら、早めに雨漏りの専門業者に相談することをおすすめします。
⇒ 大阪市東成区などで雨漏りの応急処置を依頼するなら『防水市場(株)ヤマナミ』にご相談ください。